風のたより

つれづれに

    山梨えんざんの旅

2010-03-31 | 撮影バスツアー




       先日偶然に舞い込んだ無料招待状のバスツアーに参加する幸運に恵まれました。
       ある食事処で書いた応募券のことなどすっかり忘れていたのですが、どうやら当選
       となり嬉しいことに無料ご招待状が届いたのです。

       行く先は春まだ浅い甲州路。“山梨えんざんの旅”ということでした。
       もちろん喜んで参加してきました。
       バスは一路中央道を走ります。
       バスの車窓から雪をかぶった南アルプスの山並みが見えてきました。







       最初の立ち寄り先は甲州市にある「甘草屋敷」(旧高野家住宅)でした。

       この甘草屋敷は、高野家が江戸時代(八代将軍徳川吉宗治世)に薬用植物である甘草の栽培を
       して幕府に納めていた家で、古くから「甘草屋敷」と呼ばれてきたようです。

       大きな茅葺屋根の立派な建物は、重要文化財にも指定されており、この時期(2月上旬~4月
       中旬)まで「ひな飾りと桃の花まつり」が開催されていました。



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       画像にマウスオンでスライドショーです。

       屋内に入ると奥座敷の向こうに所狭しと沢山のお雛様が飾られその数に圧倒されました。
       約800体のひな人形やつるしびなが飾られ、きらびやかなひな祭りです。

       内裏雛も年代物も多く古くは享保年間(1700年代)から明治、大正、昭和にいたる
       ひな人形が大広間に鎮座し、珍しいつるし雛もたくさん。
       これだけ並ぶと子供でなくとも大人でも女性はやっぱりうれしいものですね。

       観光ボランティアの方のお話では、赤を基調とした飾りは邪気を払うのだそうです。
       今年はお雛様も出しそびれてしまい、ここでちょっと遅れたひな祭りを味わいました。







       昼食をはさみ次に立ち寄ったのが、武田信玄の菩提樹の乾徳山恵林寺(えりんじ)です。 

       立派な四脚門(赤門)は、国の重要文化財に指定されているものとか。
       この赤門は織田信長により全山焼かれた後徳川家康により再建されたものだそうで、
       1606年の棟札が掲げられていました。




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       画像にマウスオンでスライドショーです。


       山門を入ると広いお庭が広がり皆さんで自由散策。
       その後本堂に入り恵林寺庭園の見学となりました。

       暗い室内にくっきりと大きな「風林火山」の書がお出迎え、印象的です。
       お庭に面した長廊下を通り、うぐいすの廊下を渡ります。
       歩くたびにキュキュととうぐいすの音が、、、風流ですね。

       それを過ぎ長い廊下を行くとやがて武田信玄の墓が出てきます。
       1573年4月12日に53歳で没した信玄公を悼み、恵林寺では現在も
       4月12日には毎年供養が行われてるのだそうです。

       そしていよいよお庭へ、、、
       ここが本堂の裏の夢想国師によって築庭された池泉回遊式庭園です。

       上段には枯山水、下段には心字池を配したお庭は見ごたえ十分の名園で、国指定の名勝
       となっているようです。
       いつまでも眺めていたいような心落ち着く庭園でした。






       最後にもう一度前庭に出て、広いお庭を散策し県文化財の有名な山門があるというので
       見に行くと、、、

       「安 禅 不 必 須 山 水 滅 脚 心 頭 火 自 涼」
       (あんぜん かならずしも さんすいをもちいず しんとう めっきゃくすれば 
       ひもおのずからすずし)

       という文字が刻まれた山門でした。
       後半の言葉は有名ですね。

       武田軍を滅ぼした織田軍はこの恵林寺まで押し寄せ、潜伏保護されたものたちを
       引き渡すよう快川和尚(かいせん おしょう)に命じたが、拒否された信長はこの和尚を
       含む約百人の僧侶を封じ込め火を放った時にこの和尚によって読まれた一句だったようです。


       偶然にもおひな祭りと歴史を味わえた山梨の旅でした。


       お花見船

2010-03-27 | 犬山散策



       気候不順が続く中、早ちらほらと桜の便りも聞かれる頃となりました。
       とは言えまだまだ風は寒く一旦咲きかけた桜もしばし足踏み状態というところでしょうか。

       そんな中、今朝テレビを見ていたらNHK名古屋から犬山城下のお花見船が始まったと木曽川
       からの生中継がありました。
       船の上から桜を楽しもうという企画のようです。






       もうそんなに咲きだしたのかと、さっそく出かけてみると、、、こんな感じで
       五~六分咲き位のようです。
       まだ寒さが災いしてか桜も迷い気味といったところでしょうか。





