直木賞候補にも名を連ねた細野剛志氏が、2016年に出した連作短編集。2014年「小説 野生時代」連載、324頁。
物語~星野親、27歳。大手保険会社を退職して、夢だった保育士として無認可保育園「みつばち園」で働き始める。
子供たちの中には問題児が何人かおり、また、パチンコに夢中で迎えに来ない母親や父母同士の不倫等、保護者の中にも問題を抱えている人がいて、その解決に毎日体当たりであたることになる・・・。
本書を拝読して、保育園の日常を始めて体験したような気になった。
それは、子供たちの未来を左右するかけがえのない仕事であると共に、マニュアル通りには行かない生きた日常があることも知った。
大変難しく気の休まることのない勤めだが、逆に、やりがいのある仕事でもあると思った。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★)