先週に引き続き 朝から 良い天気♪
でも、予想気圧配置図では
本州に沿って 教科書にこれが冬型の気圧配置です
と、書いてあるような見事な冬型
こりゃ ヨットは出せない
ロープの端がバラケそうなところがあったので
その修理と
ロープ類の点検をしよう
と、いつもより のんびり目にハーバーへ
先週はそれほど風は吹かないだろう
と言う気圧配置で イエローフラッグ
今日は絶対にレッドフラッグだろう
と思っていたのに・・・・・
何も揚がっていなかった
それに気をよくした義兄が先に着き
出航準備をしていた
寒いので 二階の部屋でお茶を飲んで
それでも風が上がらない・・・・・
じゃ、俺 見送りに行ってくるは・・・・・
俺は乗らないよ
とは言ったものの 義兄一人じゃ乗れない
僕も支度をして・・・・出航♪
いつ 西の大風が吹きだすか判らないので
今日は 防波堤・灯台より沖に行かない
ハーバー出口から腰越海岸との間をふらふらして
風が強くなったら即退散しよう
と、心に決めた
空は 快晴♪
風はなし♪
最高の気分でセーリング
毎日 ずっとこんな気象 海象が続けば
伊豆半島なんてすぐそこだから・・・・・
毎日 ずっとこんな気象 海象が続けば
伊豆大島なんてすぐそこだから・・・・・
ところが こんな天気はは長くは続かない
って事くらい 百も承知
いけそうで いけないから 憧れの土地
それにしても この雲でホントに西風 吹くかな?
観天望気
僕には素質もないみたい
富士山もぼんやりと見え・・・・
強風の前兆がつかめない
腰越海岸で人だかり
近づいてみるとお神輿が
三基だと思ったら 四基
挨拶が 海上でも良く聞こえる
挨拶が次々続く・・・・
すると、神奈川県警のボートもやってきた
水難に備えて??
僕は砂浜に沿うように 右往左往
という言葉は 適切じゃないな・・・・・
東から 西へ
海岸の様子を見ながら遊弋♪
モーターボートはそこに留まれるが
ヨットは 止まるほうが難しい・・・・
体操が終わり・・・・いよいよ
という時になって
西風が強くなり出した
この風じゃ 怖くて近づけない
警察のボートの後ろを駆け抜け・・・・・
腰越漁港の手前でジャイブ(風下良きで向きを変える)
遠くて写真が撮れなかった・・・・
再度 近づこう♪
これが判断ミス
風が強くなってきたのだから
速攻 ハーバーに逃げ込むべきだ った
大島がクッキリハーバーはすぐそこ
戻りがけにもう一度・・・・・
アッ!!こんな写真が 人のブログに合ったので拝借・・・・
沖に写っているのは紛れもなく僕
他にヨットいなかったし
デイセーラー 二人乗り
後ろが 僕で 舵を握り
前が 義兄でジブシートという前の小さな三角帆を担当している
西に向かってクローズホールド
このまま風が上がりそうだから帰ろう
と、ハーバー入り口へ
途中 北西のブローが・・・・・
体感 20m/sec
そんなに吹いていないかな?
そのブローにヨットが傾く・・・・
ヒール計が壊れているので何度くらいヒールしたのかわからないのですが・・・・
60度は越えていた?
反対舷から海水が入る
横山晃先生の設計のヨット
ウーファーフォックスの設計のヨットは
特に腰が強い
このくらい傾いても
傾いたことで風を受けるセール面積が小さくなるのでそのまま
じわーーーーー と起きだす
ウオーーーー 風が重いね
といいながら プロパーコース?で ハーバーの入り口へ
このまま 進めばぎりぎりでハーバーに入れる
ブローが強くなったら風上に向き少しでも多く風に対して上っておき
弱くなった時・風向きが変わった時に備え
何とか このまま 何もしないでハーバーに帰りたかった
ここでタックをするのは簡単
でも、タックをして ハーバーを一旦背にして進むのは気分的にそんなによくない
入り口ど真ん中で
小学生の乗る OP級ヨットがひっくり返った
カンチン だ
小学生が 船から3mほど離れている
危ない・・・・そばを大人の乗ったヨットが通り過ぎる
とても救助できる状況にないのだろうが
声を掛けたのだろうか
小学生のOPはレスキューボートが傍にいるはずなのに
来ないな~
大丈夫かな?
