天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

甜蜜蜜~ラブソング

2006-05-08 12:51:33 | 映画
1996年香港の映画。劇場1回、ビデオで1回見ていてとても好きな作品なのです。気が付くと日本版のDVDは発売終了。おまけにプレミア価格での販売となってるし。
これも学習用に香港版で購入するもオリジナル音声(声が本人)は3分の2が広東語。学習にならない~。音声が広東語なら中文字幕の理解度がかなり遅いです。話の筋は覚えているので、分からないところはほっといて見続けましたが、それでもやっぱりいい。じんわり泣けてくる映画です。

物語は1986年3月、大陸から1両の列車が香港に到着するところから始まります。乗っていたのは大陸に婚約者を残して香港に出稼ぎにやってきた黎小軍(レオン・ライ)。20年前、まだ香港に中国返還が現実味を帯びていない時代。偶然知り合った李翅(マギー・チャン)は田舎者の青年に香港で生きていくすべを教えます。
でも、この李翅も実は大陸からの出稼ぎ者。やがて、雑然とした香港の街で二人はお互いを求め合うのですが・・・。
すれ違いや愛情・情、様々な出来事が絡み合い二人は別離。10年のときを経てNYで再会します。
その日NY中華街(唐人街)の街頭のテレビには、麗君(テレサ・テン)の訃報が流れていました。

どう考えても、レオン・ライの優柔不断男っぷりは許せないし、マギーのいじっぱりぶりも痛いのですが、いけないと分かっているのに惹かれてしまう二人の表情に涙。マギーが他の人を好きなのを知っているのに彼女を支えるヤクザの親分豹哥(エリック・ツァン)の背中のミッキーに涙。売春婦のタイ人の彼女を愛する英会話教師(クリストファー・ドイル)に涙。若い頃のステキな思い出とともに天国に旅立ったおばさんに涙。
なんせ、涙(T_T)涙(T_T)涙(T_T)なのです。

この映画のもうひとつの見所は、テレサ・テンの歌。マレーシア民謡のカバー「甜蜜蜜」は、そのまま映画のタイトルに。「月亮代表我的心」「再見!我的愛人」などが二人の10年に渡るラブストーリーを彩ります。

この作品が作られたのは1996年。1995年5月8日タイにて亡くなったテレサの訃報は華人社会のみならず全アジアに衝撃を与えました。この映画に出てくる二人のように故郷から遠く離れた場所で生きていた華人たち(中国・香港・台湾の人)にとってテレサの歌声そのものが故郷のようなものだったのでしょうね。

今日はテレサの11回目の命日です。
コメント (4)
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