天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

剛しいらさん

2018-07-04 17:06:23 | 
ふと思い立って検索したら“剛しいら”さんが今年亡くなっていたことを知りました。
ボーイズラブ小説の作家で私はBLものは読まないのですが落語を描いているとして評価が高かったので読みました。ボーイズラブの部分の描写はえげつないのですが、師弟、兄弟間(のおっさんずラブ)を通して描かれえる落語への憧憬、慟哭に胸が詰まる作品だったことを覚えています。
2004年の作品なので14年前。一般受けはしないとは思いますが、落語を元にした作品が話題になるといつも思い出します。探してもう一回読んでみよう…。
どなたか作品に興味を持ってくださいますように。

『座布団』
師匠である落語家・山九亭初助の死を知った山九亭感謝。その胸のうちに、厳しく誇り高い芸人だった師匠への想いが去来する…。表題作ほか「どどいつ」「品川心中」など、落語を通して人生を描く全5編を収録。〔クリスタル文庫(光風社出版 2001年刊)の増補〕【「TRC MARC」の商品解説】

『花扇』
何の未練もなく男を使い捨てた落語家・山九亭初助。落語の道一筋に孤独な生涯を送ったかに見えたその裏には、真を貫いた愛情物語があった…。表題作ほか「子別れ」「夫婦茶碗」など、落語を通して人生を描く全4編を収録。〔クリスタル文庫(成美堂出版 2004年刊)の増補〕【「TRC MARC」の商品解説】
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朝井まかて『雲上雲下』

2018-05-28 22:59:38 | 
雲上雲下(うんじょううんげ) (文芸書)
クリエーター情報なし
徳間書店


読書感想の前に自分を語ることから入ることをお許しを。

私は「弟子入り」していた経験がある。
当の本人は弟子入りしたことについて気がついておらず、師匠である先生から言われて、さらにいうと先生も亡くなって10年近くになった今頃になって「ああ、私はあのころ弟子だったんだ」と思う始末。不詳の弟子を許してほしい。
昔話研究の稲田浩二先生のもとに入門したのはいつを起点とするのか?
ともあれ、2年の学部ゼミ生を経て入試という通過儀礼を果たし一本の論文をほうほうのていで仕上げて先生のもとを巣立った。
そして、学問の道からは外れ、元弟子に。
ただやはりその時に培ったものは今でも自分の中にあるのでそういう意味でも片足を突っ込んだことは間違いではなかったと思っている。

後に文学学校で小説を書いていたときに昔話をベースにした短編も書き、自分の中では消化、昇華。

そして、今回のまかてさんの作品である。
手に取り、もしかしてと後ろの参考文献の一覧を見てすごくうれしかった。
稲田浩二先生、稲田和子先生(浩二先生の奥様)の著作がずらり。
とくに『昔話百選』は、学部ゼミでのテキストだったし、『昔話ハンドブック』は(私の卒業後に)先輩後輩も執筆に加わったもの。

ああ、先生の業績はこんなところにも生きていますよ。

『雲上雲下』は日本の昔話、そして語り人を題材にした小説である。
まかてさんがこのようなファンタジーを書かれたことに驚いたが、ファンタジーは作者の哲学や価値観が反映されやすいもの。確固とした世界観をもってこそぶれることなく描くことができるのであろう。
まず登場者それぞれが物語を持つものであり、それらは日本の昔話から造形を立ち上げているが、主人公である草どんだけはオリジナルの登場者であろう(似たものはあるかもしれない)。しかし、「物語を拾遺するもの」という設定、これは先達を含め昔話研究をする多くのものを反映している。私も研究に携わった期間は少ない間だったものの聞き取り調査にでかけ、話の中から物語を拾い、また「すっかり忘れてしまった」という話者が記憶をたどり引き寄せやがて、とめどもなく泉が湧くかのように語るという場を経験したことがある。
また昔話から派生し、いまや古典芸能の登場者として知られるものも作品にはでてくる。いわば日本の「物語」のオールスターの物語だ。
余談だが子狐のシッポが短い理由はシッポで釣りをしたのかと途中まで思っていた。なぜならこれはゼミで一番最初の私の研究課題だったからだ。
ともあれ物語はやがて現代と交差する。

これはまかて版の『はてしない物語』だ。
とっぴんぱらりのぷぅ。
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さよなら、かこさん

