風のたより

つれづれに

                  ~~~  伝統の有松(ありまつ)絞り祭りへ  ~~~

2017-06-06 | 有松絞り祭り



娘家族の旅立ちを見送ってからは、神宮前から名鉄本線に乗り換え丁度行われていた
有松絞り祭りに寄ってみました。

有松絞りは、江戸時代よりこの地に受け継がれてきた伝統の絞り染めです。





毎年この時期に行われる有松絞り祭りも今年で33回目だそうです。

旧東海道沿いに並ぶ絞りのお店前は、もうたくさんの見物客でごった返していました。





涼し気な絞りの浴衣姿の観光客も多く、手前のおばあちゃんの着ている服も持っている日傘も
きっと有松絞りでしょう。

さすがです。





街歩きをしていると、絞りの実演コーナーもあちこちに。

年季の入ったおばあちゃんの手さばきに見とれてしまいます。





店の前に置かれた籠の中には、絞りの端切れがいっぱい、、、、





ここでも浴衣姿に身を包んだ地元の方々の実演コーナーがありました。

1人づつ絞り方が違い、いつまで見ていても見飽きません。
そして皆さんお綺麗です。





歩行者天国になっている道の真ん中に並ぶ絞りの浴衣の数々が、強い風に翻っていました。





有松には3台の山車があり、これは「唐子車(からこしゃ)」

ほかに「布袋車(ほていしゃ)」と「神功皇后車(じんぐうこうごうしゃ)」という山車があるそうです。





街歩きの最後に立ち寄ったのは、有松絞りで有名な竹田邸。

毎年お庭も奥座敷も解放されているので、行くたびに立ち寄っています。





先ずはお店横の入り口の門をくぐり玄関へ~~~





お座敷横のこのホールにも所狭しと並ぶ絞りの品々。

高い天井と吊り下げられたレトロ調のライト、そして細い斜め格子の入った優雅な窓は
なぜか大正ロマンを感じます。





手入れされたお座敷前のお庭には、季節がらつつじの花が綺麗でした。

涼やかなすだれが、はや初夏の風情を感じさせてくれました。

        有松絞りまつり

2011-06-09 | 有松絞り祭り



               6月もあっという間に半ば近くになりました。
               沖縄では今日2週間近くも早い梅雨明けとか。
               東海地方も7月中頃には梅雨明けらしいとのことですが、、、、

               毎年この時期になると開催される伝統の有松絞り祭りに出かけました。
               有松は広重の東海道五十三次に出てくる鳴海とともに東海地方の絞りの名産地です。

               駅前から古い道に入ると「有松絞」の大きなのれんが目を引きます。





               早速古い東海道沿いに並ぶ絞りを扱う商店街を歩いてみました。
               道沿いに並ぶ各店の店先にも、大きなのれんが並んでいます。





               ミス有松を乗せた人力車のお兄さん方の衣装もいなせな絞りの半被姿です。
               色合いも鮮やかでかっこいいですね!!





               街道沿いの会場周辺には、たくさんの買い物客がいっぱい。
               からくりの屋台や、道を飾る浴衣のストリート展示が、雰囲気を盛り上げています。

               東海道沿いのこの辺りの街並みは、五十三次が描かれた当時とほとんど変わっていないとか。
               歴史を感じますね。

               休憩所に魅かれた大きなテーブルクロスも絞り、、、、
               町内毎にあるからくりの山車で着るそれぞれの衣装の展示も目を引きます。


               画面の右下をクリックするとフルスクリーンになります。
               PCの左上にあるEscを押すと元の大きさに戻ります。





               大通りからちょっと入った小道の先にはこんな素敵なお店が、、、久田さん。
               数年前にもこのお店に立ち寄りました。

               お店の玄関先に置かれた大きな花器には彩りも鮮やかなお花がお出迎えです。
               お店は階段を下がったこの下にあります。





               階段を下がった所には素敵な和風庭園が眺められ、しばしの休憩所にもなっていて
               冷たい麦茶のサービスがありました。





               お店の横に続く和室はもう夏のしつらえです。

               お店の方のお話では、「お客さんが家の中まで見えるので、住人は家の隅の方でひっそりと
               住んでいるんですよ。」とのことでした。
               お店に隣接した住宅はそうなんでしょうね。
               とっても落ち着ける素敵なお店でした。





