風のたより

つれづれに

                     旧家に伝わるお雛様 (廻船問屋の瀧田家)

2015-03-02 | 中部国際空港(セントレア)



弥生三月、やっと日ざしの中に春の兆しを感じるようになりました。
桃の節句、今あちこちでお雛様が飾られています。

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旧家の奥座敷に並んだ屏風と雛飾り。
ここのお雛様は、段飾りではなく横広がりに並べられています。

一対の屏風には、「砂浜で花見をする貴族」が描かれているようです。
ふだん見かける金屏風ではないのも珍しいですね。





左隣には、普通に飾られた親王様、三人官女と五人囃子など。





床の間を背に並んだたくさんのお雛様。





奥座敷を飾るお雛様と屏風。

横に並べられたお雛様は、段飾りとはまた違う風情がありました。





このお雛様が並んでいる旧家とは、常滑にある廻船問屋の瀧田家。

瀧田家は江戸時代から明治にかけて廻船問屋として常滑を代表する家で、尾張、伊勢、美濃、三河
と江戸や上方方面までの廻船問屋を生業としていたようですが、のちに始めた木綿問屋の成功とともに
明治中期にはこの廻船問屋から撤退していったということです。

ここが裏の入口で、今回はこの入口からおじゃましました。





広い土間と帳場。
商売をするお店にふさわしく、奥には招き猫の姿が、、、





帳場から見える奥座敷と雛飾り。





奥座敷の南側の縁側の軒下には、水琴窟があり、甕に落ちる水音を聞けるように長い竹ざおが
置かれていました。





奥座敷の裏側には納戸があり、寝室として使われていたようで、長持や箪笥が置かれていました。





二階にはこの箱階段を登って~~~





二階に通じる階段の天井は、閉めれば廊下になるようです。
珍しい作りです。





庭にはなまこ壁のお蔵が、、、、





中にはいろいろ展示されていましたが、これはいかにも重そうでがっちりと作られた木製の銭箱。





母屋の台所の土間には、壁沿いに並んだ竈と一緒に、この屋の持ち船だった船の旗が並んでいました。
きっとこの常滑焼の焼き物も、こうした廻船問屋の船で大海原を渡って行ったのでしょう。

なおこの廻船問屋の瀧田家は、現在は常滑市指定有形文化財の大型民家の建築物として市が復元工事を
行い平成12年に完成し、同年4月に市の文化財に指定されています。

                   ディズニープリンセス/ドリームイルミネーション

2015-02-27 | 中部国際空港(セントレア)



日が傾きかけると、次第にディズニーのキャラクターのシルエットが浮かび上がってきました。
ディズニープリンセスドリームイルミネーションの点灯ももうすぐ、、、

この中には、ディズニーの7人のプリンセスが登場しているとか。

ジャスミン、オーロラ姫、シンデレラ、白雪姫、アリエル、ベル、ラプンツェルだそうで、
プリンセスは、ジャスミン『アラジン』、オーロラ姫『眠れる森の美女』、シンデレラ『シンデレラ』、
白雪姫『白雪姫』、アリエル『リトル・マーメイド』、ベル『美女と野獣』、そして
ラプンツェル『塔の上のラプンツェル』の7人だそうです。





点灯前に会場を一巡り、、これはアリエル。





管制塔をバックのツーショットは、シンデレラと王子様でしょうか?





日もすっかり傾き、、、





夕焼けの空に浮かび上がるシルエット!!





そしていよいよ午後6時、イルミネーションの点灯です。
一気にパーっと辺りが明るく輝き出しました。





まだ青みの残る空の色が綺麗です。





スペシャルエリアには、アナと雪の城王のお城がLEDのブルーライトで浮かび上がりました。





少しづつ変わっていく薄暮の空の色~~~





日没前の空のグラデーションが、一層イルミネーションを浮き立たせてくれているようです。





やがてすっかり周りが暗くなり、ますますイルミネーションの光が輝きだしました。








漆黒の中に、一段と鮮やかなイルミネーションが輝いて~~~








これは可愛い魔女とバラの花でしょうか?





