以前、ブロークバック・マウンテンを見に行ったという話を書きましたが、原作本をマサペコさんにお借りしたので映画と小説の感想を。
原作自体は短編の小説であっという間に読めてしまう短いお話。こちらもイニスとジャックが中心に描かれていているところは映画と同じですが内面の感情の詳細が書かれている点などは違いますね。映画では表情や行動で読者に内面を推測させるような手法を取っていましたから。
映画では描かれなかったジャックの幼少時代のトラウマ(暗にゲイになったきっかけを示している)が書かれているのですが、読後の感想では映画で描かれなかったのはアン・リー監督がジャックの性的嗜好を特殊なこととして取り上げなかったからだと思います。その結果、普遍的な物語になったのでは。
実際、一人の人(ジャック)を思い続けるイニスと違い、(映画では)ジャックはボーイハント(ピエロにお酒をおごろうとする場面)もするし、メキシコにも出かけ、挙句の果ては別の男と所帯(牧場のこと)を持とうとするんですよね。
だけど、ジャックもイニスを愛してなかったわけではなくクローゼットに大切に思い出をしまっていて・・・。
いくら愛していたとしても人間二人いれば愛し方は違うし、重さも違う。
愛するものの生身の体を求め続けたジャック。
愛するものが亡くなったからこそ、永遠の愛を手に入れたイニス。
切ない物語です。
原作自体は短編の小説であっという間に読めてしまう短いお話。こちらもイニスとジャックが中心に描かれていているところは映画と同じですが内面の感情の詳細が書かれている点などは違いますね。映画では表情や行動で読者に内面を推測させるような手法を取っていましたから。
映画では描かれなかったジャックの幼少時代のトラウマ(暗にゲイになったきっかけを示している)が書かれているのですが、読後の感想では映画で描かれなかったのはアン・リー監督がジャックの性的嗜好を特殊なこととして取り上げなかったからだと思います。その結果、普遍的な物語になったのでは。
実際、一人の人(ジャック)を思い続けるイニスと違い、(映画では)ジャックはボーイハント(ピエロにお酒をおごろうとする場面)もするし、メキシコにも出かけ、挙句の果ては別の男と所帯(牧場のこと)を持とうとするんですよね。
だけど、ジャックもイニスを愛してなかったわけではなくクローゼットに大切に思い出をしまっていて・・・。
いくら愛していたとしても人間二人いれば愛し方は違うし、重さも違う。
愛するものの生身の体を求め続けたジャック。
愛するものが亡くなったからこそ、永遠の愛を手に入れたイニス。
切ない物語です。