風のたより

つれづれに

         ~~~ ジジがいなくなって早一か月がたちました ~~~

2018-11-29 | 






ジジがいなくねってから今日で早くも1ヶ月が過ぎました。

あの日の最後のジジの様子は、今でもはっきりと覚えています。

あの日の夕方、我が家の庭からフェンスを越えてお隣の石垣の上にぴょんと乗ってじーっと
私を見ていました。

その前に庭にいるキキを抱っこして部屋に入れた後だったので、”僕はここだよ”とでも言うように。

追えば必ず逃げることが分かっていたので、そのジジの様子をただ見ていた私でした。

今までにも何度か遅くに戻ってくることがあったので、後で戻ってくるだろうと思っていたのですが、、、、






その姿を最後に今もってジジの消息は掴めぬままです。

今までに幾つかの情報を頂きましたが、残念ながら二件とも黒猫違いでした。

この一か月急にいなくなった兄弟猫のジジを思ってか、今でもキキは寂しそうな表情をします。





ただ我が家に迎え入れたジジとキキのこれまでのことを綴ったこのブログの中のカテゴリーの猫
を読み返してみると、いかにジジが最初から外に出たがっていたか分かります。

最初に外に出てしまったのもジジでしたし、いつも外を見ていたのもジジでした。





元は二人とも野良ちゃんだったので自由に自然の中を歩き回っていたのですから、やっぱり
狭い部屋の中は少々窮屈だったのかもしれません。

飼い主の私もそんな二人を見て庭に出していたのも今となっては悔やまれることですが
少しでも元いた環境に近い方がストレスがないのではと思ったことが甘かったようです。





あんなに仲良かったキキとジジですから、いつかきっとキキの匂いのするこの庭に、そしていつも
入っていたキャリーバックの匂いのするこの場所を忘れずに、きっと長い放浪の旅からジジがいつか
戻ってくるのではと思っています。

秋晴れの続く中、今日もキキはゲージの中で一人寂しくジジの戻ってくるのを待っています。


”ジジ!キキがいつも待ってるよ。お外が飽きたらいつでも戻っておいでね!!”

~~~  ~~~  ~~~  ~~~

それにしても前後していなくなったご近所の猫ちゃん達の消息もいまだつかめないというのも
不思議な気がします。

            ~~~  おまじないの歌  ~~~

2018-11-26 | 



11月もあとわずかになりました。
依然としてジジの消息は不明のままです。

つい二三日前こんなことがありました。
ゲージに入れているキキが珍しく鳴き声をあげたので、ふと外を見ると
黒猫が、、、、

えー、と思い一瞬ジジが戻って来たのかと思いよく見ると、残念ですが
ときどき我が家にやって来るご近所の黒猫ちゃんでした。





    たちわかれ、いなばのやまのみねにおふる
           まつとしきかば、いまかえりこむ


これはちょっとしたおまじないです。

古今集に出てくる在原行平の句と言われており、別れを惜しむ歌である一方で、
いなくなった人や動物が戻って来るように願う歌としても有名なのだそうです。

いつも使っていたお皿を伏せて、その下にこの歌を書いた紙を置いておくと良いとのこと。

ジジが大好きで投げるとよく追いかけていたリラクマちゃんも一緒に。

         ~~~  ジジを探し途中、、”不幸中の幸い ~~~

2018-11-23 | 



庭の三段ゲージの中で、朝の秋の光を受けながら猫草を楽しむキキ。

兄弟猫のジジはまだ戻って来ませんが、少しづつ一人の生活にも慣れて来たような、、、

でも飼い主もキキもジジを忘れた訳でも諦めた訳でもありません。





一昨日も気分転換も兼ねて、もう一度扶桑緑地公園に出かけてみました。

秋晴れの澄んだ空気に気分も癒される思いです。

自然はやっぱり大きなホスピタルです。





ジジやキキがいたのは、このずっと先の林の中でした。

あの時と変わらぬ風景に、どこかほっとする思いです。





朝の光にぐんと長く伸びた木々のシルエットが綺麗です。

この日も川沿いのウォーキングコースを歩く人は結構いました。





猫達がいた場所まで来ました。

ジジもキキも、よくこのベンチに座っていたこともありましたが、、、、、





かつてジジやキキがいた場所に近づいて見ると、、、、なんと、以前にも増して
いくつかの猫用の段ボールの家があり、近くにはカリカリのいっぱい入ったお皿と
水入れがありました。

あの後も心優しい誰かが、こうしてお世話をしてくれているのですね。

ただこの日は回りを見渡しも一匹も猫ちゃんにも出会えませんでした。

きっとみんな温かい場所に隠れて気持ちよくお昼寝だったのかも知れません。





帰り道にはちょっと風も出て来てススキが大きく揺れています。


~~~~~  ~~~~~  ~~~~~

今回もスマホでたくさんの写真を撮っていたのですが、翌日スマホのカバーの内側の
ポケットに入れていた免許証がないことに気がつきパニック!!!

家の中をさんざん探しても見つからず、すぐにもう一度公園まで出かけ探しまたが
見つかりません。

”うわー、どうしょう???”

いよいよこれはと近くの警察署に電話したところ、なんと公園のあるお隣の県の
犬山市の警察署に遺失物として届いているとのこと。

”えー、ほんと!!”

この思いがけない情報に胸を撫で下ろす思いでした。

正に”地獄に仏”とはこの事でした。

午後にはお友達にお願いし犬山警察署まで一緒に行ってもらい無事免許証を手にできました。

どなたかは届けて下さった方の希望で警察署では教えていただけませんでしかが
今は拾って下さった方に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

”どちらの何方かは分かりませんが、本当本当にありがとうございました。”(深礼!!)