シンデレラのおとぎの馬車も今やLEDの輝きで、、、





スカイデッキ一面に輝くディズニーのおとぎ国のイルミネーションは、セントレア開港10周年の
お祝いにふさわしい素敵なイベントになっています。

            中部国際空港セントレア開港10周年  その3  ベトナムフェアー

2015-02-25 | 中部国際空港(セントレア)



午前中の飛行機の離発着もさすがに昼近くになると少なくなり、お昼近くなのでランチをとることに。
今日のランチは期間限定の上海楼で行われていた“ベトナムフェアー”に~~~

ベトナム料理の一つに“フォー”がありますが、以前娘の住むシドニー郊外のベトナム料理店
食べたフォーがあまりにも美味しかったので、今回この時期にベトナムフェアーが開かれていたことも
大きな魅力でした。(期間限定だったので、現在は終了しています)

(以前バジルと思っていた香草は、あとでパクチーという香草と分かりました。)





大きな窓からはスカイデッキが目の前に広がり、飛び立つ飛行機を眺めながらの贅沢なランチの
時間になりました。

先ずはフォーからはじめ、生春巻きや蒸したチキンやエビが入った麺類、ちょっと変わったマーボードーフに
サラダ、最後には大好きなマンゴープリンやフルーツまでしっかり頂きお腹も満腹になりました。





お食事の後は、腹ごなしにセントレア内をちょっと散策。

1階センターピアにはセントレアギャラリーがあり、たくさんの飛行機を撮った写真の展示があり
2014-2015のフォトコンテストの結果も展示されていました。





ぎっしり並んだパネル。

どれもみな飛行機の雄姿を狙った素晴らしい作品ばかりです。
こんなにたくさんの飛行機ファンがいるのですね。





写真の展示の反対側のギャラリーには、鎧兜に身を包んだこの地方を代表する三英傑の姿が、、、





その隣には、三河国長篠城(現愛知県新城市長篠)をめぐり、織田信長と徳川家康連合軍と武田軍との間で
勃発した戦いを描いた「長篠の合戦」の屏風も展示されていました。

この地を訪れる外国人にとって、これらの展示はきっと日本を感じるものになるでしょう。





今回は、セントレア開港10周年を記念して今売りだされているこのきっぷを使いました。

名鉄全線乗り放題の1DAYきっぷとセントレアで使える1.000円のクーポンと展望風呂「風の湯」の
入浴券が付いたお得なきっぷです。

せっかく1DAYきっぷがついているので、イルミネーションが始まるまでの時間を利用し常滑散策に出かけました。
以前にも常滑は歩いているので、今回は江戸から明治にかけて活躍した廻船問屋として有名だった旧家の瀧田家
の奥座敷を飾る雛飾りを見るのが目的でした。

                    中部国際空港セントレア開港10周年   その2

2015-02-24 | 中部国際空港(セントレア)



スカイデッキからまだまだ離着陸の飛行機を眺めました。

伊勢湾の海と雪山を背に尾翼にピンクの梅の花をあしらったチャイナエアライン。





このチャイナエアラインが、大きく向きを変えて動いている後ろから見慣れない飛行機が、今まさに
飛び立つところです。

伊勢湾に浮かぶ運搬船も入り思いがけずのスリーショットになりました。





そしてここでテイクオフ!!
やっと離陸の瞬間をキャッチできました。

で、あの見慣れない飛行機は??
後であれは貨物機と分かりました。





同じ機種が停まっていました。(KALITTA AIR)

どうやら貨物機には窓がないようで、~~AIRと書かれているのは、カーゴ(貨物機)の様です。
乗客を乗せる飛行機には窓が必要ですが、カーゴなら確かに窓はいりません。





よく見ると一般の飛行機の中に貨物機もけっこう停まっていました。
窓のないこのATLAS AIRと書かれている飛行機もカーゴです。





このカーゴもやがて飛び立って行きました。





次に滑走路に入ってきたのは、セントレアからグァム行きの便としてのUNITED(ユナイテッド)





降り立った後、滑走路を移動中なのは、機体が長いシンガポールアエライン。
セントレアとシンガポールを結ぶ便は、このシンガポール航空の一社だけとか。





これは“ほほ笑みの国”へ飛び立つタイ航空。

こうしてみると、セントレアはけっこうアジア便が多いようです。





その中で、、、

いつの間にか白くて大きな見たことのないジャンボ機が滑走路に入ってきました。
できたら今日ぜひ見たいなと思っていた噂のドリームリフター(747LCF)のようです。(喜!!)

見たいと思ってもいつも必ず見れるとは限らず、日本の空港の中でこのセントレアでしか見ることが
出来ないレアなジャンボ機として話題になっているようです。





滑走路を移動したドリームリフターは、やがて一番海側に機首を海側に向け駐機しました。
ここが定位置になっているようです。
一般の飛行機はほとんどが空港の正面に向けて駐機していますから、この駐機の仕方は珍しいです。

このドリームリフターも言ってみれば大きなジャンボの貨物便で、アメリカのワシントン州シアトルにある
ボーイング社の工場で造られる「ボーイング787ドリームライナー」の翼や胴体をこのセントレアから
輸送しているのだそうです。