               再び商店街に戻り絞り会館へ。
               ここではいろいろの絞りの実演がされています。





               道路沿いからたくさんの見学者が、絞りの実演を興味深げに眺めています。
               これは「巻き上げ絞り」





               経験を積んだおばあちゃんがたの鮮やかな手さばきが見事ですね。
               一つ一つの小さい丸い点をしぼっていく、これは「かのこ絞り」でしょうか。
               ちょっと気が遠くなりますね。(笑)





               会館を出て道筋を進むと、ここ有松で有名な絞りの老舗の竹田邸です。
               この日はお店全体が解放となっていて、立派なお庭や屋奥座敷も見学できました。





               早速裏に回って、、、そしてこちらが裏のお庭側。
               このお庭を通り、絞りが展示されている奥座敷へ。





               奥座敷に飾られた素晴らしい絞りのお着物の数々。
               総絞りとなると、やっぱりかなりお高そうですね。

               ただただため息ばかりですが、十分目の保養をさせて頂きました。
               奥座敷横の大きな御蔵も立派です。





               表のお店では若いご主人が可愛い後継ぎさんと一緒にご商売の最中でした。
               もうちゃんとしっかりと後継ぎが見え、お店も安泰ですね。

               若いご主人のゆかた姿もいいですが、ちらっと見えた半襟のピンク、、、
               なんとも粋ですね。

               有松絞りがいっぱいの一日でした。







     藍色と私

2008-06-12 | 有松絞り祭り
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“青は藍よりいでて藍より青し”と言う言葉がありますが、青にしても藍にしても
深く青い藍の色は、なぜか私の一番好きな色です。

先日行った有松絞りまつりでは、たくさんの藍染めの浴衣や着物を見てきまし
たが、初夏の今の時期には事のほかこの藍染の浴衣が涼しげに見えました。

今回は藍染めの絞りのテーブルクロスではなく、一目ぼれしたこんな染めの
テーブルクロスをお土産に買ってきました。
家に戻り掛けて見ると、ぐっとお部屋がしまって見え、大きさもピッタリです。


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赤紫の大ぶりのガラスの花器には今真っ盛りのドクダミの白い花を入れて。
玄関のこの花器の下には、やはり染めのテーブルセンターを敷いて、、

白いデンファレの花にも藍の入ったテーブルセンターはちょっと涼しげです。
これも今回テーブルクロスと一緒に買った染めのテーブルセンターです。

そして気がつきました。
我が家にはなんと藍色が多いことか、、、、
あちこちに目をやると、ありました、ありました藍色が、、、


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キッチンのテーブルクロスも藍なら、その脇にあるカーテンも藍色が、、、、
そして冬場よくモモスケ君がちょこんと座っているこのお座布団も藍ですね。

このお座布団カバーは以前はテーブルセンターだったものを作り変えた物で、
鳴海に住んでいたとき習った絞りです。
もう何年使っているでしょう。
良く見ると生地もかなり傷んできて一部切れてきています。
二十数年も前に作ったもの、無理もありません。





そしてこれが当時習った鳴海絞りのテーブルクロスです。

確かこのテーブルクロスのほかにも暖簾や座布団カバーや巻きスカート
を作った筈ですが、いつの間にかなくなり、残っているのは今ではこのテーブル
クロス一枚になりました。
年数もかなり経っていますが、藍の色は今でも褪せず鮮やかです。

私が藍色を特に好きなのは、このとき習った絞りの藍が大きく影響している
のかもしれません。
自分があまり意識しないうちに影響を受けているものって以外にあるもの、、、

そういえば、このブログのテンプレートも無意識に濃い青というか藍色を選ん
でいました。
やっぱりこの深い藍色は私のお気に入りの色になりました。

     有松絞りまつり    その①

2008-06-09 | 有松絞り祭り
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  先週の土日「第24回有松絞りまつり」が、有松町の東海道一帯で行われました。
  今年は開村400年という節目の年で、それを記念した多彩な催しがありました。

  ここ有松町は有松絞りで有名な所で、お隣の鳴海と並び絞りの産地として東海
  地方では良く知られています。
  懐かしくなって出かけてみました。

  実はこの有松町と並んで絞りで有名なお隣の町の鳴海に、横浜から転勤
  してからの4年間社宅住まいをしていました。
  そんな関係から電車で一つ目の有松には何度か行ったことはありますが、
  それももう二昔も前のこと。


