風のたより

つれづれに

       ~~~  女木島③ ~~~

2019-05-25 | 猫旅 女木島



海沿いの家々には、「オオテ」といわれる石垣を積んだ集落があります。

瀬戸内海の冬の潮風から島の家々を守るために築かれたもので、この島独特の景観になっています。

それにしてもかなり高い石垣です。





この「オオテ」の間をオンバを引いていく島のおばーさんの姿がありました。

石垣を見ようとついていくと、、、、





広いお庭のある家の前まで来ました。

そこにはなんと、たくさんの猫さんたちが、みな同じ方向を向いて何かを待っています。





猫さんたちの向こうにも庭を囲むように高い石垣の「オオテ」がありました。

冬の瀬戸内海の潮風は、かなり厳しいんでしょうね。

途中の家々にも高い石垣が並んでいました。





カメラを向けても、ここの猫さんたちは微動だにせず、ずっと同じ方向を向いたままです。

家の中から声がしてましたが、、、





そろそろご飯の時間だったのかもしれません。

みんな飼い猫というより島の地域猫としてお世話をしている人が多いようです。





更に海沿いを歩いてみると、漁船が数隻係留されています。





女木島も、どうやら蛸漁が主流のようです。

岸壁にはたくさんの蛸壺が、、、





ぎっしりと並んだ蛸壺が壮観です。

愛知県の佐久島でも蛸漁が主流のようでしたが、日本の島々はどこでも蛸漁が多いのでしょうか?





ここは張り出した漁船の着く桟橋のようです。





その横に偶然猫さん発見!!

”こんな所にいたの?”

ここなら船からのおこぼれをもらえるかもしれません。

ご飯をもらえる場所をちゃんと知っているのでしょうね。





一回りして戻ってみると、さっきの猫さん、ちょっと場所を変えてました。

今日のご飯は食べたのでしょうか?

ちょっと元気がないように見えたのは,ひとりぼっちだから?





体もちょっと汚れているような、、、

”ご飯をお腹いっぱい食べられますように、祈ってるよ!!

”明日もいい日でね、元気でね、バイバイ!!”





佐久島で見たのと同じように海沿いの防波堤の上に並んだ「カモメの駐車場」

今回めぐった瀬戸内海の男木島でも女木島でも、期待以上にたくさんの猫さんたちに出会え
それぞれの島の中でゆったりと地域猫として生きている姿に感動しました。

どこの猫さん達も、それぞれに暖かい人の手のぬくもりの中で、ゆったりと暮らしているようで
ちょっと安心しました。

     ~~~  猫旅 女木島②  ~~~

2019-05-24 | 猫旅 女木島



猫達と戯れた後は、山よりの崖の中腹にあるというアート作品「段々の風」を見たくて
島の中心部よりちょっと外れた道をたどります。

のどかな畑が広がる道を住吉神社を目指して~~~





やっと住吉神社までやってきました。

この神社の右側の細い山道を登って行きます。

途中、若者が一人黙々と畑を耕していました。





登り始めて10分ほどで「段々の風」に到着しました。

「段々の風」という題がついた由来は、この場所はかつて段々畑のあったからとか。

作品は約400個の陶製のブロックが何列か並んでいます。





このとがった物も陶器で出来ているのでしょうか?

ここから眺める瀬戸内海の風景、なかなか良いですね。





ブロック越しに眼下には島の街並み、そして瀬戸内海、さらに高松市街まで見渡せます。

近くの岩場に腰を下ろし、しばらくこの気持ちの良い風景を眺めました。





それにしてもこの場所にこれだけの作品を作るには、作者の方は何度この急な坂を
登られたのでしょうか?

この場所にこの作品を、、、やっぱり芸術家の方のユニークな考えですね。





汗をかきながら、ここまで上がってきた甲斐がありました。

瀬戸内海とアート作品を一緒に眺められる贅沢な時間です。





作品の並ぶ山道の横に置かれていたベンチに座り、海風を受けながらちょっと休憩。

先ほど出会った若者の話では、現在の島民は155人、そのうち20代が自分一人で30代も
ひとりとか。

もう一度段々畑を復興させたいと、ひたむきに頑張っている青年でした。





「段々の風」の高台から降りて港の方に戻ります。

ここからでも「段々の風」が遠くに見えています。

その下の畑に働いていた若者の姿も遠くからでも見えました。





港の近くまで戻ると、モアイ像の近くに茶猫さんがぽつんとひとり、、、





まだ若い猫さんのようです。

”お友達はいないの?”





海の方に歩いていくと付いてきて、、、、こちらをのぞいています。

可愛い!!





