アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

カズオ・イシグロ原作~映画「日の名残り」

2019年02月03日 | ギャラリー

ノーベル賞作家カズオ・イシグロ氏の小説「日の名残り」が映画化されているのを知り、AMAZONプライムで観た。(1994年公開 134分、3日間のレンタル199円)

映画は、原作に極めて忠実に制作され、老執事スティーブンスの哀愁がひしひしと伝わる内容となっている。

特に、原作ではなかなかイメージしにくい、1950年代のフォード車とか英国の田園風景などを可視化してくれる点で、映画は映画の良さがあるなと思った。草原の夕焼けがとりわけ美しい。

逆に、屋敷で行われる外交交渉の中身などは描写が難しいから、それらの点での深みには欠ける。

蛇足:あらすじ(映画のキャッチから)
1958年、ダーリントン邸の老執事スティーブンスのもとに、以前共に屋敷で働いていた女性ミス・ケントンから一通の手紙が届く。懐かしさに駆られ旅立つ彼の胸に20年前の思い出が蘇る。

当時、主人に対して常に忠実なスティーブンスと勝気なケントンは仕事上の対立を繰り返していた。二人には互いへの思慕の情が少しずつ芽生えていたが、仕事を最優先するスティーブンスがそれに気づくはずもなかった。そんな中、ケントンに結婚話が持ち上がる。それを知ったスティーブンスは激しく動揺するが・・・。

コメント