日本人が、日常会話でまず使うことが無い言葉ですが、欧米人がとても大切にしている言葉があるのをご存知ですが?それは・・・
“fair” です。
日本人がこの言葉を聞けば、フェアプレー、公正、正々堂々という言葉を思い浮かべますが、勿論、そういうニュアンスが含まれますが、欧米人にとってこの言葉は、「感情や欲望に左右されない fair であること」を指します。そして、fair であることに彼らは誇りを持っています。意識して使うと良い言葉です。
正々堂々というのは、
“fair and square”です。公正かつ公平という意味です。
I want to win fair and square. というように使いますし、
He is very fair-minded. なら、彼はすごく公正です。
“It’s fair to say that ~”・・・
これは、「~と言ってもいいよね!」という、人の発言をプッシュする時の決まり文句です。
昔、「小さな恋のメロディ」という映画があり、その映画で使われたビージーズの「メロディ・フェア」という曲がヒットしました。
この映画の主題歌の1つのタイトルが“Melody Fair”です。Fairって??多分ビージーズのCDを買って対訳を見ても、メロディ・フェアとカタカナで書いているハズです。みんな意味が分からなかった。当時この映画は女の子にもすごく支持されていて、英語の先生が質問されていました。
先生「メロディ・フェアって名前だよ。姓と名。」
女子「違うんです。トレイシー・ハイド演じる彼女の名前は、メロディ・パーキンスです。」
実は“fair”という単語には次のような意味もあります。
(女性が)美しい、汚れのない、もしくは肌が白い、金髪の
オードリー・ヘップバーンの「マイ・フェア・レディ」を思い出したあなた。そう、その“fair”も同じ意味です。
ブロードウェイミュージカルの「マイ・フェア・レディ」に感銘を受けた、日産の川又社長(当時)が、クルマにも洗練されてゆく美しさを求めて、「フェアレディZ」という名前を自社商品に付けたのは有名な話ですね。