Takeshi Terauchi and Blue Jeans - Tsugaru Jongara Bushi (Shinbushi) [津軽じょんがら節(新節)]
寺内タケシとブルージーンズ ♪運命
寺内タケシとブルージーンズ&バニーズ ♪津軽じょんから節
ついに偉大な日本のギタリスト、寺内タケシが昨日、2021年6月18日に82才で逝ってしまった。
正直言うと、ファンではなかったが、物心ついた時に、自宅に「運命」のシングル・レコードがあった。たぶん、父親が若い頃に買ったのだろう。
それだけに、自分の人生とずいぶん長い付き合いがあったような気になる。
高校時代、よく噂になったのが、「某イギリスの速弾きギタリストが来日した時に、寺内タケシのところに行って、速弾きを教わったらしい。」とか「某有名ギタリストが、来日の時に、サインをもらいに行ったらしい。」とか、都市伝説のような話だ。今、振り返ると、信じられない。
不思議なことに、ベンチャーズ的ギターを基礎に、民謡とか面白いことをやってるのに、ブルースから発展していくロック系の奏法にはいかなかったこと。
チョーキングはそんなにやらないし、ディストーション等の音の加工もほぼしない。エレキギターの堅い原音で勝負の人だ。
この辺はテクニシャンなのに頑固である。クリアトーンでやるから、ごまかしが効かないプレイスタイル。ここまで徹底しているとすごい。「津軽じょんから節」はその象徴のような曲と言っていいと思う。この曲は最高にかっこいい!
ウイキを見ると、1965年にアメリカの雑誌に、世界の三大ギタリストとして、チェック・アトキンスとレス・ポールと並び称されたというから、海外でもけっこう有名な人物だったようだ。
エレキギターが非行と関わっているという誤解を解くために学校を回ったり、ソ連の白血病の少女のためにソ連まで行ったりとかという話もウイキで初めて知った。
すごい実行力のある方である。
驚いたのは、建築家としての才能もあったみたいだし、ヤマハのエレクトーンを考えたりして、楽器の構造について詳しかったり、多才な人物であったことだ。
まさに、エレキの神様!
冥福をお祈りいたします。