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画像はマウスオンです。
弥生3月、早春賦の歌のようにまだ風は冷たく春の観光シーズンにはちょっと早いで
すが、この3月10日より「日本ライン下り」の観光が一足早く始まりました。
冬の間はお休みだったこのライン下りもこれから11月30日まで一日6、7便運行される
ようです。
この日も春を待ちわびた観光客の姿があり、船頭さんも忙しそう、、、
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画像はマウスオンです。
一般には「ライン下り」と言われていますが、ラインとは木曾川を指し、上流の美濃
大田から犬山橋下までの約13キロを下るコースです。
この川の流れがドイツのライン川に似ている所から,美濃加茂市を訪れた地理学者
の「志賀重昴」が大正2年に“太田から犬山までの山水はドイツのライン川の縮図に
して勝れり、故に日本ラインなり”と言われた事から命名されたようです。
川沿いの不老公園には、ドイツ、ローレライの町と友好都市を結んだ記念に「ドイツ、
ローレライの石」が置かれています。
今回私も初めて知りました。
ローレライから運ばれてきた石を見てちょっぴり感動です。
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画像はマウスオンです。
川下りの途中には亀岩、千枚岩、ライオン岩、ラクダ岩、屏風岩などの奇岩,怪岩
などが川の両側に次々に現れ飽きる事がありません。
また途中には早瀬があったり、鏡のような深い流れがあったり、そこを上手に操る船
頭さんの竿裁きが見物です。
川岸から眺めると春霞の向こうに木曽川がゆったりと流れています。
この間岐阜県よりの川向こうには、この木曽川の流れに沿ってドイツのライン川沿い
のロマンチック街道にちなんで「日本ラインロマンチック街道」と名づけられた全長3.5
キロの遊歩道が木曽川の堤防上に造られています。
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画像はマウスオンです。
約1時間半の川下りも遠くにライン大橋が見えてくるとそろそろ終点に近くなります。
ライン大橋の隣には名鉄電車の橋げたがかかり、名古屋方面に向かう通勤電車も
ここを通り岐阜と愛知を結びます。
毎日この景観を見ながら通勤出来るなんて素晴しいと最初は思っていましたが、最
近は主人達も慣れっこになってしまったようで、、、
この橋の辺りから川幅はぐんと広くなり、ゆったりと流れる木曽川になります。
左岸には国宝犬山城も見えてきました。いよいよ下船です。
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画像はマウスオンです。
この木曽川の川下りは,もともとは木曽川上流部(長野県木祖村)で伐採された材木
を伊勢湾へと運ぶ水運として利用されていたようです。
それが年とともに発電所などが作られ水運の条件が悪化したり、高山線等の開通に
より水運から陸運へと移り変わり、木曽川はむしろ水運より観光としての利用価値の
高さの方が認められてきたようです。
また川沿いにはカワウを初め、ゴイサギ、アオサギ、カワセミ、ハクセキレイ、コガラ、
などたくさんの鳥を見ることも出来ます。
この日も川べりに川鵜やアオサギが遠くに見えました。
これから暖かくなると観光シーズンになり、ライン下りを楽しまれる観光客もぐっと
増え、この周辺もますます賑やかになります。
追記、、、、この木曽川でのライン下りで今でも思い出すエピソードがあります。
この地に移る数十年前、家族と観光に訪れ当然ライン下りの船に乗りました。
乗鞍から高山、郡上を回っての最後がこのライン下りだったのですが、その下船
時誤ってカメラを落としてしまい、それまで撮った写真はあっという間に川の底に、、
残った写真はこのライン下りで観光会社が撮ってくれた1枚のみでした。(泣)
今でも忘れられない思い出ですが、その近くに住むことになるとは????
その時の写真もどこかへ?写真は借り物です。(笑)