7月28日(日)、宝塚大学の日高庸晴さんをゲストスピーカーにお迎えして、第58回神戸ミーティングを行いました。参加者は25名で、初参加は7名でした。
「教員6000人のセクシュアルマイノリティに関する意識調査の結果から」というテーマのもと、アンケート調査のさまざまなデータを見せていただきました。詳しくは後日データを発表してくださるそうですが、印象に残った内容を幾つかお伝えしたいと思います。
日高さんはエイズ対策からゲイ男性の実態調査をしてこられましたが、その中で学齢期に大きな課題があると実感したことから、今回、教員・保健士・臨床心理士に対する実態調査と研修を行うことになったそうです。
協力を得るまで何度も教育委員会などに足を運んだ際、なかなか首をたてにふらない職員とかみ合わない議論が多々あったそうですが、そのかみ合わない議論をした職員も見送りにきたエレベーターの前で「以前、そういえば当事者だったのではないかと思える生徒がいました」と、ふと先生の顔になる瞬間があったとのこと。
実際に、出身養成機関で同性愛などについて学んだという先生は10%以下。先生になってからの研修で少しは増えるものの、30%の先生は独学で学んでいるそうです。また授業で同性愛に触れたことがある先生は10%ですが、触れたことがない理由は「文科省の指導要領にないから教えない」いうだけでなく、「よく知らない」「必要性を感じない」などの理由も多く、先生を責めるよりしくみ自体を考えなければならないということでした。養護の先生や保健体育の先生など、性に触れるチャンスがある特定教科の先生だけでなく、雑談の中でもニュートラルに話せるようにすべての先生が学ぶ必要があり、今回の調査で先生方の実態を知り、知識を得る機会がなかったという先生方に研修を実施することで、さらには子どもにどう教えるかという指導案作りにまでつながることを期待したいとおっしゃっていました。
また最後に、何もしない自治体でも、当事者が声を届ければ必ず記録には残されるので「当事者のニーズが見える」ようにするためにも、声を届けることが大事だというお話もありました。これは先日のブログでご紹介した兵庫県知事選候補へのアンケートの回答からも見えるのですが、兵庫県では自治体に当事者からの苦情や相談は上がっておらず、困っている当事者が見えない、つまり対策の必要性がない・・・ということになっているようです。ここもまた知事を責めるより、声を届けよう!ということですね。
初参加者の中には養護の若い先生方もおられ、学校現場ではやはり「学びたい」という先生方の要望もあるのだと感じました。このような先生方が増えていくことを願いつつ、これからもつなぐ会に届いた声を政治に、行政にどんどん届けていかなければ!と改めて思いました。
「教員6000人のセクシュアルマイノリティに関する意識調査の結果から」というテーマのもと、アンケート調査のさまざまなデータを見せていただきました。詳しくは後日データを発表してくださるそうですが、印象に残った内容を幾つかお伝えしたいと思います。
日高さんはエイズ対策からゲイ男性の実態調査をしてこられましたが、その中で学齢期に大きな課題があると実感したことから、今回、教員・保健士・臨床心理士に対する実態調査と研修を行うことになったそうです。
協力を得るまで何度も教育委員会などに足を運んだ際、なかなか首をたてにふらない職員とかみ合わない議論が多々あったそうですが、そのかみ合わない議論をした職員も見送りにきたエレベーターの前で「以前、そういえば当事者だったのではないかと思える生徒がいました」と、ふと先生の顔になる瞬間があったとのこと。
実際に、出身養成機関で同性愛などについて学んだという先生は10%以下。先生になってからの研修で少しは増えるものの、30%の先生は独学で学んでいるそうです。また授業で同性愛に触れたことがある先生は10%ですが、触れたことがない理由は「文科省の指導要領にないから教えない」いうだけでなく、「よく知らない」「必要性を感じない」などの理由も多く、先生を責めるよりしくみ自体を考えなければならないということでした。養護の先生や保健体育の先生など、性に触れるチャンスがある特定教科の先生だけでなく、雑談の中でもニュートラルに話せるようにすべての先生が学ぶ必要があり、今回の調査で先生方の実態を知り、知識を得る機会がなかったという先生方に研修を実施することで、さらには子どもにどう教えるかという指導案作りにまでつながることを期待したいとおっしゃっていました。
また最後に、何もしない自治体でも、当事者が声を届ければ必ず記録には残されるので「当事者のニーズが見える」ようにするためにも、声を届けることが大事だというお話もありました。これは先日のブログでご紹介した兵庫県知事選候補へのアンケートの回答からも見えるのですが、兵庫県では自治体に当事者からの苦情や相談は上がっておらず、困っている当事者が見えない、つまり対策の必要性がない・・・ということになっているようです。ここもまた知事を責めるより、声を届けよう!ということですね。
初参加者の中には養護の若い先生方もおられ、学校現場ではやはり「学びたい」という先生方の要望もあるのだと感じました。このような先生方が増えていくことを願いつつ、これからもつなぐ会に届いた声を政治に、行政にどんどん届けていかなければ!と改めて思いました。