青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

特捜最前線の傑作!「ビジネス最前線」

2025-02-06 | 昭和・思い出は色褪せない

以前にこのブログでも書きましたが、二谷英明や本郷功次郎、横光克彦らが出演・・と言うより神代課長、橘警部、紅林警部補らが出演した「研修ビデオ」、「ビジネス最前線」を遂に入手しました。

正統派刑事ドラマ「特捜最前線」に携わった監督、脚本家、カメラマン、俳優らが勢ぞろいして作った、企業の研修ビデオ!約40年ぶりに見ましたけれど、すごい内容です。登場する俳優も豪華ですが、ストーリーがすごい。バブルの80年代にはこういうものを使って、これだけの社員研修をしていたんだと・・。

ビジネス最前線は、全4話。

◆第一話「遅れた報告」
 人気テレビ番組”特捜最前線”のメンバーが好演する4部作のパート1で「報告の大事さ」「報告の鉄則」をテーマとした作品。

◆第二話「切れたコミュニケーション」
 職場内における「コミュニケーション」の大切さを人間関係を通して語りかける。

◆第三話「部長の一喝」
 管理者が部下や他の部門に及ぼす影響の大きさを取り上げ「管理者の責任」の重さを見る者に再確認させる作品。

◆第四話「無届直行」
 1人の社員の規則違反で起きた問題が、次々に周囲を巻き込み、組織全体にまで波及してしまう。この過程を追って「規則を守る」ことの大切さを提示する。

今はこんな高度な社員教育を、新入社員の時から段階を経て行っている会社は、社員にとって恵まれた会社であることは間違いありません。だから、ビジネス・ルール(マナーではない)を知らない人が増えすぎて、上司と部下が言い争う光景が今では絶えないと聞き及びます。

後輩たちの話を聞き、「そういう時はこうするものだよ」とアドバイスすると、「そんなことは習っていません」と言われることが多くあり驚きます。僕が新入社員の頃には、ビジネスマナーや常識・慣習・礼儀というものは、会社の研修で教えてもらえたし、先輩方も親切に教えてくれたものです。(怒鳴りながらの時も多かったですが・笑)

責任の所在、報告義務、他部署とのやりとり・・・どちらが悪いか?そういう時は、こちらが悪いという決まり事、ビジネス・ルールがありますが、それを守れる人が少ないので、難しいとなり、教えなくなった。難しいのではなく、教育していないから分からないだけ。これから社会人になる人は、知っているだけで出世に有利でしょう。今50代の会社の上司達は知っていますから、彼らからの受けが良くなります。また、そういうルールを敷いている会社は、業務の遂行でもめ事がない。気持ちの良い職場になります。

メンタルの弱い人にばかり配慮して、何でもハラスメント等と言っていると、弱い人間、弱い組織、弱い国になってしまいます。勉強や仕事など生きて行くのに必要なことについては、決して楽しい事ばかりではないのですから、強制的に教えて行くしかありません。子供に対する親の躾と同じ。「食事の前にトイレに行く」「目上の人には挨拶をする」「〇時までには帰宅する」「嘘をつかない」等、子供の頃は親からやかましく言われましたが、今では感謝しかありません。教育や人との関わり方について、日本は今一度考えなおし、方向性を変える必要があると強く感じます。