3月21日(日)第32回ミーティングを行いました。今回は参加者が14名と少なく、また初参加者がいない始めての会となりました。でも東京、愛知、三重、京都からと、遠いところからもご参加いただきました。いつもほんとうにありがとうございます!
ということで今回は特に自己紹介の必要もなく(笑)、ざっくばらんに報告や意見の交換など行いました。
ある当事者の方からのお話です。自分はセクシャリティについては何も語らず就職したし、今も仕事をしているけれど、最近の大学生や高校生くらいの年代の人の中には、セクシャリティも含めて自分を表現して社会で頑張りたいという人が何人かいて、自分たちの年代とは考え方が変わってきていると思うとのこと。その方もまだ20歳代半ばと大変お若いのですが、10歳にも満たない年齢の違いでこれほど感覚に差ができているとは私もビックリでした。ほんとにうれしいことです。希望が持てました。教育の内容はいまだ何も変わってはいないけれど、海外からの情報や、最近のドラマなどの影響もあるのでしょうか・・?人間が多様な存在であることに、自分が他人とは違うということに、若い人たちがプライドや自信といったものを持てているのだとしたら、すばらしいことだと思います。
あとは自分とは違う他人を尊重できる一人ひとりになること、これがマイノリティにもマジョリティにも課せられているのですね・・世界的な課題です。
一方で、エッセイ「晴子から伝えたいこと」でおなじみの晴子さんは、先日のエッセイにも書いてくださっているように今回MTF(男性→女性)として就職を勝ち取られたのですが、就職活動中には「GID(=性同一性障害)ならうちはいいです・・」とはっきり電話で拒否された場合もあったということでした。明らかな差別も社会にはまだまだあります・・・
三重からご参加のお母さまからはうれしいご報告がありました。三重県で「セクシャルマイノリティへの理解を深めるために」というテーマでカウンセラーに向けての研修会が開かれたとのこと。看護大の学生さんたちの参加も多く、専門家に向けて行政の初めての取り組みだったそうです。相談件数が多いということで、講師のお話だけでなく、当事者の親としてお母さまも心情や課題などをお話されたとのこと。今後の定期的な取り組みも検討されているということです。これを全国に広げたい!!ですね。
またMTF(男性→女性)のお子さんが高校受験を終えられたばかりというお母さまから。すでにGID(性同一性障害)の生徒が数人在籍しているというその高校は、他の受験生とは別にトイレを用意してくれていたとのこと。ただそれが男子生徒用の障害者トイレだったことにすっきりしないものがある・・というお話でした。なるほどこれではお子さんもすっきりしないですよね・・今後この数名の子どもたちのために、学校がどのように取り組まれるのか、期待したいところです。
また3月13日(土)にフェミニストカウンセリング神戸と共催した講演会「多様な性を生きる人(LGBT)におけるDVの現状と支援の課題」で、「LGBTって何?」というタイトルでLGBTの基礎知識と当事者からのメッセージをお話してくださった大学生さんのお一人が来てくださいました。彼はこれまでいくつかの中学校や高校でも、当事者としてお話されているのですが、今回は参加者が専門家、当事者、また一般市民と不特定だったため、難しかったとおっしゃっていました。この講演会についてはまたご報告したいと思いますが、「DV」という難しいテーマの講演会で彼らの明るさは希望に感じられました。ただご本人がおっしゃっていましたが、前向きに明るくふるまえばまるでLGBTに解決するべき問題がないようにとられてしまうのは困ります・・と(笑)。社会にはさまざまな受け止め方がありますからね・・でも、問題点はしっかり伝えながらも、やはりつまるところは前向きに生きること!ステキだと思います。講演会のアンケートには「当事者の声が直接聞けてよかった」「LGBTの問題を身近に感じられた」などの声がありました。「へこむときもある・・」と笑いながら、でも堂々と話してくださった彼らの勇気に感謝!!です。
最後に、FTM(女性→男性)のお子さんをお持ちのお母さまからは、女の子3人を育ててきたつもりだったけれど、この子はやっぱり息子だったんだなあ・・と思えるようになった」というお話がありました。親子それぞれの努力もおありになったと思いますが、過ぎ去っていく時間が少しずつお互いの理解を深めてくれているのだろうなあ・・と思いました。
「つなぐ会」も始まって早4年。この4年間で私自身においても、子どもに対する理解が変化しつつ深まってきたように思います。少しずつですが・・・。「つなぐ会」にも、4年という時間にも、そしてこれまで参加してくださった皆さんにも、感謝です!!
