いよいよ入学試験が本格的になる2月に突入しました!
受験生の皆さん、全力を尽くして下さい。頑張って下さい!合格を心から祈っています。
僕の母校・関西大学の入学試験が今年も始まりました。関大受験の皆さん、関西大学は広いキャンパスを持つ、歴史ある学び舎です。僕の友人が現在、ここで教鞭も取っています。人生の中でも一際輝く4年間の青春時代を送るのに、これ以上の環境はありません。ぜひ、ご入学される日を、OBとしてお待ちしています。
大学には50歳を過ぎても行くことが出来ます。でも、その歳で大学に入っても、学問は出来るでしょうが、恋愛やスポーツ、部活は出来ません。夜遊びも出来ません。大学時代の4年間は、若者だけの特権です。今は浪人する時代じゃないとか、自分の好きな勉強をする時代だとか言われますが、偏差値の高い難関大学に行けば、優秀な人たちに巡り合えるし、良い給料や待遇の会社に入り安くなります。これは人生のマイナスにはなりません。
僕は現役時代、実は志望校は他にあり、関西大学は滑り止めでした。結果は関大は文学部・法学部、甲南大学共に合格しましたが、志望校は不合格。浪人をしました。当時は浪人してでも少しでも偏差値の高い大学に入り、上場企業への就職を目指すのが普通でした。
1浪して2度目の受験の年。関大は1年前に続き、文学部・法学部共に合格するも、志望校にはまたしても失敗しました。家にお金の余裕が無かったので、予備校にも行かずに「宅浪」していましたが、熟考の末、2浪の道を選びました。どうしても行きたい大学があったからです。
写真は関大・受験日の光景です。校門内から関大前の目抜き通りを撮影したものです。ぎっしりと人が通りを埋め尽くす光景は、毎年2月の風物詩でした。僕はこの光景を今も忘れません。学生時代はおろか、仕事をリタイアした現在でも、青春時代のこの光景は脳裏に焼き付いています。寒かった気温、張り詰めた空気感、受験生達の地面に響くような足音・・。
入試会場に向かう受験生の中に、顔を隠したヘルメット姿が見えます。学生運動をしている連中がビラを配っていたのです。当時はいろんな大学で見られた光景でした。無理に突き出したビラを持つ手が当り、揉み合いになったこともありました。顔を隠してコソコソしか運動出来ない連中が、将来を賭けて入学試験に及んでいる日に、その張り詰めた緊張感ある空気を破ることが、僕には心底許せなかったからです。
さて2浪しながら、成人式にも恥ずかしくて行かず、アルバイトで入学金も全額貯めて挑んだ3度目の受験も、関大文学部・法学部、関西学院大学文学部には合格するも、志望校は落としました。余程志望校には縁が無かったのでしょう。さすがに後が無く、僕は関西大学の文学部に入学しました。(関学よりも僕の学部学科は、偏差値が上だった。)4年間の授業料を全部アルバイトで稼ぎながら(奨学金制度はありましたが、借金が嫌だったので日雇いの仕事や家庭教師で稼ぎました。)も、柔道部で4年間を過ごしました。授業も出ました。中古車でしたが自動車も買い、このブログに書いているような場所に行きました。4年間、悔いがないほど好きなこと、やりたいことをやり遂げました。とにかく毎日が分刻みのスケジュールで、寝る暇もありませんでした。でも、楽しかった。
それでも、僕の脳裏に焼き付いているのは、充実した黄金の4年間ではなく、2月1日からの受験の日の朝の光景です。人の波が学内に流れ込む景色です。自分が頑張った成果を形にする勝負の場。緊張し、不安を抱えながらも夢を持ったあの日。不思議なもので、今となっては第一志望校受験の光景は、あまり覚えていません。(笑)
現在の同じ場所からの景色ですが、この目の前の道路が人で埋め尽くされる。みんな受験生です。
本当は高校も志望校に行くことが出来なかったので、関大に入った時もガッカリしていました。でも、関大は僕にいろんなことを教えてくれました。卒業時には英語はペラペラ、柔道は黒帯。就活では当時の電電公社、サントリー、伊藤忠商事、国家公務員、全ての就職試験に合格しました。ただし、苦手のドイツ語の単位を3年間落とし続け、卒業が危ぶまれて青い顔をしていました。今でも、卒業できるかどうかの夢を毎年1回は見ます。(笑)
人生で絶対に忘れられない光景を3つ挙げるとしたら、この受験日の朝の大学前の光景はその1つです。
その後、僕は志望校を不合格のままで人生を終えるのが嫌で、50代半ばの時、慶應義塾、早稲田、上智、同志社を社会人枠ではなく一般入試で受験し、その全てに合格しました。本気で行こうと考えていたのですが、結局お金の事情で入学はしませんでしたが、この時受験に関しては全ての借りを返せて嬉しかった。(お前のせいで入学出来なかった学生がいるとは言わないで下さい。)その時は特に受験勉強はしていません。英語は社会人になってからは常日頃仕事で使っていましたので、入試の英語が「こんなに簡単だった?」と心底思いました。現役時代、あんなに難しく感じたのは一体なぜ?と。
受験生の皆さん、インフルエンザやコロナ、風邪などにも負けず、自分の持っている力を出し切って、明るい未来を手に入れて下さい!