と思っていると
再度 ブロー
ハーバー内の注意勧告を出すマストに
イエローフラッグが揚がりだした
シュルシュルシュルと
こんな旗沖じゃ見えない・・・・
と、ハーバーの入り口で視認
これだけの荒天になったら・・・・
僕は足をフットベルトに掛けている
義兄だって 僕が強引にヨットに誘ってもう30年はクルーとして乗っている
ブローがきた
ハイクアウト・・・・体重を外に出す♪
義兄も軽い身動きで 外に体重を掛けるために乗り出す
足をフットベルトに掛けていれば
頭の先 背中が海面に付くくらい体を反らせる
ところが・・・・
ぴょん と軽やかに舷に飛び出すと
あろうことかそのまま海にボシャン
隣にいた僕は 唖然
ギョエーーーー
一体何が起きたんだ
その間にも ヨットは傾き僕は 義兄の救助を一旦あきらめ・・・・
ヒールを殺す・・・・
チョット落ち着き 義兄に目をやると
舷側にちゃんとしがみついている
そこにセンターボードが出てるからそれに乗って
乗れば 船に乗り込む事も容易になる船が起き出したらそのまま船内にも戻れる
ところが 乗ろうとしたらセンターボードがセンターボードケースに入っていった
これで義兄は乗ることが出来ず
だから、僕は 製作会社の社長さんに
センターボートのダウンロープをつけてくださいよ
と何時も言っていた
ところが 鉄で出来ているセンターボードが上に出る時は救助を求めたほうが良い
という消極的な考え
でも、ヨットが90度近く傾いてセンターボードが海面に水平に出ている時も
ダウンロープは必要だった・・・・
ゆっくり入りだす
今度ボートショーでお会いしたら再度言おう♪
何とか自力でヨットを正立させ救助・・・・と思ったら
ジブ(前の小さいセール)が風をはらんで岸壁に向かって突進
そこに ゴムボートが近づいてきてくれて
大丈夫ですか?
と
すみません もやいを取っていただけますか?
取り敢えず岸壁に向かって進むことを止めたかった
ジブシートを緩めて・・・・
ジブシートはフリーになっている・・・・
何故 ??
義兄が命綱にしっかり握っている
取り敢えず 岸壁にぶつかることはなくなったので
義兄を引き上げ
ジブセールからようやく風が逃げた
そのまま ジブセールを降ろし
ついでに メインセールも降ろし
すみません ハーバーまで曳航していただけますか?
良いよ
と、引っ張って行ってくれた
助かった♪
ほんの 10m 20m でハーバーに入り
お礼を言って
モーターボードは再度沖に向かっていった
船の中の水を小さい水汲みでかい出してから・・・・・
せっかくハーバーにいるのだから
バケツを下ろしちゃってあるので
持ってきてくれる?
行ったら 着替えてこないと風邪ひくから・・・・
どうせクレーン昼休みなので
ゆっくりで良いですよ
と、一人になってから写真を・・・・
黄色い防舷材の前にある白いのが
2L 墨汁の 空きケース
以前のヨットはこれでもすぐに水がなくなったのだが
このデイセーラーは埒が明かない・・・・
キャビンに通じる所のコックは閉めてある
出航前に 義兄は必要ない
といったのだが
風がどうなるかわからないからチャンと閉めておかないと
といったのだが
良かった
これで 前のほうには水が行かないので
カンチン
水舟にならずに済んだ
義兄は動いていると暖かい
と、着替えをしないでバケツを持ってやってきた
大きなバケツで数回
あっという間に 排水完了
だから バケツは下ろしちゃダメなの・・・・
今度から チャンと隅々まで僕自身の目で出航前点検をしよう
そして いらない物はすべて下ろそう
風も落ち 相変わらずの西風を受けて
クレーンの下に帆走で移動
そこから 義兄を伴って
ハーバー事務所へ
たまたま ジャンパーに500円玉が一個あったので
シャワー券を購入し義兄をシャワー室に
僕は・・・・
ひざ下が濡れている程度
のりこちゃんに何故そこしか濡れていないの?
ときかれても・・・・・
カンチンじゃないし
そんなに危機的な状況でもなかったし・・・・・
僕は 水に濡れても何秒とかで発熱しだす
あったかい下着を着
去年ボートショーで買った浮き丸君を着て
携帯電話は Gショック防水
これを 落としちゃいけないのでショックコードで小さい浮き入りのバックにいれ
肩から掛けている
ところが 義兄は・・・・・
まったく装備なし
携帯は最近代えた指先でピュ とページをめくるような携帯
それを持って行くの? 置いていったほうが良いじゃない?
カメラも一眼レフ
いつチンするか判らないし
急にオーバーヒールするかもしれないからキャビンの中にしまっておいて
と、毎回言っているのだが
一向に入れないで座るところに無造作においておくので 言わなくなった・・・・・
カメラ カメラバックは水に浮き
出航時イヤホンで音楽など聴きながら胸に入れてあった携帯は
水没
わんちんじゅうまん
その現場がここ
急速に風も落ち
平静を取り戻した岸壁
左の突端白い方の柵の向こうにもう少しでぶつかるところだった
まあ、正直 モーターボートが助けてくれなかったら仕方がないから義兄を水に残し
一人で岸壁によじ登り
もやいをとってから義兄を助けよう
と思っていたので
どこの誰かうかがいもしませんでしたが
本当にありがとうございました
それにしても ヨットは奥が深いな
毎回 風も波も違うし
38年ヨットに乗って
こんなの初めて
まだまだ 勉強だな
やはり 腕におごりを持っちゃいけない
自分で読み取った気象予想をもっと信じよう・・・・・
と、深く反省
PS ちなみに 義兄は北海道の生まれ
泳げない・・・・
よって、夏でも決して海に入ろうとしない
真夏に気持ち良いよ♪
チョット泳げばライフジャケット着ているんだし
といっても決して水に入らないのに
よりによってこんなに寒い日に・・・・