大阪府下のいろんな町のいろんな商店街が、少しづつ寂しげな風景になって行くものの、ここ「天神橋筋商店街」は、時代と共に変化を遂げながらも、今もなお賑わっています。
昔から「十丁目筋」と呼ばれて親しまれてきた天神橋筋。この写真はその、昭和38年の「天神橋筋4丁目」付近の賑わいです。
北野天満宮の門前あるいは大川沿いの天満市場として発展した南側と、鉄道ターミナルとして発展した北側とでは装いが異なります。
昭和30年代まで、いわゆる「首つり」と呼ばれる男物の既製服が主としてここでは扱われていました。
今の若い人は知らないかもしれませんが、僕などは今でも「首つり」という言葉を使います。①既製洋服のこと。吊り下げてある様からこう呼ぶ。②店頭に吊るしてある古着のことも、こう呼びます。首つり~縊死(いし)のようにぶら下がっている様子を形容し、こう呼ぶようになりました。