読了。高田先生の作品はこれでもかこれでもかと主人公の道を遮る災いが降り注ぐし、また江戸の人たちも戦乱はなかったものの天災が続いていたので今にも重なる(前の巻では厄病だった)。それでも、ひとたちは立ち上がる。
今まで歌舞伎が登場者たちの商売である呉服太物業を広める役を買っていたけど、今回は相撲。これを読むと当時の熱狂を感じて、江戸時代の相撲とはこういう熱気の中で成り立ってたのかと。
ここまで苦労してきた道からひとつひとつ花がつき、仲間に捨てられた仲間を救い救われる五十鈴家。
最後には胸に込み上げるものが。ラストに近づいてきてるのかな…。