LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

レインボウマーチ札幌!!

2007年09月26日 | Weblog
今日は第11回レインボーマーチ札幌のご報告です。

これまで神戸、関西、東京とパレードに参加してきましたが、やはり札幌で聞きたかったのが毎回参加されるという市長の挨拶でした。尾辻かな子さんの「カミングアウト」を読んだとき、上田市長の挨拶が載っていて、「日本の政治家にこんな人もいるんだ・・」と驚き、その内容に感動したものでした。日本の中でこんなパレードは唯一札幌だけだと聞いていました。これまでの努力の結果なのですね。このように大きなイベントを毎年「続ける」ということは、みなさんの努力なくしては成しえないでしょうし、それだけで大きな意味のあることだと思います。

残念ながら今年は市長は欠席され、代理の方がメッセージを読みに来られました。でもその内容は私の心に響くものでした。また、各政党から(なぜか自民党以外)県会議員や市会議員の方々が応援に来てくださり、一緒に歩いてくださっていたようです。パレード終了後の集会ではみなさんが挨拶をされました。ある議員は、「隠し事などお互いにないと思っていた長年の友人にカミングアウトされ、長い間なぜ言えなかったのかを考えたとき、この問題の大きさを実感した。それ以来ずっとパレードを応援している。議会でこの問題を最初に取り上げたときには、議会をピンク色に染めるのか、という議員もいた・・」とおっしゃっていました。それが今では各政党の議員がこうして応援に来てくださるようになったなんて、すごいことですね。札幌のみなさんの11年にわたる努力の重みを感じました。東京だって、関西だって、日本の社会だって、私達の努力で必ず変わっていくことを確信させられました。

数日前までは「雨」だった天気予報を見事に覆し、当日は見事!さわやかに晴れ渡り、カラフルな風船が空を舞いました。さまざまな人々が歩いていました。「私の先生はゲイです。とってもいい先生です」と書いたプラカードを掲げて歩いていた若い大学生。また「あらゆるマイノリティ差別をなくそう!」と書かれたプラカードを掲げて歩く方たちは、性的マイノリティだけでなく障害者や、在日外国人、そしてアイヌの人々への差別もなくしたいと熱心に話しておられました。さまざまな人たちが一緒に暮らせる豊かな社会を、こうしてみんなで考えながら作っていけたらと思いました。

昨年の息子のカミングアウトまでは、私は心では矛盾を感じながらも何の行動も起こさなかった一主婦でしたが、「目覚める」とはこういうことなのでしょうか・・。自分の考えを持ち行動を起こす人々とこうして一緒に歩くことができて、そして新たに多くの人と出会えた、充実した北海道での3日間でした。

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