初めての方も含めて19名参加。親の本音が飛び交う賑やかな会となりました。
初参加の方は、カミングアウトされて間もない方もいて、まだまだ困惑状態。混乱で涙がちの方も・・・。抱える当事者の子どもは小学生から社会人までと幅広く、それぞれ抱える悩みは違いますが、親として子どもを愛する思いは同じ。愛の方向性が違うかもしれませんが。
ある方は、子供の将来が心配でカミングアウトが受け入れられない。世間の目、親戚筋に何と説明すればいいのかと思い悩む。別の方は、子どもが自認するセクシュアリティで生きていこうとするなら、なんとかして力になりたいと思う、だから、学校に掛け合ったり、情報収集したりと活動に余念がない。でも、なかなか周りに理解されず苛立つ。どちらも子どもを愛すればこそですね。
けれども、つなぐ会会員の明るく前向きな意見を聴きながら少しづつ頭の中が整理されたのか、親の心配の種であるジェンダークリニックの選び方や就職等情報を得て少しは肩の荷が下りたのか、来た時よりも表情が明るくなって帰路につかれました。帰ってからが、現実と向き合いまた一苦労かと思いますが、その活力の源につなぐ会がなっていれば、存在価値もあるというもの。
つなぐ会結成10年を過ぎ、オリンピック開催まであと2年。これからの2年で社会の受容度がどんどん高くなっていってほしいものです。LGBTsの認知度も進み、社会の多様性がどんどん広がり、当事者の生きづらさ、親の苦悩がなくなってくれたらどれほど嬉しいことでしょう。親と子、当事者と支援者をつなぐだけでなく、社会にうずもれている沢山のセクシュアル・マイノリティの嘆きを拾いあげ、訴えていく虹の架け橋になれるよう、つなぐ会は活動していきたいと思います。(M)