               ~~~  ジジと思った黒猫は??? ~~~

2018-11-19 | 



チラシを配った日の夕方、留守電に一本の電話が入っていました。
割合近くの方で、”チラシで見たジジちゃんに良く似た首輪なしの黒猫を○○の駐車場にいるのを見掛け
ジジちゃんと呼んだら振り向いたので、ジジちゃんに間違いないと思いますよ"とのことでした。

思いがけずの嬉しい情報に心が躍る思いで駐車場に急ぎました。
すっかり日が落ち周りは真っ暗でしたが、懐中電灯を照らすと駐車場の車の下に黒猫と数匹の
猫がいました。

その中に確かに黒猫がいましたが、暗くてジジとは判断できず、ここはいったん戻り
明朝出直すことにしました。

翌朝行って見ると猫の姿なし。
しばらく待って、いつも叩いている陶器の小皿を叩くと、黒猫が現れました。

”ジジ!!”





ジジ!!と呼んだら、じっとこちらを見て逃げる様子はありません。
ちょっと半信半疑で、ジジ、ジジと呼びながら距離を縮めて行きました。

いつも入っていたキャリーバックと小皿を少しづつ近づけて、、、





ここまで近づいても逃げようともせず、相変わらずじっとこちらを見ています。

"ジジ、キキが待ってるからもうお家に帰ろう?"とゆっくりと話し掛けました。

ここまで近づきよく見ると、いつものジジの表情とはちょっと違って見えましたが
ここ数日の野良生活で変わったのかとも思いながらも、更にキャリーバックと小皿を
近づけて、、、





車の下に入った黒猫は小皿のオチュールをペロペロと美味しそうに舐め出しました。

この後近づいたらぱっと逃げたので、こちらもいったん引き上げ家に戻ることに。

ここで無理に追うとまた違う場所に行ってしまうと困るので、、、、





ここで撮った写真を娘に送ると、"え、これほんとにジジなの??ちょっと顔が違う見たいに
見えるけど"という意外な反応でした。

そう言われてみると、ジジはこの黒猫よりもっと幼い顔だったようにも思えてきました。

そこでキキを連れて行き反応を見ることに。

今回はリードを着けたキキを洗濯袋に入れてからキャリーに。

どうやらこの方が安心するのか立ち上がることもなく駐車場ヘ。

ところが、せっかく行ったのに猫の姿はなし。

しばらくいましたが黒猫は現れません。





その後キキを置いて数回駐車場へ、、、

朝小皿のオチュールを食べているこの黒猫の姿は、どう見てもジジに見えたのです。

尻尾の太さもジジによく似ていました。

ただ娘の言う”顔が違うみたい”という見立てがちょっと私も気になってはいたのですが、、、、





このあと近くでご飯をあげている方のお話で、あの黒猫は以前からいて他の2匹でよく遊んで
いるとのこと。

庭の縁側にあのジジと思った黒猫が他の猫とじゃれ合っている姿を見た時、私の思い込み
だったことが分かり、またもやがっくりと気分が落ち込みました。

たった3週間で迷い猫が他の猫とじゃれ合うほどの親しさが増すとは考えにくく、残念ながら
今回も黒猫違いに終わりました。

”あー、あー、!!”

           ~~~ ジジの写真入りのチラシとポスティング ~~~

2018-11-17 | 



未だにこれといった確かな情報がないまま日にちだけが過ぎていきます。

焦る気持ちを落ち着かせるためにも、ただ当てもなく探し回るだけでなく
何か出来ないかと思い、今度はジジの写真入りのチラシを新たに200枚ほど
作り直しました。

もっと早く写真入りのチラシを作りたかったのですが、前のチラシ作成時には運悪く
丁度パソコンが修理中でスマホしかなく、仕方なく娘が描いたイラストを載せたのですが、
今回やっとジジの写真を挿入出来ました。





配る地域は、家から近い町内を中心にしました。

猫はいなくなった所から、そう遠くない場所で発見されるケースが多く、意外に
行動半径は狭いことが多いと聞いたからです。

知らないお宅へのポスティングはちょっと勇気がいりましたが、知人との立ち話を兼ねながらも
午前中には終了しました。

近くのカフェや郵便局も快くこのチラシを張っていただくことが出来ました。

歩き回っている間にも紅葉の始まった木々が目に入ります。

昨日も飼い主の心とは裏腹に、空は爽やかな秋晴れでした。

雨や曇りの暗い日に比べたら気分的にもずいぶん救われましたが、、、





住宅団地横のこの山道は、春の桜の時期は桜の花びらが一面に敷き詰められる桜道です。

今は季節が変わり、落ち葉が一面に、、、

ポスティングして戻って来ると午後にはさっそく一本のお電話をいただきました。

以前同じように猫を探されチラシを配られた方からでした。

冬場9日間も行方不明だった猫が、9日目に道を隔てた前の家の庭の物置の近くで見つかった
ということでした。

"猫は水を飲めれば10日間ぐらいは食事を取らなくても大丈夫のようですよ"とのこと。

飼い主と分かってもすぐには捕まえられずちょっと逃げたとか。

猫は飼い主でも外では他人のように知らんぷりが多いと聞きますが、このあたりも犬とは
ちょっと違うようです。

ジジは今日で20日、もし生き延びていたらきっとどこかで、どなたかにご飯をいただいているか
餌場のおこぼれでも食べているのかも知れません。