「関の孫六」などで知られる刃物の町、岐阜県関市の「刃物まつり」にでかけました。
関の孫六は、室町後期に美濃国で活動した刀工として知られています。
今年で44回を迎える「刃物まつり」の呼び物は、何といっても関鍛冶伝承館に併設されている
日本刀鍛錬場で行われる今では珍しい古式ゆかしい刀物造りの実演がまじかで見られることです。
この技は700年もの間受け継がれてきた正に伝統の技です。
実演が行われる会場には、開始時間前から会場を取り囲む大勢の見学者でもう一杯です。
会場にはすでに、白い着物に黒烏帽子姿の刀匠達が数名おり(現在18名の刀匠が登録)
その姿が会場の雰囲気をなお一層引き締めているようでした。
私も実演を見るのは今回が初めてです。
いよいよ火が入れられました。
どうやって日本刀が出来上がっていくのか皆さん興味津々の表情ですね。
会場には報道関係者もカメラをセットしてスタンバイです。
観客席近くの火の粉の飛び散る辺たりには、ガラス板がはめられています。
赤々と燃えた刃物の材料の玉鋼が火から出され、刀匠のトントンと二つ打つ鎚の音を合図に
刀匠と弟子が交互に鋼を鎚で打ち合う鍛錬に入ります。
刀匠と弟子とのこの作業から「相鎚を打つ」という言葉が生まれたのだそうです。
こうして何度か打つことによって鋼の中の不純物を取り除き、鋼に含まれている余分な炭素を追い出し
鋼を均質にすることによって、やがて強い鋼が出来上がっていくのだそうです。
さらにこの鋼は再び火に入れて焼きを入れます。
火の温度は1500度にもなっています。
「焼きを入れる」という言葉もここから来ているようですね。
「鉄は熱いうちに打て」というものやっぱりここから来ているのでしょうね。
焼きを入れた鋼を再び叩き、これを半分に折り曲げます。
さらにこれを半分にし二層、四層、八層、、、
半分に折って貼り付けるという折り返し鍛錬が繰り返されていきます。
そうすることにより、最後は何万層もの鋼が出来上がるのだそうです。
脇にいた刀匠の方からお聞きしました。
この「折り返し鍛錬」という技は、日本刀造りの独特の伝統の技と言うことでした。
刀造りはずいぶん奥が深いものなんですね。
日本刀がそんな何万層もの鋼で出来ているとは全く知りませんでした。
会場の後ろの台の上には、玉鋼から刀になっていくまでの工程が並んでいたり、刀鍛冶の
最後の仕事とされる、出来上がった刃物に銘を入れる、「銘入れ」が行われています。
皆さん真剣な表情で刀匠の仕事を見守っている感じですね。
日本刀造りは、まさに繰り返し繰り返しの鍛錬なのですね。
「鍛錬」という言葉も刃物造りから出た言葉だそうです。
刃物造りから出た言葉、こんなにあったんですね。
さてさて、難しいことは抜きにして、コンデジで撮ったビデオですがご欄ください。
下手な説明より「百聞は一見にしかず」だと思います。(笑)
*** 画面右下に出ます「全画面」をクリックすると大きくなります。
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私も関近くの出身ですので、「刃物祭り」は興味を持っています。
今年は、貴女の写真で、満足です。
話は変わりますが、「関の孫六煎餅」は昔から名産と言われています。
お土産にどうですか・・・・・?
割合近くにいても関にはあまり行くことがなく
今回初めて「刃物まつり」に行ってみました。
毎年紹介されているこの古式ゆかしい実演が
どうしても見たくて、、、、
S・Tさんはお近くのご出身でしたか。
「関の孫六煎餅」名産ですか?
残念!!知らずに戻ってきてしまいました。
最近はステンレスやセラミックの包丁に押されっぱなしの鋼ですが
大事に手入れして使えば、良い切れ味で細くなるまで使える優れものですね
こうした伝統技術を絶やさず、日本の良いものをずっと後世まで伝えてほしいですね
いいものを見せていただきました
ありがとうございます
説明も良くわかって勉強になります。
ありがとうございます。
一番初めの写真がgoodだす。
ここの近くにある刀屋さん・・・濃州堂という居合道専門の刀屋さんは友達です。
話は聞いていましたが、初めて見せて戴き
ました、動画も素晴らしいです、良い場所
が取れましたね、良い場所はマスコミに占領
されていて、上手く撮れないと聞いていました。
がなく地図を頼りに出かけました。
この日はお祭りということで、古式ゆかしい
装束での実演でしたが、作り方の工程は今でも
このようにやっているようです。
刃物の無料磨ぎのサービスもあったのですが
出がけに忘れて行き残念でした。
大事に使えば長持ちしますものね。
近いところに住んでいても今まで行ったこと
のないお祭りですが、古式ゆかしい実演が
どうしても今年は見たいと出かけました。
日本刀がこんな風に造られていること初めて
知りました。
分からない点はWebでね、、、、
動画撮っててきて正解でした。
写真よりよくわかると思います。
姿がちょっと、、、ごめんなさい。
ことがなく今回初めて出かけました。
日本刀がこんな風に造られていくことも
初めてr知りました。
さすが伝統の素晴らしさですね。
それにしてもバルタンさんってどこにでも
お知り合いが多いんですね。
来年はゆっくり街歩きしてみますね。
コメントありがとうございます。
初めて出かけた場所なのであまり良い写真は
撮れませんでしたが、動画を撮ってきたこと
が良かったと思います。
報道関係者はやっぱり一番良い場所にスタンバイしてましたよ。
報道関係者に近い場所がなかなか撮れず,写真
はいまいちですが、仕方ありませんね。