LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

10月亀山(三重県)ミーティング報告

2023年10月25日 | Weblog

2023年10月22日(土)亀山ミーティング ひのめ(和室)

 

トランスジェンダーの子を持つ親 2名

Xジェンダー当事者 2名

アライ 2名              計 6名

 

今回のミーティングは、新しい参加者も交えて、様々な話題がありました。

 

〈カミングアウト・カミングアウトを受けて〉

・子どもからカミングアウトされて、自分が悪いと思った。子どもも自分が悪いと思っていた。お互い悪いことをしていると思っていた。申し訳ないと思っていた。

・申し訳ないという思いなどから、親に言えない子も多い。

・ありのままでいいという思いが自分の中にないから、親に対して申し訳ないと思ってしまうのだと思う。

・自分は親にカミングアウトをしていない。ここまで育ててくれて、でも「みんなと同じように育たなくてごめん」という気持ちはある。「親のたどってきた結婚とか出産とかができなくてごめん」という気持ちも。でも、「全然間違って育ってないよ」というのは、もしカミングアウトするなら伝えようと思う。

・ごめんなんて思う必要ないよ。

 

〈冠婚葬祭や就職について〉

・冠婚葬祭はすごく困る。(男性と女性で着る服が決められているから。)

・就職は、(自認は女性ではないが、)女性で雇ってもらうと決めて就職活動をした。スカートは履きたくなかったから、リクルートスーツのパンツを履いて、ヒールが低めの靴にした。

・うちの子は最近面接をたくさん受けている。自認の性として就職活動している。「それで落とされたらそれでいい、女性として雇われるのは絶対嫌。」と言っている。

 

〈世間の偏見・決めつけに対して〉

・大人とか、経験がある人はうまくかわせる。でも、大砲のように全部受け止めてしまう人もいる。

・自尊感情が大きいと思う。生まれて生きてくる中で、自尊感情を低められてきた。その土台がなければ、受け止めてしまうし、落ち込むし、とらわれると思う。自分もかつてはそうだった。この(アライで一緒に参加した)人と出会わなければ、ずっと自尊感情は低いままだった。この人にすべてをさらけだせて受け止めてもらって、本当の自分を生きられるようになってやっと。

・この人(当事者)は、以前は、歩くたびに落ち込んで、気にしてとらわれていた。その辺のお店とかで、「お姉さん」とか「お嬢さん」と言われるだけで。

・(トランス女性で)スカートを履いているのに、「息子さんはあちらです」と言われた親子もいる。なんでだろうと思う。「その時『娘です』と言えない自分も悪かった。」と親御さんは言っていたけど。世の中の女性像というのが強くある。

・うちの子どもそれはある。男性自認で戸籍は女性。静岡の家庭裁判所で、手術なしで男性戸籍を勝ち取った人がいる。私は「よし!」と思って、子どもに言ったら、「手術なしで戸籍を変えられたとしても、子宮は絶対に取る」と言った。嫌悪感しかないよう。男性として子宮があるというのが許せないらしい。それも、性別にとらわれているということなのだろうか。

 

〈「縁を切る」という反応〉

・親に対して「恨みしかない」「呪ってやる」「復讐する」と言う子もいる。最近は、親から縁を切った話より、子どもから縁を切られたという方が多い。

・小さい頃から男の子、女の子という中で過ごしている。その頃からずっと足されていく。その自分でいいのに、まわりも決めつけて見るし、自分もそう思い込まされて生きるから苦しむ。そこを変えていくしかないけど、何十年何百年そうやって生きてきているから難しさもある。多様性、多様性と言いながら頭がガチッと固まってしまっている。それをどれだけ壊せるか。

・世の中がこのLGBTQのことを知ったのはこの何年間だと思う。一気に変わるのではないから。地道に変えていくしかない。

 

〈パートナーシップ宣誓制度について〉

・パートナーシップ制度については、三重県のパートナーシップ制度があるから各市町は別にしないでもいいのではという意見もある。でも、その市町に永住してもらうためにも必要だと思う。

・同性パートナーに対して、市の扶養手当、慶弔を付与してほしい。そうしないと誰も働きたいと思わない。県の職員には付与されているけど、市の職員には付与されていない。市で付与されているのは、伊賀市だけ。

 

〈出会いについて〉

・1番はじめに子どもからカミングアウト受けた時に、今の時代ネットを見たら何か出てくるかと思って、調べた。そこで出てきたのがつなぐ会だった。書いてある電話番号に電話して出たのが浦狩さん(つなぐ会理事)だった。そこからのお付き合い。

 

次回12月17日(日)ひのめにて


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