幻影の書ポール・オースター新潮社このアイテムの詳細を見る |
読書会に参加していないと読まないのが洋書(翻訳です、もちろん)かもしれない。そんな訳でポール・オースター氏の作品についてははじめて読んだのですが、著書はいくつも映画化になっていてその作品名は私も知っていました。
飛行機事故で家族を亡くした主人公は、その哀しみの中で一時代前に消えた無声映画のスターに魅了され本を出します。その後、そのスターに近しい人から連絡があり…。
作品、11年後の主人公の視点から描かれています。とにかく先の展開(大筋で二つの流れがある)を知りたくて読み進めました。映画を扱った作品ですので、そのような場面が多々でてくるのですが見ているかのように場面が想像できるのです。
11年後に主人公が語っているということは…。複雑に交差するなにもかもが余韻を残す作品でした。