2018-05-07 17:57:23 | 
加古里子(かこさとし)が亡くなりました。92歳。
学生の頃、「絵本研究」の授業で私が選んだのがかこさんの「かわ」、そこでかこさんが東大の工学部を出て企業研究員として働く傍ら、児童文化、絵本作家として活躍されていることを知りました。
「だるまちゃんとてんぐちゃん」「からすのパンやさん」などのキャラクターを生かした作品から、「かわ」などの科学絵本まで手掛けられたのはその才能が文学的、理系的と多岐に渡ったからでしょう。
授業は研究発表以外にストーリーテリングもあったのに、同級生たちがリーディングしやすい物語を選ぶ中、「かわ」を選んだわたし。それでも、勝尾先生に「君の持ってる蛍光ペンで指し示せばよかったんだよ」と後でご指導いただいたことを今でも覚えています。
子どものころに一番読んだ絵本はなに?と聞かれたら間違いなく「カラスのパンやさん」、ひとつひとつのパンを丹念に眺めて味を想像したものです。食いしん坊の片りんすでに…。
グラニフがかこさんのTシャツを出していたことを知ったのは一週間ほど前。買おうかな、パンやさん。。。
http://www.graniph.com/shop/e/ec-kako/

ともあれ、かこさんがだるまちゃんもてんぐちゃんも泥棒もつれていってしまいました。
今までありがとうございました。
http://kakosatoshi.jp/
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ガラスの仮面に纏わる

2018-01-26 00:08:52 | 
青春だったくせに単行本を捨ててもた「ガラスの仮面」、買い直したいリストの上の方にいるもののためらう刊行済み49巻、しかも未完。美内先生、お願いだから早く完結させてください。
そんなわたしの「ガラスの仮面」に纏わるコレクション。



カルタ→いまだしたことはない。CD聞いて笑ったのみ。だれかしましょう。




グリコのおまけのミニ「花とゆめ」1985年18号、これ発刊当時買った覚えがある。連載が「プリンセス症候群」「ピグマリオ」「アクマくん魔法ビター」「ブルーソネット」「パタリロ!」、川原教授、これわたし的に「花ゆめ」黄金期だわ。
和田慎二先生…美内先生早く完結させてっ!!
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玉岡かおる『花になるらん~明治おんな繁盛記』

2017-10-30 23:34:33 | 
花になるらん: 明治おんな繁盛記
クリエーター情報なし
新潮社


史実を元にした物語の場合、どこまでが事実なのかついつい考えながら読んでしまう。今期の朝ドラは小説にも舞台にもなってる人をモデルにしつつも新しい人物像らしく、それはそれで混乱が…。作り物として楽しむにはそのあたり距離を置く方がいいでしょうね。
この作品は、京都の某百貨店の創業者のご寮人を描いています。たぶん限りなくあの百貨店がモデル。

近代、価値や文化が急激に変わる時代、またその中で舵をとった女性を主人公にすることが多い玉岡かおるさんの新作。しかも、関西が舞台なので、読み手は多少選ぶかもしれませんが、実話的な話の展開を元に心の機微や情を繊細にすくいあげています。
ご寮人さんの一人称と三人称が交差するため、ご寮人さんそのひとが立ち上がってきます。
読んでいて、価値観が変わる時代の空気を感じるし、関西はわりと商売人の女性の地位が高かったと聞きますが、それでも参政権が与えられるのはずっとずっとあとなんだなあと思ったり。
女性の一生を追い、あっという間に読み終えました。
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高田郁『あきない世傳 金と銀〈3〉奔流篇 』

2017-08-11 22:40:33 | 
あきない世傳 金と銀〈3〉奔流篇 (時代小説文庫)
クリエーター情報なし
角川春樹事務所


『あきない世傳 金と銀』
2月にでた三巻を書い忘れていて8月にでた四巻とまとめ買い。読書な夏休み。

大坂からでてきた少女を主人公にした『みをつくし料理帖』がでたときから念願だった大坂が舞台の時代小説。大阪天満宮界隈の呉服屋さんを舞台にした商いと勉学、そして、女性を描く作品です。

当時の言葉や文化がなにげなくでてきます。お家さんとご寮さん、節季払いに井原西鶴、人形浄瑠璃、おはぐろ、活版事情、そして、金と銀。

江戸以外、女を主人公にすると時代小説は売れないと言われていたそうです。ぜひみなさん、買って応援。
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朝井まかて『残り者』

