風のたより

つれづれに

    遅い春

2011-03-29 | 季節の草花






                 弥生三月もあと数日で終わり、震災から早20日近くになりました。
                 以前変わらない被災地の状況には心が痛みます。

                 それに加え、福島原発の遅々として進まない状況には一喜一憂の日々です。
                 水や野菜の汚染、計画停電、作業員の被ばく、集団移転の問題など
                 次々に発生する事態に、被災地から遠くに住む身でさえなんだか落ち着かない
                 毎日です。







                 

                 そんな中に我が家の庭にも春の花が咲きだしました。
                 まだ風は冷たいけれど、春の光を浴びて、いつもの年と同じように咲いています。

                 鉢植えのクリスマスローズ、去年より幾分花数は少なめですが二色ともそれぞれに
                 花芽を付けています。








                 シデコブシの薄いピンクの花びらが春のつめたい風に揺れています。
                 ここ数日は、その花芽をヒヨドリが集団でやって来ておいしそうに食べています。
                 これも仕方ありませんね。(笑)








                 庭のヒサカキの木にも、可愛いバラの様な小さい花がいつの間にかびっしりついています。
                 花は小さいけれどよく見ると春らしい淡い色合いの花です。
                 白モクレンも膨らみ咲きだしています。(写真はちょっと前のものです)

                 今年の遅い春もたしかにやって来ているのですが、、、、、、
                 本当の春はいつやってくるのでしょうか?

                 被災地に降る雪を見るたびに心が痛む遅い春です。

      ルリビタキに祈りを込めて

2011-03-21 | 野鳥




               木の上に止まっている一羽のルリビタキ。
               綺麗な瑠璃色の羽根が見たくて訪ねた森の中で、出会うことが出来ました。







               でもこうして綺麗なルリビタキの姿を、この時期にブログに載せることに、少々の心の
               葛感がありました。
               なぜなら今回発生した日本未曽有の大震災のあの日あの時、私は何も知らずカワセミやこの
               ルリビタキの写真を撮っていたからです。

               あの日あの時、日本のあの地であんな唖然とするような大災害が発生し、同じ時間に
               何万人もの命が海に飲み込まれていたなんて、、、、、







               この大災害を知ったのは、発生からおそらく数十分後だったと思います。
               何気なく聞いたニュースでしたが、まさかこんな大災害が東北の三陸地方に襲っていたとは
               夢にも思っていませんでした。

               家に戻りテレビから流れる大津波の様子と被災地の惨状にはまさに息をのむ思いで、言葉も
               出ませんでした。

               まるで映画を見るような、、、いやそれ以上の様子にただただ唖然でした。







               その後の余震のニュースやテレビから流れる被災地近辺のニュースに、ただならぬ思いが巡りました。
               茨城には長姉が住んでいるのです。

               あわててかけた固定電話にも携帯にも繋がらず不安がつのりましたが、幸い三日目にやっと
               安否が確認できほっとしました。

               家の中の壁の一部は落ち、庭の石が坂下に転がり落ち、部屋の中はめちゃくちゃのようですが
               幸い被害は最小限度で済んだようです。

               ただ三日間は電気、ガス、水道が出ず、その上続く余震に寒くて暗い夜は不安がいっぱいだった
               と言います。
               その後四日目にはすべてが復旧し、今は余震に見舞われながら片づけながら生活しています。






               
               今は新しい心配事、福島原発の刻々と変わるニュースに不安な思いがいっぱいです。

               大地震、大津波に続く原発の問題までと次々に起こる日本を襲うこの大惨事。
               特に原発に対する海外の反応は敏感で、技術立国の日本の高度な技術がこの解決にどう対処
               するのかに注目が集まっているようです。

               ただただ一日も早い解決を祈るばかりです。







               今自分に出来ることは何だろう?
               出来ることは小さいけれど、、、、

               心ばかりですが、さっそく郵便局から義捐金を送りました。
               あの日以来ほとんど我が家のストーブは消しています。
               ガソリンも最小限の20Lだけ入れました。
               やっと通じた宅配便で、今日は姉に食料品をつめたダンボールを送りました。

               これからの復興にはどれだけの時間がかかることでしょう。
               今はただ日本人が心を一つに、この残酷な現状を見つめながら、新しい復興に向けて上を向いて
               進んでいくしかありません。

               このルリビタキの様な綺麗な鳥がいっぱい見られるような穏やかな日々が一日も早く
               訪れることを祈って、、、、




       カワセミの飛翔

2011-03-12 | 野鳥
         昨日は国内観測史上最大のマグニチュード8.8という地震が起こりました。
         テレビニュースに流れる光景にただただ唖然とするとともに、いつもお尋ねいただく
         各地にお住まいのブログの方々の安否を心配しております。

         皆さま被害はいかがだったでしょうか?
         まだまだ余震が続いています。
         どうぞくれぐれもご注意いただきますように。


      ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

       


        


        梅の枝に止まっているカワセミの姿を撮り、うれしい気分でいましたが
        もう少し動きのあるカワセミが撮りたくて再度ポイントへ出かけました。

        ところが肝心な時に電池切れ!!、、、
        なんでこんな時にと思っても後の祭り。

        そんな時に限ってカワセミはいつもよりまして、何度もいけすの餌をとり
        空中でのホバリングも2,3回するサービスのよさでした。

        電池切れの表示を見つつ残念で悔しい思いですが、完全に自分のミスで
        どうしょうもありません。あーあ!!


