横尾忠則 冒険王

兵庫県立美術館まで横尾忠則・冒険王へ。暑い、暑かった。日中の移動は呼吸困難を伴う歩行となりました。

展覧会はまずＹ字路から。Ｙ字路をテーマにした作品が並んでいます。リアルなＹ字路（日本の下町にある風景）に、ある種ファンタジックな光景は夏の陽に頭を打たれたのかと思うくらい奇妙かつ印象的だったり。因みに兵庫県のＹ字路の写真を公募していたようで場内に飾ってありました。よく知っている場所もあり、角度をかえたりテーマがあると風景も芸術になるのだな。
ホントいろいろ見所があり、圧倒されました。今日は宝塚スターとの対談もあったそうですが、事前公募だったので見られずでした（しかし、展示会場内を駆け抜ける横尾さんとスターさんはお見かけしました）。

その後、三宮へ移動。

センター街に氷柱がありました。これは震災直後、アーケードの屋根がなかったので涼を感じてもらうために始めたサービスなんだそうです。氷柱に触れるとひんやり。でも、融け始めているので冷たさが心地良かったです。

オレンジなフレンチ～ボンヌ・シェール

同僚Mさんのヘルニア療養からの復帰記念ということでランチに阪神西宮駅前のフレンチボンヌ・シェールに行ってきました。

まずは熱々のキッシュが出てきました。チーズのコクもあっておいしさが詰まっていました。次は写真を失念しましたが、オレンジの温スープ。ちょっぴりデザート風味で、体を中から温めてくれます。

前菜、お肉とか子柱とかそんな感じ。

メインは魚（レンコ鯛）か牛肉のステーキ。ソースはお酢が入っていたのか、見た目よりもあっさり。

デザートはチョコアイス、オレンジのケーキにフルーツ添え。ケーキがすごくしっとりしていておいしかった！
そして、お茶受けにはオレンジピールが出てきました。オレンジ尽くしのコースでした。

同僚Mさんの復帰を祝っていたのですが、金曜は終日私がドタバタ。ここで蓄えたカロリーを消費できていたらいいのですが・・・。

川上弘美『風花』

Bにさんやmambonさんのオススメだった川上弘美『風花』を読みました。

「わたし、離婚したほうがいいのかな」
33歳の＜のゆり＞が、夫の浮気を知り、ゆっくりと自分に向き合い、夫に向き合う物語。
作品の感想じゃなくて書きたいこと。読んでいて、自分の中の＜のゆり＞を感じていました。修復できないような状況でもすがってしまう。その心理の細部が痛々しい自分自身の記憶を呼び覚ましました。
でも、痛々しさはホントは今は全く感じてないて当時は痛々しかったなあ、という回顧。先日も友人と話していて昔の話になり（当時の勤務先で仕事中に別れ話を思い出し泣いたのです！）「私って、かわいかったなあ～」。当時、支えて下さった皆様すみません。

話を戻して、主人公のゆりは風花のようにふわふわと生きているのですが、ゆっくりと自分の歩く道を探していきます。
で、状況に流されやすい私はのゆりの最後の決意が今ひとつ理解できませんでした。理解という言葉は違うかも。私ならこれを選択するんだろうか、という感覚的なところ。私が結婚してないからかな。…でも、分かるような気もしてきた。してきました。・・・なんとなく。
しかし、なんだろうこの登場者それぞれの気持ちが分かるような気がするってのは。それぞれが私の中にあるのかなあ。

風花 川上 弘美 集英社 このアイテムの詳細を見る