青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

消える“市民プール” ~池田市民プール

2023-05-10 | 昭和・懐かしい北摂の風景

昔は夏といえば「小麦色の肌」。色白では健康的に見えないので、日焼け止めではなく、綺麗に日焼けするようにサンオイルを塗って体を焼いたものです。故・夏目雅子さんの健康的な水着ポスターのように、みんな小麦色に焼くのが流行していました。

ところが、最も密接な近場にあるプールと言えば「市民プール」なのですが、そこでは体にオイルを塗るのは禁止。飲食もまず禁止。だから高校生ともなれば、みんな市民プールを避けたものでした。

で、どこに行くかと言えば料金の高いオシャレなプール。今はもう無くなりましたが「ミリカプール」や「阪神パーク・デラックスプール」「セルシー・スカイプール」「エキスポランドのプール」に泳ぎに行ったものでした。飲食も出来るし、オイルも塗れる、滑り台や造波装置も備えた楽しく広いプールに足が向くのは当然の成り行きでした。

ここは池田市民プール。この市民プールは昭和38年(1963年)に、旧・池田市民体育館と並んで、現在の五月丘小学校の東側に出来ました。夏は実に露天が気持ち良かったものです。レーンで区切られておらず、大人も子供も自由に泳げるプールでした。この写真は昭和50年(1975年)のものです。

小麦色の肌など求められず、美白が歓迎される現在では、プールもどんどん閉鎖されて行くばかりです。スイミングスクールこそ「お稽古」の1つとして通う子供もいますが、小中学生が友達と連れ立って行く市民プールは、北摂では今ではほとんど残っていません。「曽根の市民プール」や、「服部の緑地プール」、「大門公園のプール」などはいつの間にか消えてしまいました。寂しいものです。

 



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