2016-07-04 22:52:17 | 
残り者
クリエーター情報なし
双葉社


歴史という古い時代を舞台にしていても、描いているのは現代である、それを特に感じさせるのは朝井まかてさんのこのような作品に出会ったとき。
何を描きたいか、それは現代に通じる生き方だと思う。
幕末、江戸の終焉。徳川家が江戸城を明け渡したその夜、城にうっかり?残ってしまった女たち。
大奥、でも、ドラマで描かれるドロドロなステレオタイプな女の世界、ではなくて

職業をもった、職業意識をもった女の世界。でも、その反面の孤独。

大奥の針仕事を扱う部屋、食事を作る部屋、秘書室(みたいなん)やらなんやらの女たちは普段出会うハズがない関係。それなのに城に残ってしまったために一晩をともに過ごすことになります。
ふと重なるのは仕事に対する意識であったり、主人への思いであったり。
互いの距離がやがてちぢまり…。

この女たちの造形がまたいい。
まかてさんはやはり現代を描いてるんだと思う。

読み終わって感想なかなか書けず放置していたらもうまかてさんの次作がでるらしい!ハードワーカーだ!
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小山進『丁寧を武器にする』

2016-05-31 21:22:17 | 
丁寧を武器にする
クリエーター情報なし
祥伝社


エスコヤマに行ったとき、その現場に立った時にここで商売をはじめた人の本を読みたい!と思ってチョコと一緒に買った本。

ビジネス本、ということになっていますが、経営哲学というよりも小山進氏が他者をどうとらえているかということに尽きます。
人と違ったこと(都心から離れた場所での出店、支店を出さないことなど)の理由などは経営に関するものですがこれってマネしようと思ってもできない。それよりも小山さんが出会った人たちとのエピソードに熱意を持って物事をすすめることの源があるのだと思いました。銀行の支店長、そしてはじめて入った会社の社長。とくにこの社長のことは本当にお好きだったんだなと文章の隙間から伺い知ることができます。このような人と出会えたこと、自分の好きな人から愛されたことが礎になっているようです。

さて、小山氏が従業員の若い人たちへの指導として自分が毎日仕事の報告書を書いていたことから培った表現する、工夫する方法を会得することについて、


日々の仕事の中で、伝える力や、小さいことに気づく力を養う訓練をしている。命令してやらせるのが目的ではなく、自ら小さいことに心を配れるような「人」を育てたいのだ。

127頁

と書かれていました。
他にも人へ伝える気持ちがないと届かないという趣旨のことも書いてあり多いに納得。詳細は書けませんが(私にも生活ってものがあってだね)そうそうそうなのよ!と思うような出来事があり、まあ私の洞察力はあっていたなあと思ったのでした。
そして、ブログを毎日更新している理由が「毎日の中でいろんなことを見つけること」「文章を毎日書くこと」だったのでまさにこれ。普段人に伝えるのは?に活かされているといいなあ。
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朝井まかて『眩(くらら)』

2016-04-13 21:25:33 | 
クリエーター情報なし
新潮社


葛飾北斎。その名前は知っていても浮世絵を直に見たこともなく、まして、その人となり、またその娘も絵師だったことは知りませんでした。
江戸の浮世絵師、北斎。そして、娘お栄こと葛飾応為(おうい)を描いた朝井まかてさんの最新作。
応為の人生を示す資料はごくわずか。そして、応為の作品と認められているのは現在たったの10点。しかし、北斎の工房で描いていた応為は北斎とされている作品でも仕上げたのは応為ではないかというものがあるそうです。

先日、紀伊国屋で作品中にでてくる浮世絵のリーフレットをもらったのでそれを見ながら読んだのですが、北斎やお栄が絵にかける情熱は作品中で十分伝わり、また実際の絵を視覚的に見ることにより、このホンモノを見たい!という気持ちになりました。
ネタバレを避けると突っ込んだことが書けないのですが、
歴史的事実、それに加えてお栄の人生を現代の作家が埋めていく。埋める、すなわち想像で描かれるということは作者の解釈におう部分が大きく、私はこの部分が胸に迫りました。ただ一身に、いや結果的にか、一度の結婚を経て独身で過ごした人生。そこには、その事実を受け入れ、ただ自分の前に打ち出された課題を乗り越えようとする生き方。この作品が働く女性に支持されたということだそうですが、たとえ特別な仕事をしていなくても、仕事に生きていなくても、胸に響きました。
お栄はただまっすぐに歩き「気が付いたら」そうなっていたのです。天賦の才のあるなしはさておき、ただ歩き続け、気がついたら私もいまここにいた。私もまた「さあ、行くよ」と顔をあげて歩いて行きたい、たとえその歩む道がひとりだったとしても。