        今度こそはと、、、今回再再度訪れて、やっとカワセミがいけすの小魚を取り
        枝に戻るまでの瞬間を捉えることができました。

        動きのある画像を撮ることに散々振り回された数日でしたが、良い経験が
        できました。




           狙いを定めてそれー!!




           羽根を広げて一直線!!




           目の先には小魚が、、、




           小魚のいるいけすはもうすぐ。




           小魚をキヤッチ!!




           両羽を広げ喜びのポーズ!!




           今度は枝をめざして、、、バック!!




           梅の枝はすぐそこに。




           やっと戻って、、、さあー食べよう!!



       ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


         この地方にも何時同じような大きな地震に見舞われるかしれません。
         決して対岸の火事ではありません。

         何気ない毎日がいかに幸せか、、、こうして鳥と戯れることのできる今の幸せ。
         こんな日々が一日でも長くあることを祈らずにはいられません。

         被災された方々に心よりお悔やみ申し上げます。

       




        梅の花とカワセミ

2011-03-09 | 野鳥




       梅の花が咲きだした公園に、いつものカワセミを見に行ってきました。
       まだ春風は冷たいけれど、カワセミは元気に餌を取りにこの池ににやってきます。












       カワセミも梅の香りが分かるのでしょうか?
       まるでにおいを楽しんでいるような、、、、

       背中の瑠璃色がやっぱり綺麗ですね。






       この木の上で餌を取る前に周りが気になるのかあっちを見たり、、、











       こっちを見回したり、、、






       そしてやっぱり気になるいけすの中の小魚!!
       狙いをさだめて~~~~












       あっという間に獲物をゲット!!
       今回もまた餌を取る瞬間は撮れずじまいでした。

       早い動きの瞬間を撮るには、まだまだ修行がいるようで、、、、












       それにしてもカワセミの後の羽根は綺麗ですね。

       前回は手持ちで撮ったため、この鮮やかな後ろ姿が撮れませんでしたが、
       今回は三脚使用でやっとその姿をキャッチできました。




       

      コゲラとエナガ

2011-03-05 | 野鳥



        いつもの散策コースで、一度見たいと思っていたコゲラに、やっと対面するチャンスがありました。

        樹の上で「ギーギー」という聞き慣れない鳴き声に目を凝らすと、すずめ程の大きさの白と茶黒の
        縞模様のコゲラの姿が、、、、
        やっとみつけた!!という感じでした。






        コゲラはキツツキ目キツツキ科 で、日本にいるキツツキの中で一番小さいとか。
        
        コゲラはキツツキの仲間だったんですね。
        なるほどよく見ると、樹の上でコツコツと枝をたたくドラミングをしているようです。

        後頭部に赤い班があるのが♂らしいのですが、ここからではよくわかりません。
        野外ではほとんど見えないので♂♀の識別は難しいのだそうです。





        このコゲラ、最初は樹の下の方にいたのですが、いつの間にか上の方まで登っていました。
        きっと樹の中の虫を探しながらどんどんと樹の上まで登ったんでしょうね。





        とうとうこんな木の先まで登ってきました。
        じっと動かないところを見ると、どうやら餌を見つけたようです。





        こちらはマシュマロの様なふわふわお腹と、小さい目の可愛いエナガです。
        コゲラに続いて、エナガも今回初めて撮ることができました。





        エナガはスズメ目 エナガ科 。
        すずめ程の大きさですが、尾が長く頭分と下部は白く、頭上には黒い過眼線がある。
        背中の両側、肩羽には薄い赤紫色の部分があるのが目立ちます。





        エナガは数十羽の群れで動くことが多いようで、時にはシジュウカラ類やコゲラと混群をつくる
        こともあるようです。

        たしかこの日もシジュウカラの仲間と一緒に「チチィ、チチィ」と鳴きながら、木から木へ
        忙しなく飛び回っていたようでした。





        鳥を撮るには根気が入りますね。
        なんせ相手は羽根をもっていて、どこへでも飛んで行ってしまいますし、、、

        この頃はどうも、小鳥たちにすっかり遊ばれているような毎日です。(笑)