       でも今日は土曜日ということもあり、木曽川沿いの桜並木にはもう見物客の姿も
       ちらほら、、、





       近くのホテルの庭に入ってみると、こちらは早六~七分咲き位です。
       けっこう綺麗に咲きだしていました。
       風の当たらない場所によって、ちょっとばらつきがあるようですね。






       ホテルのお庭から見上げる国宝犬山城もなかなか風情があります。
       お城の天守閣には観光客の姿が遠目にもわかるほどもういっぱい、、、






       もう一度木曽川沿いに戻ってみると、丁度お花見船がやってきたところです。
       川風がちょっときつく寒いようですが、乗船客はいっぱいです。

       このお花見船は今日27日より4月5日までの十日間運行されるそうです。






       ゆったりと流れる木曽川の船の上から桜を眺め、国宝犬山城を眺めることはまさに
       お殿様気分ですね。

       歴史的文献にも当時のお殿様はこうして花見をされたとあるようです。
       いかにも優雅な舟遊びだったのでしょうね。
       下々はこうして川岸から、、、、

       満開になる日ももうすぐ、きっとこの辺はたくさんの花見客で込み合うでしょう。
       満開の時期にもう一度出かけてみたいと思います。



       早春の山野草

2010-03-24 | 季節の草花






       山野草の好きなお友達に誘われ早春の郡上大和市へ出かけました。

       同じ趣味も持つお仲間四人で春を探しに、、、そして早春の花を撮ろうと、、、
       早春の山は日差しもどこか柔らかで、木々の芽吹きの匂いさえ感じます。



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       写真はマウスオンです。

       今ならきっと節分草が咲き始めているのではというお友達の言葉どうり
       山あいの日陰に小さい白い小花をつけた可愛い節分草が、、、

       節分草はキンポウゲ科セツブンソウ属で、高さ10センチほどの小さな多年生草。
       和名は節分の頃に花をつけることから付けられているようですが、ちょっとその時期
       には間に合わなかったようですが、、、

       なんでもこのお花、日本特有のもので今絶滅危惧種に分類されている貴重なお花とか。
       こうして見られるのも何時まででしょうか。




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       写真はマウスオンです。

       次に出会ったこのお花も私は見るのは初めて。
       ミツバオウレンというのだそうです。
       節分草と同じキンポウゲ科のオウレン属の多年草。

       高さ5~15cm位で、細長い花茎の先端に白い花をつけていました。
       和名は小さい三つ葉のような葉が付いているからでしょうか?
       ちょっと写真には撮れなかったのですが、、、


       線香花火のような可憐なお花が群生していました。









       山あいから流れる小川ものどかな瀬音です。
       明るい春の日差しを浴びながら皆それぞれに春を探して、、、



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       写真はマウスオンです。

       そしてありました、ありました。
       土手にはもう小さいながらツクシが、、そして春の使者のふきのとうが、、、




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       写真はマウスオンです。

       春先の山の中で枯れ枝の中に一段と目立つ黄色い小花をつけた木を見つけました。
       サンシュウと思ったのですが、ひょっとして壇香梅???
       遠目には春先の花の中でもよく似ている花で見分けがつきません。
       近づいて見ても、、、やっぱり区別がつきません。(笑)
       どちらも春先に咲く黄色いお花ですが、、、、

       壇香梅なら木からビャクダン(檀香)のような香りがするはづですが、、、
       ちなみに帰り“道の駅”で買った壇香梅のお花は今我が家の玄関でいい香りを
       放っています。




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       写真はマウスオンです。

       そしてこちらはピンクのお花ふたつ。
       思いがけなく出会った岩ウチワのお花とショウジョウバカマ。

       岩ウチワというお花も岩カガミに似ているようですが、私には区別がつきません。
       山野草が好きな人は一目で分かるのでしょうね?
       なかなか山野草も奥が深いですね。









       枯れ木の枝に下がっている山まゆを見つけました
       綺麗な薄緑の山まゆは今や貴重なもの。

       この山まゆから作る繭は美しい薄緑色で採った糸は光沢があり“繊維の中の
       ダイヤモンド”に喩えられるとか。

       山まゆはその糸の美しさと量の少なさから今では「幻の青繭」とも言われている
       ようです。


       早春の山には珍しいものとの出会いがいっぱいありました。

     オシドリ

2010-03-20 | 野鳥
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       画像はマウスオンです。

       同じ松尾池にはこんな綺麗な羽をもつオシドリもたくさんいます。
       我が家の近くの池にはカモはいますが,こんな綺麗な羽をもつオシドリは
       なかなか見ることができません。
       このオシドリに遭うことも今回の目的の一つでした。



<画像説明文♪




       画像はマウスオン・クリック・ダブルクリックです。


       オシドリはカワセミほど警戒心はないようで、ある一定の時間になると
       池の傍から一斉に群れになってこちらに泳いできました。

       木の実のドングリが好物のようで、常連さんがこちらの池の傍から投げて
       いるのを食べに来たようです。
       やっぱり餌に釣られてでしょうか??




