重松清『流星ワゴン』
家庭も仕事もなにもかもうまく行かなくなって、「もう、死んでもいいかなぁ」と思ったときに目の前に停まったのは事故死した父子の乗るオデッセイだった。
重松清は家族の抱える問題を男性の視点から描くことのできる作家だと思います。
家族の問題=女性(母・妻)ではなく、男性の視点で描くというのは今まであまりない感覚ではないでしょうか。実際、家族の問題は女性の問題だけではありませんし。
物語は、主人公の過去を遡り人生の岐路に降り立ちます。
しかし、結局過去は変えることのできない事象であり、主人公は自分の歩んだ人生を再び歩くことで過ちの意味を知り現状を受け入れるのです。
そんな過去への旅を一緒に続けることになったのは確執のある自分の父親。それも、自分と同じ歳くらいの若い父親。実は現在の父親は死の床にあるのですが・・・。
歩んできた過去は変えることができません。
でも、過去を受け入れ勇気を持つことで未来は変えられるのかも知れません。
読み応えのある一冊です。
家庭も仕事もなにもかもうまく行かなくなって、「もう、死んでもいいかなぁ」と思ったときに目の前に停まったのは事故死した父子の乗るオデッセイだった。
重松清は家族の抱える問題を男性の視点から描くことのできる作家だと思います。
家族の問題=女性(母・妻)ではなく、男性の視点で描くというのは今まであまりない感覚ではないでしょうか。実際、家族の問題は女性の問題だけではありませんし。
物語は、主人公の過去を遡り人生の岐路に降り立ちます。
しかし、結局過去は変えることのできない事象であり、主人公は自分の歩んだ人生を再び歩くことで過ちの意味を知り現状を受け入れるのです。
そんな過去への旅を一緒に続けることになったのは確執のある自分の父親。それも、自分と同じ歳くらいの若い父親。実は現在の父親は死の床にあるのですが・・・。
歩んできた過去は変えることができません。
でも、過去を受け入れ勇気を持つことで未来は変えられるのかも知れません。
読み応えのある一冊です。