紅葉の綺麗な季節に入り、所属サークルの撮影会で高遠城址と中仙道の奈良井宿に出かけました。
紅葉は四季のはっきりしている日本であらばこそ、、、、
もみじのあざやかなグラデーションが目にも鮮やかです。
城址公園の上からは、中央アルプスの山並みがすぐ近くに望めました。
なんだか久しぶりに見る日本の山々です。
園内を一巡り。
落葉の階段を踏みしめて、、、、さらに下へ、、、
ちょっと下った城内の堀のあとにも紅葉が影を落としていました。
高遠城址はコヒガンザクラなどの桜の名所ですが、老木に若木をついで若返りの作業も
行われているのだとか。。
確かに古い木の横から若い木が伸びていました。
紅葉の高遠城址のあとは奈良井宿へ。
まるでタイムスリップしたような風情の奈良井宿は、かつて「奈良井千軒」といわれるほど宿屋が
多かったようですが、宿の連なる姿は昔のままのようです。
奈良井宿に入ってすぐには曹洞宗のお寺、長泉寺があり、その境内の木々の紅葉が綺麗でした。
道の両側に並んだ宿、宿、、、
どちら側を見てもずらっと並んだ家並みは壮観でもあり、映画のセットのようでもあり、、、
ここ奈良井宿は約1キロに渡って宿が連なることで日本一の宿場町とも言われているとか。
遠くに見える山の紅葉も綺麗です。
道の何カ所かには、こんな水場がありました。
かつて旅人がのどの渇きをこの水場で潤したのでしょう。
私もいただいてみましたが、くせのない美味しいお水でした。
道の両側にはいろいろのお店が並び,アケビのつるで編んだこんな籠もありました。
風情があって野の花を入れるのにはぴったりですね。
我が家にもアケビの蔓の花籠があるので買いませんでしたが、、、
店の中からちらりと見えたこれは、、、、覗いてみると、、トウモロコシ??
色の違ったトウモロコシも立派なアートになるんですね。
大きくて立派な宿が連なっていますが、今もちゃんと営業中のようです。
ここ奈良井宿には鍵の手と言われる鍵の手に曲がった道筋がありました。
道筋を鍵の手にすることで戦などで一気に攻めこまれないようにという意味合いがあるようで
これも先人の知恵なのでしょうね。
短い秋の日はいつしかすっかり傾いて、、、、
つい1カ月ほど前にはヨーロッパの石畳と堅剛な石の建物を目にしながら歩いていたので
なんだかとても不思議な感じがしました。
でもここは紛れもない日本の情景ですね。
この奈良井宿の建物を見て、今さらながらヨーロッパの石の文化と日本の木の文化の違いを感じました。
文化とはこんなにも場所によって、また時代によって違いが生まれてくるものなのですね。
その違いを見ることもまた旅のおもしろさでもあり、楽しみでもあります。