「新世界国際劇場」の手書き看板が、映画好きの僕の琴線に触れました。
「緊急事態宣言」に伴い、映画館は休業要請の対象なのですが、この劇場では「休館記念!フェイクニュース 暴力報道2020」「決断 戒厳の長き夜」「インチキ映画特集 コロナマン 最凶ダークヒーロー爆誕」の手書き看板が掲げられています。
昭和25年にオープンした「新世界国際劇場」は、週替わりで洋画を3本立て上映する二番館。
冨岡和彦支配人は、「この期間に何かやろう」と架空映画の絵看板の制作を発案。「手描きの看板だから、こういうことは自由にできますね」。
どれも意味深な映画タイトル。その真意について尋ねると、「タイトルは思いつきです。まあ、いろんな情報がニュースで入ってくるので、こういうタイトルはどうかなという感じ。深い意味を話しちゃうのは野暮なんで内緒にしときますわ。どういう内容の映画か想像してください」と。
看板を掲出した理由は、映画館が休業することによる看板職人の廃業危機を救うこと、そして劇場の士気をあげること。
「世の中が暗いので遊び心を出したかった。このやり方はうちしかできないけど、一方で映画館全体としては、こういう現状であっても毎日、劇場内を掃除したり、いつでも興行を再開できるようにしておくこと。希望を持って日々を過ごすことが大切。映画の仕事にかかわらず、何もしなかったら萎えてしまうのは当たり前。何か、自分なりにできることを探して仕事をするべきだと思います」と冨岡支配人は語る。
今後も、架空映画の絵看板の制作案はあるそうだが、「ネタを明かすとおもしろくないから秘密です。ただ、こう見えてもタイトルのバランスを考えてやっているんですよ(笑)。ひとつがアクションだったら、あとはサバイバルと人間ドラマの3本立てにしようとか。次はもっとバラエティに富んだジャンルの絵看板をやりたいですね」と声を弾ませた。
隣接する成人映画館「国際地下劇場」の方も凄い。(笑)
最後のこの上の3本立てについてのコメント・・・プロの映画人を感じますね!