機体の姿だけでも見れてラッキーと思っていたら、やがて後ろの胴体の一部が開きました。
こんな風に飛行機の後ろの胴体が開く姿は初めて見ました。

ここに中部地区の重工業メーカーが製造した機体の翼や胴体を今から詰め込むようです。
近くに関連した運搬車が行き来していました。





このドリームリフターが荷物として載せている部品もジャンボの一部なら、運ぶ飛行機も体の大きなジャンボです。
心なしかなんだかちょっと重たそうです。

このドリームリフターは不定期で、いつ来るかいつ飛び立つか分からないそうで、スカイデッキにいた
係の人に聞いても“管制塔にしか分からない”とのことでした。

ひょっとしてテロとかセキュリティの問題があるから公にしていないのかもしれません。
正確なことはわかりませんが、とりあえず見ることが出来てラッキーでした。





夕方になって再びデッキに出てみると、夕日を浴びてまたまた見慣れない飛行機が並んでいます。





夕日を受けて飛び立つ準備に忙しいNAN。

夕方6時からは、この4階のスカイデッキいっぱいにディズニープリンセス・ドリームイルミネーション
が始まる予定です。

ただ海からの夕風はますます強まり、デッキに立っていると横に流されそうになるほどですが、綺麗で可愛い
ディズニーキャラクターのイルミネーション見たさに期待して待つことにしました。

                  中部国際空港セントレア開港10周年    その1

2015-02-22 | 中部国際空港(セントレア)



冬の快晴の空に向かって一機の飛行機が飛び立って行きました。
飛行機の旅立つ姿は、いつ見てもなんだか心がわくわくします。

ここは2月17日に開港10数年を迎えた中部国際空港セントレアのスカイデッキです。
10年前の2005年、夏には愛知万博が開催された年でした。





それに合わせ開港した中部国際空港セントレアですが、あれから早や10年になったんですね。
今10周年を記念して、いいろいろのイベントが開催されています。
その魅力にひかれてセントレアに出かけました。

まづは4階のスカイデッキから駐機している飛行機や離発着する飛行機を眺めました。





スカイデッキに出てすぐ見えたのは、SKY TEAMの文字と胴体に入ったSTの略字。
今までに見たことのない飛行機です。





この後しばらくして青空の中へ飛び立っていきました。
飛んでいる姿も格好いいですね。





先導されながら駐機場に入ってきたのは、中国東方航空。





青い機体はベトナム航空。
尾翼には蓮の花のような模様が入っていました。





こちらはムーミンのふるさとのフィンランド航空。

北欧はまだ行ったことありません。
一度は行ってみたい所です。





オレンジの尾翼に可愛い絵が入ったのは、韓国チェジェ島行きの大韓航空のようです。

鈴鹿山脈から伊吹山にかけてのうっすらと雪化粧した山をバックに眺められる飛行機の姿は
どれも最高に綺麗でした。





この飛行機も初めてでした。
アラブ首長国連邦のアブダビ航空のエディハド。





セントレアにはLCCも何機か乗り入れています。
日本版LCCのパイオニア、トランプのマークのSKY.





こちらもLCC。
今や日本全国をカバーするLCCのジェットスター。





セントレアでは午前8時から10時頃までが国内線、国際線を問わず離発着の一番多い時間のようで、
次々と飛び立って行く飛行機を見ることが出来ます。

今飛び立ったと思ったら、もうあんな上空に、、、、コリアンエアラインの姿です。





尾翼にIBEXの文字が、、、仙台や大阪を拠点とする航空(アイベックス)
この飛行機も初めて見ました。

東日本大震災の折には、機体に“ がんばろう日本!!”の文字が入っていたとか。





懐かしい見覚えのあるマークは、キャセイパシフィック航空。

香港を中心に飛んでいる飛行機で、一番初めの海外旅行だった香港、シンガポール行きに使った
飛行機で、始めて降り立った海外の地は、今では懐かしい香港の慶徳空港でした。

1993年夏、主人と二人こうして飛び立ったことがついこの間のことのようです。
ただ当時はまだこのセントレアはなく、現在は県営に変わった当時の名古屋空港からの出発でした。





一番よく見かけるANAは、一番乗っているかもしれません。
成田経由での乗り継ぎにもセントレアからはこのANAで、、、





快晴のこの日は、平日にもかかわらず飛び立つ飛行機を見物する人も多かったのですが
海からの強い風の冷たさには閉口しました。
我慢しきれず近くの扉の中へ一時避難しながらの見学でした。

セントレアは伊勢湾岸上に出来た海上空港なので仕方ありませんが、身を切るような冬の冷たい
風には泣かされます。

それでもカメラを構える飛行機ファンは、この日もけっこう多いようでした。