青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

東京五輪開催の是非

2020-09-08 | 今を考える

誰が正しいかは、後世の人にしか分からない。コロナによる企業の倒産件数 が発表されると、これまでの自粛政策を責めて経済を動かせと言う。これまでの政府政策を批判し、コロナに怯え過ぎた結果、経済活動が停止して死ぬ人が増えると叫ぶ。「だから、経済を止めるな!」と言っただろうと叫ぶ。そして昨日の東京五輪がコロナに関係なく開催される「だろう」というニュースを大歓迎する。

結果論で、日本人の死者は少ない。しかし、コロナを怖がったことが悪かったのか?では、春先の最初から、自粛や非常事態宣言もなく、普通の生活を誰もが送っていたら、今頃世の中はどうなっていたのか?これは誰にも分からない。

今、この程度で済んだことには素直に喜び、今後どうするかを1から考えることが大切ではないでしょうか?コロナは怖くないと、今度はこれまでの反動で突っ走るのか?戦中と戦後の世の中が、180度変わったような極端さには、僕は賛成出来ません。

消費税を無くそうが、お金をバラ撒こうが、経済は簡単に回復しないでしょう。なぜならば、そもそも倒産した会社の多くがインバウンドに頼り過ぎ、インバウンド景気に「おんぶに抱っこ」の経営をしていたからです。そうでない会社は、頑張ってまだ生きている。そういう企業をどう救済するかが政治だと思う。

コロナは世界中で余りにも多くの人命を奪いました。日本人が「コロナは怖くなかった!」と叫んでも、インバウンドは回復しません。インバウンドに頼り切った日本経済の姿勢を改善しない限り、いつでも今回のような経済危機は将来も訪れる。

何の担保も無く、東京五輪がこのまま来年開催されたら、世界に何通りも存在するコロナウイルスが一挙に全部、日本に怒涛の如く入って来る。これを歓迎出来るのか?そのウイルスのリスクは、経済と天秤に賭けられる程度のものなのだろうか?僕は東京五輪開催には「ノー!」です。

インバウンドに頼らず、日本人が日本の経済を動かす社会を考える絶好のチャンスを葬ってまで、なぜ命がけで「開国」することに賛成だという人が多いのか、僕には分かりません。

 



最新の画像もっと見る