ということで今回は特に自己紹介の必要もなく(笑)、ざっくばらんに報告や意見の交換など行いました。
ある当事者の方からのお話です。自分はセクシャリティについては何も語らず就職したし、今も仕事をしているけれど、最近の大学生や高校生くらいの年代の人の中には、セクシャリティも含めて自分を表現して社会で頑張りたいという人が何人かいて、自分たちの年代とは考え方が変わってきていると思うとのこと。その方もまだ20歳代半ばと大変お若いのですが、10歳にも満たない年齢の違いでこれほど感覚に差ができているとは私もビックリでした。ほんとにうれしいことです。希望が持てました。教育の内容はいまだ何も変わってはいないけれど、海外からの情報や、最近のドラマなどの影響もあるのでしょうか・・?人間が多様な存在であることに、自分が他人とは違うということに、若い人たちがプライドや自信といったものを持てているのだとしたら、すばらしいことだと思います。
あとは自分とは違う他人を尊重できる一人ひとりになること、これがマイノリティにもマジョリティにも課せられているのですね・・世界的な課題です。
一方で、エッセイ「晴子から伝えたいこと」でおなじみの晴子さんは、先日のエッセイにも書いてくださっているように今回MTF(男性→女性)として就職を勝ち取られたのですが、就職活動中には「GID(=性同一性障害)ならうちはいいです・・」とはっきり電話で拒否された場合もあったということでした。明らかな差別も社会にはまだまだあります・・・
三重からご参加のお母さまからはうれしいご報告がありました。三重県で「セクシャルマイノリティへの理解を深めるために」というテーマでカウンセラーに向けての研修会が開かれたとのこと。看護大の学生さんたちの参加も多く、専門家に向けて行政の初めての取り組みだったそうです。相談件数が多いということで、講師のお話だけでなく、当事者の親としてお母さまも心情や課題などをお話されたとのこと。今後の定期的な取り組みも検討されているということです。これを全国に広げたい!!ですね。
またMTF(男性→女性)のお子さんが高校受験を終えられたばかりというお母さまから。すでにGID(性同一性障害)の生徒が数人在籍しているというその高校は、他の受験生とは別にトイレを用意してくれていたとのこと。ただそれが男子生徒用の障害者トイレだったことにすっきりしないものがある・・というお話でした。なるほどこれではお子さんもすっきりしないですよね・・今後この数名の子どもたちのために、学校がどのように取り組まれるのか、期待したいところです。
また3月13日(土)にフェミニストカウンセリング神戸と共催した講演会「多様な性を生きる人(LGBT)におけるDVの現状と支援の課題」で、「LGBTって何?」というタイトルでLGBTの基礎知識と当事者からのメッセージをお話してくださった大学生さんのお一人が来てくださいました。彼はこれまでいくつかの中学校や高校でも、当事者としてお話されているのですが、今回は参加者が専門家、当事者、また一般市民と不特定だったため、難しかったとおっしゃっていました。この講演会についてはまたご報告したいと思いますが、「DV」という難しいテーマの講演会で彼らの明るさは希望に感じられました。ただご本人がおっしゃっていましたが、前向きに明るくふるまえばまるでLGBTに解決するべき問題がないようにとられてしまうのは困ります・・と(笑)。社会にはさまざまな受け止め方がありますからね・・でも、問題点はしっかり伝えながらも、やはりつまるところは前向きに生きること!ステキだと思います。講演会のアンケートには「当事者の声が直接聞けてよかった」「LGBTの問題を身近に感じられた」などの声がありました。「へこむときもある・・」と笑いながら、でも堂々と話してくださった彼らの勇気に感謝!!です。
最後に、FTM(女性→男性)のお子さんをお持ちのお母さまからは、女の子3人を育ててきたつもりだったけれど、この子はやっぱり息子だったんだなあ・・と思えるようになった」というお話がありました。親子それぞれの努力もおありになったと思いますが、過ぎ去っていく時間が少しずつお互いの理解を深めてくれているのだろうなあ・・と思いました。
「つなぐ会」も始まって早4年。この4年間で私自身においても、子どもに対する理解が変化しつつ深まってきたように思います。少しずつですが・・・。「つなぐ会」にも、4年という時間にも、そしてこれまで参加してくださった皆さんにも、感謝です!!