第1部 午前11時開演
花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)
万才・海女・関寺小町・鷺娘
恋女房染分手綱(こいにょうぼうそめわけたづな)
道中双六の段
重の井子別れの段
花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)
万才・海女・関寺小町・鷺娘
恋女房染分手綱(こいにょうぼうそめわけたづな)
道中双六の段
重の井子別れの段
第2部 午後2時開演
国性爺合戦(こくせんやかっせん)
平戸浜伝いより唐土船の段
千里が竹虎狩りの段
楼門の段
甘輝館の段
紅流しより獅子が城の段
また4月も文楽公演の幕が開きました。
とは言っても会場は相変わらずのすき具合なんですが。
2階ロビー、場内飲食禁止のため飲食関係の売店も閉店中。
2階ロビー、場内飲食禁止のため飲食関係の売店も閉店中。
部ごとではがっつり食べる時間はないのですが、部と部の間に外にご飯を食べに行くには気忙しい今日この頃です。
一部は舞踊中心のと親子の情愛が描かれる話と。
実は初心者向けに一番いいのはこれじゃないかと思った(あとで3部の感想の時に書きます)。
文楽というのは、物語になると大変多くの不条理をはらんでおり、現代の感覚で物語を見ると「おいおい、なんでやねん」となることが多い。
昔のひとがどういう感覚でこの不条理を見ていたかを想像するのも一興である。が、おそらく憤りを感じるポイントはおんなじやと思う。昔も今もあかんやつはあかんのだ。
そういう意味で、「恋女房染分手綱」に描かれる重の井さんが自分の子どもに、親子の名乗りをしないまでも互いに親子と認識して、自分の大切な主君の娘を託す姿というのは共感が得られやすいし、親がおらず育った三吉がいっちょまえに働いているというのも健気で。ところで今月はなんでこんなに”子別れ”が多いのだ。まあ、いいけど。
二部は和漢内(わとうない)の話。中国からやってきた父親と日本人の間に生まれた和漢内というヒーローもの。中国・台湾でも知られる鄭成功をモデルに。荒唐無稽なエピソードてんこ盛りなので史実を追う大河ではなくエンターテインメントで、血沸き肉躍る的な。
これがいかにヒットしたかというとお座敷遊び「トラトラ」という遊びになったくらい。これお座敷遊びなので大人対象なんですけどやってることは体を使ったじゃんけんやから、子どもの間でもやってたかもしれません。
ともかくもエンターテインメントですがやっぱり大儀のために人は死ぬのです。やたらと「日本人として!」みたいなセリフありますが、現代の感覚よりも中国大陸の存在は大きく偉大だったと思うのでそこの英雄が日本人の血をひく!というワクワクした感じだったんじゃないかと思われます。
虎がかわいいです。あれ?これ来年の寅年にしたほうがよかったのでは…。