天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

ちりとてちん杯~懇親会

2009-09-21 20:39:56 | 落語
会場に戻ってからはふたたび落語鑑賞。自分のが終わってると気が楽だあ~。
去年はひとりっきりで参加して沢山の仲間ができましたが、今年はそんな仲間たちや関西で広がった落語仲間の落語を見ることができました。
一緒に落語をはじめたすず苺ちゃんの参加もうれしかったです。彼女のママンも福井に同行。ママンは私の初高座から見てくださっているので私の軌跡もよくご存知なのです。すず苺ちゃんの「金明竹」、テンポよく進んでいましたがここからどうサゲに向かうんだろう、と思っていたら彼女オリジナルのサゲを持ってきたのでびっくりしました。これはすごい!と思っていたら、、、言葉が詰まっちゃって。すごく残念でしたが、都師匠もあたたかい言葉をかけておられました。彼女の顔を見たら、すっきりした顔していたので内心悔しいかもしれないけど、次につながるいい高座でした。

そして、18時半からは懇親会。懇親会の席上で予選通過者が発表されます。
さあ、食べるぞ!
…というほど食欲なかったのですよ。このワタクシが!
原因はやっぱり6分で燃え尽きた満足感だったように思えます。食べたのはさば寿司、へしこパスタだけ。どうせ、二次会行くし、とおしゃべりに徹していました。
そこへ審査が終了した審査の師匠方が入場。機会を見て、露の紫さんに挨拶に行きました。予選のときに前に座っている紫さんを発見してすごくうれしかったのです。去年、予選のときに一緒だった私のことも覚えてくださっていました。それと私の先生の同門の林家竹丸さんともお話しました。このとき、お二人からすごくよかったですよ、と声をかけていただき、もしかしたらなにか頂けるのかしらとうっすら思っていました。だがしかし、予選のみなさんは本当にうまくて、決勝に自分が選ばれることはないだろう。もらえるとしたら奨励賞か特別賞(そんなのないけど)やな、と自己完結してビールをどんどん開けていました。

奨励賞では我らが風鈴さんが選ばれ、同じく池田不戦敗組、お茶コン仲間としてうるうるきていました。
そして、決勝進出者の発表。。。
まず、懇親会で同じテーブルだった81歳の福々亭よし乃さんの名前が呼ばれました。私はよし乃さんの予選も見たのですが、とにかくうまい、その上人柄の表れたあったかい落語。妙齢のお友達たちが高座名を一文字づつ書いた団扇にきらきらつけて応援している姿から感涙していたので、よし乃さんが壇上にあがった時点で泣いてしまいました。
「私がいるテーブルからは毎年決勝でる人がいるんですよ、私が福を呼ぶんですよ!」
なんて冗談言ってる私に聞こえてきたのは…、

「4番、満福亭ゆ乃月」

???
!!!
え?え~!

だ、誰?わ、私?とまわりを見渡すとみんなが拍手をしながら私を見ています。
ここから夢のような時間がはじめりました。
えっ?えっ?と鳳啓介のように言いながら(古いって)、壇上に上がりました。
「一言お願いします」
言うことなんて考えてません。でも、都師匠の顔を見たらすぐに言葉がでてきました。
「都師匠の「初天神」を見て落語やりたい!て思ったので「初天神」で予選が通ってうれしいです」
涙で声が震えた私に都師匠が「うれしいわあ」と言って下さり、だんだん実感が湧いてきたのでした。
コメント (6)
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ちりとてちん杯~予選

2009-09-21 15:27:24 | 落語
福井ちりとてちん杯への旅は本当にいろいろあって、まだ消化できずにいるので水曜くらいには旅行記(?)がアップできるかと思うのですが、まずみなさんへのご報告かたがた、ちりとてちん杯出場記から。

宿にいったんチェックインしてから会場入り(というかここまでの間にかなりの出来事がありましたが、それについては後日)。参加は51名(増減あり?)で会場は2会場に分かれていました。今回の出番は4番で開会と同時にスタンバイをせねばなりません。
前回とは会場、審査員の方も違います。審査は江戸落語の林家鉄平師と上方落語の林家竹丸師。
去年と同じく、私のフルネームをPRするマクラで、どよめきが聞こえて手ごたえを感じました。実はお客さんが少なかったのです。すぐ前の席には人はまばらで、後ろのほうはライトで見えにくい。でも、反応が返ってくるということは見てくださっている方は熱心に見てくださっている、それを実感しました。
ネタに入ると声がしんどくなった箇所があったものの思うとおりにできたこと、たくさん笑ってもらえたこと。

「終わった~」虚脱感の中に達成感が湧き上がりました。

この大会では演技後すぐに審査の方からの講評をいただけます。
まず、竹丸さんに「男の人をやっても違和感のない声、子どももよかった」という内容のことを、鉄平師には「よかったところとして子どもに嫌味がない、みたらしのところ、ネタの途中から入ってラストまでの構成がよくできていた、マクラからの入りもよかった」と私にとってこれ以上ないほめ言葉をいただき、この時点で私の「ちりとてちん杯」は完結していました。

こういうコンテストでは構成力が問われる、と落語教室の先生から聞いていたので6分に縮めることの重要性を痛感していました。
まず、この話で自分が一番アピールできるところというと「みたらし」ははずせません。噺家さんは(私がしない)艶話を入れて、あめ、みたらしで終わるパターンが多いのですが、私はこの噺の真髄は「こんなんやったらお父つぁん連れてこなかったらよかった」にあると思っているので「凧上げ」はやりたい。
「みたらし」「凧上げ」をちゃんとすると8分くらい。これを6分にまとめて尚かつ噺を面白くするには「みたらし」をフルで、「凧上げ」を省略してすることにしました。具体的には他人とぶつかるところ、糸を継ぎ足すところはなし。
そのためには新しく言葉を作らないといけません。ここを車の中の練習で何度も何度もやって言葉を決めていきました。6分バージョンは台本を作ってないので、私の頭の中にしかありません。
そんなわけで、構成のことを言っていただいて「もう大満足!」でした。

…推敲の大切さを実感。小説もこれくらいせなあかんわな。

この後、1部の方々の応援に回って、いったん宿に帰り荷物を置いて会場に戻りました。このとき、汗まみれの長じゅばんや肌襦袢はそのまま荷物につっこみ、白扇と手ぬぐいは荷物のいちばんそこに放り込んでいたのでした。。。



コメント (2)
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