あいにくの災害的な大雨が続いていますが、商店街に七夕の短冊が飾られているのが目が留まりました。僕も子供の頃は、自分の夢を短冊に書き、星に願いをかけたものでした。七夕が終われば、短冊や飾り付けをした笹を、川に流しました。今は川に流すなんて「とんでもない」ことですが、50年前には日本中どこででも見られた光景でした。
短冊を眺めていて、「何だ、これは?」というものがいくつも目につきました。少なくとも、自分の子供には絶対に書いて欲しくないし、僕の年代の子供たちが書かなかったようなことが、そこには書かれていました。
夢を書くべき短冊に、これ??こういうのが本当に子供たちの願い事なら、寂し過ぎます。
逆に言えば子供らしくないと言うか、頭が良すぎるのか・・・。願い事、夢を書くべきところに、「夢が決まりますように・・・」。大学生あたりが就活を前に、「自分がどんな仕事に就きたいかが分かりません」と言うのに非常に似ています。自分で考える力が、伸びていないように思えます。
学校、塾、勉強のツール、PC、スマホ・・・いくらでも学ぶ機会も学ぶ方法もあるのに、知識は身に付いても、肝心の「考える力」はどうなのかと不安になります。
僕は短冊は、こうあるべきものだと思います。しかし、こういう短冊を見て、こういう子供も「まだまだ」いるんだなと、安心している自分が怖くなる。普通のものを見て安心するって・・・。子供をどのように導いて行くのが良いのか・・・大人は今こそ真剣に考えるべきだと強く思います。