<画像説明文♪




       画像はマウスオン・クリック・ダブルクリックです。


       オシドリはカモ目、カモ科の留鳥、または冬鳥ということなので、ここにいるのは
       留鳥なのか、それとももう少しすると飛び立ってしまうのかわかりませんが??

       動物は特にオスが綺麗と言われますが特にオシドリの♂(オス)は羽が綺麗ですね。
       特に内側の一枚は大きな銀杏の葉の形をしていてイチョウ羽と言うのだそうです。




<画像説明文♪




       画像はマウスオン・クリック・ダブルクリックです。


       それに比べ♀(メス)はぐっと渋い茶色で目立たない感じです。
       この日もしきりに♂が綺麗な羽を広げて見せたり水中にもぐったりのパフォーマンス
       を繰り広げていました。
       ♀の気を引くためなんでしょうね。(笑)

       ひとしきりお披露目が終わるとその一団が“もういいでしょう”とでも言うように
       さーっと向こうの池の傍に飛び立ってしまいました。

       まるでそのひと時はショーを見ているような感じさえしましたが、観客をちゃんと
       心得ているんですね。
       そのプロ精神にはびっくりしました。(笑)



      カワセミ (翡翠)

2010-03-16 | 野鳥



       友人のお誘いでカワセミとオシドリで有名な松尾池に出かけてきました。
       松尾池は岐阜市北部の百々ヶ峰の南山麓にある池で、昔は農業用水のため池
       でしたが、濃尾地震で破壊されたものを当時の市長によって周辺一帯が整備され
       今日の姿になり市長の名前を冠したものとか。

       畔には白川郷から移築した合掌造りの民家があり、春は桜、秋は紅葉が楽しめる
       風情のある場所で、池の横には東海自然歩道も走っています。





       早起きの鳥の撮影は今回が初めて。
       それにカワセミがいるということで有名な池ですが、果たして出会えるのかと
       わくわくしながら出かけました。

       現地にはもうすでに数人のアマチュアカメラマンが場所取りをしていました。
       皆さんベテラン揃いの上かなりの常連さんのようで、その中のお一人から
       撮った写真をたくさん見せていただきました。
       どれもみなカワセミやオシドリの動きのある素晴らしい写真ばかりです。


<画像説明文♪




       (写真にマウスオン・クリック・ダブルクリックです。)

       この日は晴れてはいても、池からの風が冷たく立っているだけでも寒い日です。
       じっと待つこと数十分、ついに待望のカワセミが現れました!!!
       息をのむ思いでシャターを切りました。

       これが有名なカワセミ、私にとって初めての出会いに感動です。
       でも意外に小さい鳥で望遠で撮ってもどうしても小さくしか撮れません。
       私の持っているカメラでは限界があります。
       鳥を撮る人のカメラはすでにレンズが違うのですね。

       カワセミは枝の上できょろきょろあたりを見回しています。


<画像説明文♪





       (写真にマウスオン・クリック・ダブルクリックです。)

       とその瞬間、、、、
       目の前の小さい池の獲物をめがけて急降下、、、、
       一瞬の出来事で何が起こったかと思うほど。

       その瞬間バチバチバチバチ!!とカメラのシャッター音が鳴りました。
       たぶんベテランさんはその獲物を取る瞬間を撮られたのでしょうね。
       私のカメラにはその瞬間はまったくなく、獲物をくわえたカワセミは
       すでに枝に戻り、魚を振り回しながら飲み込むところです。



<画像説明文♪




       (写真にマウスオン・クリック・ダブルクリックです。)

       これだけでも私にとっては嬉しさこの上ない喜びでした。
       その上なんと魚をくわえたこのカワセミが“後ろ姿も見せてあげるよ”とでも
       いうようにくるっと後ろを振り向き綺麗な瑠璃色の後ろ姿を見せてくれたのです。

       その綺麗なこと!!!
       さすが「森の宝石」といわれるだけのことはありますね。

       カワセミはブッポウソウ目 カワセミ科の留鳥で体長約17cm 位の小さい鳥で
       警戒心が強くよほど運が良くないと出会うことができないと言われているようですが
       初めて来たこの池で出会えたことに感激でした。

       またカワセミは漢字で書くと「翡翠」と書き、カワセミのことをヒスイとも言うよう
       ですが、なるほどと納得です。

       念願のカワセミにやっと遭うことができ嬉しい一日でした。
       誘ってくれた友人にも感謝です。