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  久々に有松の駅に下りてみると、駅前の大型スーパー店を初め駅周辺が
  すっかり綺麗に整備され近代的に変貌していました。
  駅も高架になって整然としています。
  昔はもっと小さい駅だったのにその変貌振りにちょっと戸惑ってしまったほど、、

  さっそくお祭りで賑わう街中に行ってみました。
  絞りの産地だけあって今日は特に絞り一色、、、
  どっちも向いても絞り、、、絞り。

  「ユカタストリート」に並んだ藍染めの絞りの浴衣が鮮やかです。
  今日は家族全員絞りの浴衣姿のこんなご一家も、、、


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  今日は市価より格安でお目当ての絞りが手にはいる初日とあって,街中は
  もう凄い人出です。
  絞りの浴衣を着た若い女性もいっぱい。
  そしてさすがに絞りの産地だけあって設けられた休憩所のテーブルクロス
  も藍染めの綺麗な大判が敷かれていました。

  午後から“まちなみツアー”に参加しボランティアの方から日頃は見れない
  路地裏や隠れた名所などを教えて頂きました。
  東海道五十三次の有松の宿にふさわしく街中には人力車も登場。

  町の中心地には江戸、明治、大正、昭和の建物が並んだ一角があり、
  時代によって屋根の高さが違うとか。

    有松絞りまつり    その②

2008-06-09 | 有松絞り祭り
< フォトメイトさんも人力車に乗って';ari.filters['DXImageTransform.Microsoft.Slide'].play();">
<浴衣姿の買い物客';ari.filters['DXImageTransform.Microsoft.Slide'].play();">
<彩りも鮮やかな浴衣姿で';ari.filters['DXImageTransform.Microsoft.Slide'].play();">
<浴衣に日傘姿';ari.filters['DXImageTransform.Microsoft.Slide'].play();">
<涼しげな絞りの浴衣で';ari.filters['DXImageTransform.Microsoft.Slide'].play();">
<ちびっこ達も絞りのシャツでおめかし';ari.filters['DXImageTransform.Microsoft.Slide'].play();">
<人力車のお兄さんも絞りのシャツで';ari.filters['DXImageTransform.Microsoft.Slide'].play();">
<今日も大勢のアマチアカメラマンが';ari.filters['DXImageTransform.Microsoft.Slide'].play();">
<
フォトメイトさんも人力車に乗って
<休憩所の素敵な絞りのテーブルクロス';ari.filters['DXImageTransform.Microsoft.Slide'].play();">
<藤原紀香さん着用の十二単';ari.filters['DXImageTransform.Microsoft.Slide'].play();">
<絞りの障壁画「竹林豹虎図」';ari.filters['DXImageTransform.Microsoft.Slide'].play();">
<東海道五十三次の有松の宿を絞りで';ari.filters['DXImageTransform.Microsoft.Slide'].play();">
<奥座敷も開放された竹田邸';ari.filters['DXImageTransform.Microsoft.Slide'].play();">
<いろいろの技法の絞り染め';ari.filters['DXImageTransform.Microsoft.Slide'].play();">
<ユカタストリートに並んだ数々の絞りの浴衣';ari.filters['DXImageTransform.Microsoft.Slide'].play();">
<今も残る東海道の面影を偲ばせる町並み';ari.filters['DXImageTransform.Microsoft.Slide'].play();">


ソースはnon_nonさんよりお借りしました。

  今回の呼び物はいくつかありましたが、その一つが、名古屋城の本丸御殿復元
  を記念して作られた障壁画の「竹林豹虎図」。

  有松鳴海絞りの伝統技術と名古屋友禅のコラボレーションで製作されたこの
  展示の前には人だかりが、、、

  そしてもう一つ一段と人だかりが多かったのが、女優藤原紀香さんが結婚式に
  着られたと言う十二単の展示でした。
  十二単をまじかで見たのは初めてです。
  やっぱりかなり豪華ですね。

  絞りの展示会場も普段はなかなか入れない老舗の奥座敷が公開され、お庭の
  拝見をかねながら目の保養をさせて頂きました。

  お茶室のある竹田邸は有松絞りを始められた由緒ある老舗です。
  道筋の古いお店の中まで入り普段では見れない江戸時代の商家の佇まいを
  見ただけでも往時が偲ばれ江戸時代にタイムスリップした感じでした。

  ここ有松は、東海道五十三次の面影が残る貴重な町並みです。

  今回も字数の関係で2回に分けてのUPになりました。
  恐れ入りますがコメントは①の方にお願いいたします。