円安が止まらない。マスコミは円安のメリット・・輸出が伸びる等と書いていますが、為替レートによって値段が安くなるからと言って、輸出品がそんなに伸びるのか?それほど魅力的な輸出品が数多くあるのか?そんなことよりも、我々一般人にとっては、何でもかんでも値上がりで、生活が脅かされる方が大きい。何十年も前に比べて給料も上がらないし、生活は苦しくなる一方です。
単純に円が安くなるということは、日本と言う国に対する諸外国からの評価が下がっているということ。更に言えば、日本の将来に明るさが見えないということです。それを現在のように放置していては、数年先には数年前に、我々日本人が後進国・発展途上国と呼んだ国々の方が豊かになる。そして苦し紛れに外国人労働力を求めた日本には、外国人スラムが出来、外国人犯罪が横行するようになってしまう。日本人は今が未来への最大の正念場であると分かっている人もいるだろうけれど、この流れを変える人間が皆無です。
写真は昭和62年(1987年)11月の大阪国際空港のロビーの様子です。円高メリットを満喫しようと海外へ出かける旅行者で賑わっていました。インバウンドで騒がしい空港ロビーとは様子が全く違いました。
昭和62年と言えば、景気が急速に好転し、いわゆるバブル景気が始まった時です。この年の日本人の出国者は前年比約131万人増の約683万人でした。
僕が若い時は1ドル360円から、250円、200円を切る円高時代となり、海外のいろいろな商品がどんどん安くなり、ガソリン代も下がり続け、生活が豊かになり続けました。円高によって生活が豊かになることをまさに実感しました。ここ数年、海外の品物が高く感じ、遂に円安が急激に進み始め、もう止まりそうにありません。何もかもが転がり落ちて行くようです。その証拠にお金の無い若者だけが結婚できなくなり、少子高齢化が進む。年収の良い20代の若者のほとんどは、僕が若かった時代と同じように結婚もしているし、恋愛が面倒などと言っていない事実をきちんと取り上げるべきです。
マスコミが創作する世の中の風景。もういい加減そういうものを見破るべきです。