どういう訳か、弦楽四重奏曲には馴染みがない。
つまり、演奏して楽しむ楽曲との先入観があるためか、楽器下戸(?)の小生には昔から馴染めない存在である。
昨日、たまたまレコードラックを見ていたら、「アメリカ」という名称が目に留まったので聴いてみたら、これがすばらしい曲で感心しながら最後まで聴いた。
当時、ドヴォルザークは国民音楽学校の校長としてニューヨークで勤務していたが、日頃の激務から離れ、故郷のボヘミヤ移民が多く入植しているアイオワ州を訪問。この曲は、そこに滞在している際に作曲したものだという。
そのためか、同胞たちとの交流から受ける嬉々とした気分やボヘミヤ民謡の影響を強く受けた民族色豊かな軽快な音楽に仕上がっている。
収録曲
ドヴォルザーク
・弦楽四重奏曲 ヘ長調 作品96 「アメリカ」
・弦楽四重奏曲 ニ短調 作品34
演奏
ヤナーチェック弦楽四重奏団