仁左衛門のいがみの権太が見たかったので、夜の部へ。
浄瑠璃を歌舞伎に置き換えてるので床ありでセリフや動きも浄瑠璃っぽい。
仁左衛門様は御年80歳。前回見た時、病み上がりで弱々しかったけど動きが80とは思えん。三階桟敷席ながら表情まではっきり見えてまあ見事。惜しいのは細いこと。おみ足、太ももまでさらけるのでよけいに気になる。いがみの権太を観れるのは最後か。権太への解像度が高くなった。
汐汲、舞踊もの。どうして歌舞伎の海女は振袖なのか。腰にまいてるタヒチアンみたいなのはなんなのか。そんなことは気にしてはいけない。立ち回りもあって面白かった。
八重桐廓噺は、文楽でも歌舞伎でもはじめてだと思う。後半いきなりの超次元展開。近松こんなのも書いてたのか。襲名披露なので主役を立てる大立ち回り。愉快痛快。スカッと終わって気持ちよく席を立った。
一、義経千本桜
木の実
小金吾討死
すし屋
二、汐汲
六代目中村時蔵 襲名披露狂言
近松門左衛門 作
三、八重桐廓噺