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まかてさんのサイン会

2016-04-09 22:15:46 | 
クリエーター情報なし
新潮社


朝井まかてさんのサイン会に行ってきました。
新刊『眩(くらら)』は、葛飾北斎の娘で絵師でもあったお栄が主人公。
サイン会の前に製作秘話が。新潮社の担当者に北斎の娘の絵が公開されてるから行きませんか?と言われ見に行き感銘を受けて小説を書きたい!!と思われたそうです。もちろん、新潮社の担当者さんの狙い通り。文芸の担当者ってすごいなネタも探してくるんや。
サイン会で、近況報告としてほぼ別と発表会のチラシも渡したところ(直木賞作家にほぼ別のチラシを渡したぜ!!)、隣のイケメン編集さんに「…別嬪」と絶句されました\(^o^)/お忙しいので来てくださるとは思えませんが、近況報告できてよかった。まだ私が小説書いてると思ってはりましたが。

さて、まかてさんが織田作之助賞をとったときの授賞式の二次会で私が辞めた後に文校に入られ面識はない木下昌輝さん(デビュー作で直木賞候補に)と話す機会がありました。私が落語してるって話から今度米沢彦八を主人公にした作品書くんですよと伺い、昔の言葉の話やらになり、熱く文楽を聞きに行くべきだ!とリズール(文楽のホームページにも観劇記を書いてる玄月さんの店)で語りましたが行きはったんやろうか?
そんな『天下一の軽口男』も発売中ですよ。

天下一の軽口男
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幻冬舎
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サイン本

2016-04-07 23:55:36 | 


多少の縁がある本二冊が相次いで出版され、たまたまツイッターで今日の今日知って朝井まかてさんのサイン会の整理券が配布中だったのを知り、大阪行くついでに入手できました。
実は『天下一の軽口男』もサイン本が並んでいたのですがこれも今日書かれたようで。ツイッターて便利です。
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高田郁『あきない世傳 金と銀 源流篇』

2016-02-29 23:32:32 | 
あきない世傳 金と銀 源流篇 (時代小説文庫)
クリエーター情報なし
角川春樹事務所


待ちに待った高田郁先生の新シリーズです。
今度の舞台は<大坂>そう『銀二貫』に続く上方文化を背景にした物語。江戸時代は江戸だけではない!!この分野は、高田郁先生と朝井まかて先生に今後も期待です。
大坂が舞台でありながら冒頭は今の西宮は津門(つと)からはじめります。今の会社が移転する前は津門にオフィスを構え何年も通っていた身からすると馴染みのある地名。あのあたりの江戸時代の頃なんて想像もしていませんでしたが、学生時代西宮神社の傀儡(人形からくり)について調べたことが。作中にもでてきます。なんせ、情報量が多い。今とも江戸とも違う文化のことを楽しみながら知ることができる一冊。
声を大にして言いたい。

上方芸能愛好者は読むべし。

あ、いや、読まんでも知ってるよ、て方もいらっしゃるかもですが、これでもかってくらい人形浄瑠璃もでてきますから。

物語は、津門で学者の娘として生まれ育った幸が飢饉による家の没落とともに大坂に奉公に出ることになります。奉公に入った先は呉服商。
同じ年頃の丁稚たちが読み書きを教えてもらっているのを遠目に見る幸。もっと学びたかった。
その想いを知った三男坊が番頭にとりなして幸も読み書きをそっと聞くことができるようになるのです。

-知恵は生きる力になる
-物を知ることは生きる力になるんだす

幸のまっすぐな思い、しかし、商家の中では問題がくすぶっており…。
商家の暮らしぶりが事細かく描かれており、落語を聞いて想像していたことが補完できました。ああネタバレになるから書かないけど強く図太い可憐な方もでてこられます。
次巻が待ち遠しい…。
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アドラー心理学

