漢文訓読の仮定条件で、未然形接続か已然形接続か迷う。
「国文法」では
仮定条件:未然形+ば
確定条件:已然形+ば
「漢文訓読」では
仮定条件:未然形+ば、已然形+ば (この用法をレバ則というらしい)
確定条件:已然形+ば
つまり漢文を訓読する場合には仮定条件の時、未然形・已然形両方の接続が考えられるわけだ。
で、授業で先生から説明があったのだけれど、・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_oro.gif)
肝心な結論を聞き逃してた![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock1.gif)
未然形にするものと、已然形にするものがあるのか?
どう区別するのか分からない~~~
で、今までに終了した人のプリントを見直してみたところ、「○○+ば」はすべて已然形接続になっている。
『漢文文法と訓読処理』(二松学舎大学21世紀COEプログラム)を見ると、
条件節につく「ば」の活用形については已然形で読むのがふつう。しかし、江戸期以降の訓読では「ふせがば」と未然形で読むことがある。
とある。授業でも同じような説明だった気がする。
ということは、この大学の教授である先生も同じお考えということになるかな?
よし、私の担当箇所にある、「○○+ば」はすべて已然形にしよう![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_2.gif)
結論を出すにあたりいろいろ調べてみると、以前からこの件について議論のあることがわかった。
『先生のための漢文Q&A100』には、以下のようにある。
Q:「仮定条件+ば」について
漢文訓読では、「明日不雨、即有死蚌」を「明日雨ふらざれば、即ち死蚌あらん」と訓むように、已然形に「ば」をつけた形でも仮定条件を示している場合があります。生徒を指導する上で、やはり仮定条件を表すなら、未然形にして訓むべきだと思うのですが、いかがでしょうか。
A:(前略)明確に識別されて、仮定条件なら未然形接続、確定条件なら已然形接続と、是非ともお願いしたいくらいです。
そうであるのに依然として、そのへんを曖昧にしている現実があることも、また確かなようです。
(後略)
この質問者の先生は、国文法の側から仰っているわけだ。
でも回答者の説明を読むと、漢文が訓読されてきた長い歴史的事実がわかり、そう簡単には決められそうにないようだ。
又、ネットで検索すると、以下のような論文もあった(論文の冒頭にある要約のみ記す)。
「研究主題 高等学校古文における条件表現の指導における考察」
要約:高等学校古文では条件表現として、「未然形+ば」で表現される仮定条件と、「已然形+ば」で表現される確定条件があり、確定条件は原因理由・偶然条件・恒時条件を表現する。この確定条件について、原因理由と偶然条件の解釈の区別の難しさの原因を探ることを端緒としていくつかの指導上の問題について考察し、古文、古典の学習における現代語訳の意義などを明らかにする。
これらを読んでみると、学者と教育者という立場の違いから意見が統一されず、混乱を招いているような気がする。
私は今その真っ只中にいるわけだ・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
「国文法」では
仮定条件:未然形+ば
確定条件:已然形+ば
「漢文訓読」では
仮定条件:未然形+ば、已然形+ば (この用法をレバ則というらしい)
確定条件:已然形+ば
つまり漢文を訓読する場合には仮定条件の時、未然形・已然形両方の接続が考えられるわけだ。
で、授業で先生から説明があったのだけれど、・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_oro.gif)
肝心な結論を聞き逃してた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock1.gif)
未然形にするものと、已然形にするものがあるのか?
どう区別するのか分からない~~~
で、今までに終了した人のプリントを見直してみたところ、「○○+ば」はすべて已然形接続になっている。
『漢文文法と訓読処理』(二松学舎大学21世紀COEプログラム)を見ると、
条件節につく「ば」の活用形については已然形で読むのがふつう。しかし、江戸期以降の訓読では「ふせがば」と未然形で読むことがある。
とある。授業でも同じような説明だった気がする。
ということは、この大学の教授である先生も同じお考えということになるかな?
よし、私の担当箇所にある、「○○+ば」はすべて已然形にしよう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_2.gif)
結論を出すにあたりいろいろ調べてみると、以前からこの件について議論のあることがわかった。
『先生のための漢文Q&A100』には、以下のようにある。
Q:「仮定条件+ば」について
漢文訓読では、「明日不雨、即有死蚌」を「明日雨ふらざれば、即ち死蚌あらん」と訓むように、已然形に「ば」をつけた形でも仮定条件を示している場合があります。生徒を指導する上で、やはり仮定条件を表すなら、未然形にして訓むべきだと思うのですが、いかがでしょうか。
A:(前略)明確に識別されて、仮定条件なら未然形接続、確定条件なら已然形接続と、是非ともお願いしたいくらいです。
そうであるのに依然として、そのへんを曖昧にしている現実があることも、また確かなようです。
(後略)
この質問者の先生は、国文法の側から仰っているわけだ。
でも回答者の説明を読むと、漢文が訓読されてきた長い歴史的事実がわかり、そう簡単には決められそうにないようだ。
又、ネットで検索すると、以下のような論文もあった(論文の冒頭にある要約のみ記す)。
「研究主題 高等学校古文における条件表現の指導における考察」
要約:高等学校古文では条件表現として、「未然形+ば」で表現される仮定条件と、「已然形+ば」で表現される確定条件があり、確定条件は原因理由・偶然条件・恒時条件を表現する。この確定条件について、原因理由と偶然条件の解釈の区別の難しさの原因を探ることを端緒としていくつかの指導上の問題について考察し、古文、古典の学習における現代語訳の意義などを明らかにする。
これらを読んでみると、学者と教育者という立場の違いから意見が統一されず、混乱を招いているような気がする。
私は今その真っ只中にいるわけだ・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)