ジャッキー・チェンとリー・リンチェイ

香港映画ファンにとってたまらない明星の映画公開が相次いだ先週末。
まず、土曜日公開初日に見たSPIRITから。
リー・リンチェイ（ジェット・リー）の最後の武侠映画と言われているこの作品。実在した清朝の武道家・霍元甲という人物の生涯をフィクションを交えて描いています。
清朝だけあってリンチェイは、麗しい辮髪姿♪
そして、最後の武侠映画と言われるだけあって格闘シーンや演舞が盛りだくさんでした。素人目に見てもリンチェイの演舞は美しく、まさに芸術の域。
日本から参加した中村獅童は、なんと中国語にも果敢に挑戦。・・・が、がんばってたよ。アクション俳優ではないものの、凛とした雰囲気はさすが。リンチェイと向き合っても引けをとらないという点では非常にマッチした配役だったと思います。
でもね、最後の最後。主題歌が日本の歌手にチェンジしていたのが残念。なぜ、ジェイ・チョウの曲じゃダメだったんですかね、配給会社さん。
DVDになったときにはジェイの曲にしていただくことを希望いたします。
ストーリーは最後がかなり駆け足だったので、もう少し内面的なところを深く突っ込んでいただきたかった気がしますが、全体的には面白かったです。


日曜に見たのが、ジャッキー初の古装片THE　MYTH神話です。
これは現代と秦の時代の二部構成で、ジャッキーは現代では前世の夢に悩まれている考古学者、前世では将軍の役です。
前世では、ジャッキー扮する将軍が朝鮮半島から迎えた皇帝の妃の警護に当たり、妃との間に淡い恋心が芽生えるもののお互いにそれを秘めたまま別れることになり・・・。
妃役には韓国のキム・ヒソンちゃん。とにかく、めちゃめちゃ美人！中国語も吹き替えなのかと思うくらいお上手でした。
で、美人といえば考古学者ジャッキーがインドで出会う美人マリア・シュワラットちゃん。なんでも、ボリウッドの新進セクシー女優でナイスバディ＆エキゾチックなお顔にわたしゃノックアウト。あ～、彼女主演のインド映画も見てみたい！


話を戻して・・・。
悲恋ものなんで、どうしてもトーンが暗い・・・。きっと昨今の武侠映画ブームにジャッキーも「僕もしたい！」てなったんでしょうけど、前世ではいつもジャッキー眉間にしわ。
でも、最後にはジャッキー映画おなじみのNG集が！キム・ヒソンちゃんがチャイニーズゴーストストーリーよろしく空をびゅんびゅん飛び回ってたんですが、NG集を見ると簡単に撮影できたわけじゃないのね、と感嘆！
断っておきますが、あくまでもファンタジー映画としてご覧ください。そうじゃないと、突っ込みどころが満載でございます。

という訳で、「ジャッキーとリンチェイの映画を見た」の巻でございました。