2016-02-01 23:42:17 | 


自己啓発本はあんまり読まない。カーネーギーも何冊かセットになったのを買ったにも関わらず読まずにブックオフに出してしまいまして。
ただ話題のアドラー心理学に興味を持ち、ベストセラーのこれを。対話形式で入門編て感じ。
アドラー心理学のなんたるかは置いといて、年末にちろりさんとお会いしたときに「あさいちに上沼恵美子さんがでたの見た?あの人すべての人に好かれそうと思ってないねんて」と目をキラキラさせて言うておられてたのでこの前動画サイトでその回を見ました。
痛快。さすがえみちゃん(笑)!

さて、私もかなり屈折していたり、意外と社交性なかったり(オンオフのボタンがある)していて、そんなにいい人間ではありません。し、それが悪いことだとも思ってないのよね~。

で、本著『嫌われる勇気』なんですが、物事の価値観を人に委ねないにまるっと同意。人からどう思わられてるかを気にするのはあやふやな他者にその価値を丸投げしてしまってることになってしまうし、それってしんどいやないか、と。

前からなんですが人からAという悩み事の相談を受けると別口で別の方から同じ内容の相談を続けて受けることがあります。
今回は他人に対して悪い事を考えてしまう、と悩んでいた人に対して
「あ?死ねとか思うってことでしょ、あるある~」
続いて別口でもそんな相談がありまして以下同文。
そりゃ不道徳かもしれないが実際行動起こしてる訳ではないし、そう思ったんだから仕方ないのでは。それで自分を責めたらどこまで傷つくのだろうと思ってしまいます。そう思うきっかけはあったんだから。
私も下衆な人間なんでベキゲスに何があったかは推測したりしてますが、テレビに抗議の電話をするほど行動する人って生きにくい世の中を生きてはるなあ~と思います。他人の生き方が違うと思ったら正さないと気が済まないのって大変よ!私は清廉潔白な人間ではないのでそんなこたあできません。
ま、そんなことが書いてある本ではありませんが、人に価値観を委ねないというところに共感しました。


てなことを書いてたら2月の100de名著はこちらでした。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社
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谷津矢車『曽呂利!』

2015-12-16 21:50:26 | 
曽呂利!
クリエーター情報なし
実業之日本社


ふと本屋で手にとり読み始めてから「ミステリーか!」と気付いた時代小説。
御伽衆の一人だった曽呂利新左衛門、おもしろおかしいことを言う人だったららしいのですが、はて何した人だろ?と思って読み始めました。
豊臣秀吉、その栄光の時代と孤独と死を秀吉のそばでおどけている曽呂利を絡めて周りのものたち~千利休、石田三成、安楽庵策伝の視点で描きます。そして、曽呂利とは何者であったのか?
史実を調べると曽呂利が実在の人物であったかどうかは分からないようです。安楽庵策伝との同一人物説もあるようで。存在がはっきりしない人物を独自の視点で肉付けした本作は豊臣家の凋落の謎に迫っていきます。そして、それは読者を飽きさせません。
時々、現代っぽい表現があるのですが、作者がまだ29歳と知りびっくり。よくもまあ、ここまで書けるもんだと。物語的なところはもちろんですが、土地の空気とか。
で、けっきょく曽呂利がなにをしたかというと…まあ、それは読んでのお楽しみ。
史実上で分からないのは民衆の前にでてきてなかったからでしょうね。

さて、そんな本の読了の後に別の作家さんが米沢彦八の話をWEB連載し始めましたよ。
木下 昌輝『天下一の軽口男 米沢彦八伝』
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キャンペーン

2015-11-03 11:15:28 | 


しばらくさぼっていましたが、再びラジオ中国語のテキスト購入。放送はほとんど聞きませんが、朗読して口を動かす練習に。←ハードルは低く自分のやり方で長く勉強に取り込もうというゆるい私のやり方。

ほんでテキストを開けると!

ミステリー?仕立てのビジネスストーリーになっていた((((;゜Д゜)))))))
しかも、主人公は女性(私と一字違い違いという偶然)。中国語学習者の各方面に気を配った内容ではないか…。
本文には携帯電話やらキャンペーンを行うやらの現代用語が。
時代に即したこまわりの効くNHKエディケーショナル!
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