タカラヅカ版は2回、花詩歌タカラヅカ版も見た←数に入れるな)フランス版ロックオペラ「ロミオとジュリエット」のホリプロ制作、つまり男女混合ミュージカルを見てきた。
曲が抜群にいい。あとタカラヅカ版では舞台の転換もいい。
筋はいわずと知れた古典。
タカラヅカ版との違いはキャストは若手の登竜門的な位置になっていること。タカラヅカはスターありきだから。
そしてなぜか設定が現代?(近未来というはなしも)スマホやパソコンがでてくる。これは正直いるのか?
家との対決とか大公とか親が決めた許嫁とか追放というところを変えずに現代にしても説得力がない。衣装や舞台の装置が現代風なのは全然いいのに。
そこ以外は若さがあふれ、実際の設定に違い年齢層の若者たちが配役されていて脇を固める役者たちとの関係性にもリアリティがあってよかった。何より歌がうまい。わたしが見た日は乃木坂の18歳の女の子がジュリエット、近くで見ていた人がタカラヅカより実年齢に近いやんと言っていた。確かにそうだ。
筋は改めて追うと…浄瑠璃の世話物やがなこれ。心中ものやん。おいおいという展開に感情移入はしないけども、乳母の歌うジュリエットへの愛の歌はやはり泣く。ここは泣いてる人も多かった。
死を象徴するダンサーが不気味で前半のスーツきてる姿から女性かと思っていた。が、後半で半裸になり、男だったのか?!デュエットダンスのロミオにまといつく死の影とか不気味すぎて美しかった。そう、タカラヅカには半裸の人はいないのだ(ロミオも半裸になっていた)。
乳母の歌と双璧がラストの「エメ」の母親たちの和解、ここもベテランがきっちり聞かせ、エンディングへと向かっていく。
「世界の王」を鼻歌歌いながら帰途につく。