そして、トコトコついてきました。

何かもらえると思ったのでしょう。

その姿に、ちょっと悲しい気持ちになりました。

いつもフェリー客から美味しいものを頂くのでしょう。

”何もなくて、ごめんね。”





遠くに「20世紀の回想」のモニュメントが見えています。





この猫さんは、いつも一人でこの辺りをねぐらにしているのであしょうか?

ついさっきたくさんの猫さんたちの集団を見たばかりなので、なんだかちょっぴり
寂しそうに見えました。





しばらくこの猫さんとお付き合いしているうちに、だんだん眠たそうな表情に、、、





そしてついに眠ってしまいました。

海の心地よい風を受けて気持ちよさそうです。

”明日もいい日をね!!”

高松港へ戻る最後のフェリーが出るまで、まだちょっと時間があったので、もう少し
近くを歩いてみました。


            ~~~  猫旅 女木島①  ~~~

2019-05-22 | 猫旅 女木島



翌朝の高松港には、島々を行き交うフェリー船の向こうに年に数回という豪華な大型客船
の姿がありました。

瀬戸内海の高松港にこんな大型客船が寄港することには驚きと感動があり、つい数年前に乗った
地中海やエーゲ海でのクルーズの旅を思い出しました。





豪華客船を見ながら高松港からの今回二度目の出港です。

今日は昨日の男木島の隣にある女木島に向かいます。





この日は朝から気持ちの良い快晴で、フェリーは高松港を離れ瀬戸内海を水しぶきを上げて
走ります。





女木島は昨日行った男木島より手前にあり20分ほどで到着。

島に到着すると、すぐに桟橋がかかり上陸です。





島に降りて目の前の案内所に入ると、さっそく白猫さんたちがお出迎えです。

ここで島の案内の地図などもらい島歩きが始まりました。





案内所を出て少し歩くと、海沿いになぜかモアイ像が???

後でわかったことですが、高松市内のクレーンメーカーが、イースター島の倒れていた
モアイ像を立て直すというプロジェクトの為に試みに造ったモアイ像だそうです。

それにしても女木島にモアイ像、、、これもアート作品でしょうね。





更に海沿いに進むとこんな大きな帆船が、、、、

これもアート作品で、題名は「20世紀の回想」

ピアノはブロンズで出来ていて弾けませんが、近づくとこのピアノからかすかなピアノの
音色がして海風となって流れています。

自動演奏になっているようです。

これも不思議な光景です。





更に歩いていくと、海沿いに一軒だけあった海辺のおしゃれな喫茶店。

コーヒーの香ばしい香りが漂っています。

ゆっくり熱いコーヒーを飲みたかったのですが、回るところがたくさんあり横目で見ながら、、、





海沿いのお寺の庭に入ってくると、お行儀よく佇んでいる猫さん発見!!

お寺の裏側からすーっと現れて他の猫さんを待っているようです。





お寺の裏から細い人家のある道に入ると、、、ここにも猫さんが、、、





更に歩いていると、、、急に現れたいっぱいの猫さん!!

うわー、これは凄い!!

たくさんの猫さんの姿に思わず笑みがこぼれます。

建物の看板を見ると、どうやらここは島の診療所でもあり、猫だまりにもなっているようです。





色とりどりのの猫さんが診療所のドアの前で何かを待っています。

朝ご飯の時間だったのでしょうか??





横にはパンくずがいっぱいあったけど、猫さんたちはもっとおいしいご飯がいただけるのか
やっぱり診療所のドアの前で待っている感じです。





そんな中、手前の猫さんは、どうやら食い気より眠気のようで、大きなあくびをした後、、、





ご飯待ちのお仲間の中で悠然と寝始めました。





前足を思いっきり伸ばし気持ちよさそう、、、





”もう眠くて眠くて”って感じです。(笑)

その無防備さが何ともかわいい!!





後ろの黒猫さんも、ちょっかいを出さずみんなそれぞれ静かにじっとしています。

まるで見守るように、、、





ドアの前の猫さんたちは、やっぱり扉が開くのを今か今かと持っていますね。





これだけいても、それぞれ違う毛色です。





どこまでも仲良く、、、

この三人さんは特に仲良しですね、家族でしょうか???





思いがけずこんなにたくさんの猫さんたちに出会えたことはラッキーでした。

たくさんの猫さんたちから元気をもらい、その姿に思わず癒されて、、、

見事に並んだ七人の侍ならぬ、七人のシャムニャイ!!(笑)

ここで元気をもらい、再び島歩きが続きました。