ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

カンタベリー・ロック特集16 ハットフィールド&ザ・ノースはすごいぞ!

2022-07-02 16:35:27 | カンタベリー・ロック
今回はカンタベリーの勉強のコーナーです。よろしくお願いします。

カンタベリー・ロックといえば、ソフト・マシーン、キャラヴァンなのだが、第3のバンドとして有名なのが、hatfield and the north。このバンド、日本でどれだけ売れたかわからないけど、メジャーな存在ではなかったのは間違いないと思う。
私自身、リアルタイムで存在を知っているのだが、当時レコードを聴いていないし、ラジオで全然流れていないし、友人でもレコードを買ったという話を聴いたことがない。まあ、マスメディアでとりあげない存在(ヴァージン・レコードは当時例のエクソシストの音楽に採用されたマイク・オールドフィールドで大儲けしてたから、広告はよく出していて、そこにはハットフィールド&ザ・ノースは記載されていたけど。)だから無理もない。当時お金のなかった少年たちは大人になってからCDを買ったりしたと思う。私も後追いでこのバンドの詳細を知った。

バンド名が変わっているのだが、このバンド名はロンドンから北に向かう主要幹線道路の道路標識が由来のようだ。

ファースト・アルバムは1974年。
結成当初からメンバーの入れ替えがあったんだけど、アルバム作成時のメンバーは、元ゴングのビップ・パイル(D)、元マッチング・モウルのフィル・ミラー(G)、元キャラヴァンのリチャード・シンクレア(B、V)、元エッグのデイヴ・スチュアート(K)。そしてゲストにHENRY COWのジェフ・リー(サックス、フルート)、ロバート・ワイアット(V)、ジミー・ヘイスティングス(フルート、サックス)、バーバラ・ガスキン(コーラス)など。

音楽性は、難解で普通のポップス・ファンを戸惑わせるソフト・マシーンとけっこうポップでプログレ・ファンからポップすぎると批判を受けるキャラヴァンの中間に位置する。
難しくてテクニカルな音楽をやってるけど、結構ききやすいのである。
とにかく、演奏がうまくて、センスが抜群。
惜しむらくは名曲と呼べるような曲がない。派手な曲が1曲でもあれば彼らも有名になったろうに。

さて、1974年のデビュー作は2作目が名作とされているために、けっこう知られていないかも。
でも、すごい作品だと思う。
まるでおもちゃ箱をひっくり返したような、きらめくようないろんな音がでてくる。ソフト・マシーンやキャラヴァンのような音もあるが、その辺については単なる一部になってるくらい目まぐるしく展開がある。
面白いバンドなので、プログレッシブ・ロック・ファンでプログレ5大バンド以外に何か聴きたくなったという人におすすめのバンドといいたい。

では、私がお気に入りの3曲を紹介したい。


Son Of 'There's No Place Like Homerton'

Son Of 'There's No Place Like Homerton'。この曲はプログレっぽい音作りと細かいアレンジが魅力。ジャズっぽいところもあるが、あくまでロックで聴きやすい。知的な面を感じさせつつエンタメ性が高い。万華鏡のような彼らのサウンドを象徴する曲。


Rifferama

Rifferama。この曲は80年代に活躍する日本のカシオペアの初期を思わせる曲だ。当時としては、かなりモダンなフュージョン・サウンドで、驚かされる。エンタメ性があり、ソフト・マシーンよりオシャレだと思う。圧倒的なテクニックをサラッと出しているのがすごい。


Lobster In Cleavage Probe

Lobster In Cleavage Probe。イージーリスニング系の曲かなあって思っていると、途中からミニマル・ミュージックっぽくなっていく。 そしてキャラヴァン風の華やかなシンセ・サウンドへ。さらにフュージョン・サウンドっぽく変化。4分弱の曲の中に展開がてんこ盛りである。彼らのあふれ出る才能が発揮された素晴らしい曲。



このアルバムはボーナス・トラックを除き15曲あり、バラエティに富んでいる。前述したように、決定的な名曲がないために、印象が弱いアルバムとなってしまっているけど、テクニカルだし、表情が豊かだし、実に楽しめる。
聴き手を拒否しないプログレ作品である。
コメント (8)
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暑い夏は、懐かしのJ-フュージョンを聴きまくろう!

2022-07-02 15:58:44 | fusion
高中正義 - blue lagoon

暑いですねー。6月末に梅雨明けとは考えられない。
こうなったら、暑さに負けないために、真夏に似合う日本のフュージョン名曲を聴きまくりましょう。

最初は高中正義の超名曲。コマーシャルで流れたから、当時、物心がついていれば、必ず耳にしていると思います。まあ、50代以上になるかな?

ツボにはまるメロディと気持ちいいギターのカッティング。自然と腰が動く感じですね。日本語にすれば「青い珊瑚礁」で、松田聖子の出世作とダブります。
ほんとに夏に合う曲ですね。

Yoshiaki Masuo ♪Saling Wonder♪  
海外での活躍で有名な増尾好秋。この曲も海を感じさせて、まさに夏の曲ですね。おだやかな感じで、さわやか。そんなに主張しない線の細いギターですが、聴いていくうちに癖になります。そしてサビの部分の虜になってしまいます。実に不思議。

Sadao Watanabe - California Shower (1978)  
ナベサダですね。これもCM曲で有名。やはり50代以上じゃないとわからないでしょうけどね。夏の雰囲気たっぷり。

A Memory of Majorca (2013 Remaster)  

ハートカクテルで有名な松岡直也さんです。
南国の雰囲気たっぷりですね。じわじわ来る曲だと思います。
しみじみしたメロディは日本的かなー。

PARACHUTE - Hercules  
この曲のメロディは耳に残って、頭の中で何度も反復してしまいます。
今剛、松原正樹という名人が生み出した超名曲。
この曲はひたすら気持ちいい。


134 Gou Story  
フュージョンというよりシティ・ポップスなのですが、私にとって夏といえば、この曲。
若いころ、国道134号線、つまり湘南を仕事でよく走ってたんです。
湘南といえば当時も今も夏になれば日本の若者が押し掛ける聖地。
そのメイン道路である国道134号線をテーマにしたこの曲はまさに夏の曲。村田和人は、超メジャーな山下達郎や角松敏生に比べると今一つマイナーで、素人っぽいんだけどそこに親しみが持てます。
ビキニでロングヘアのスタイル抜群の女の子が江の島や茅ケ崎の海岸沿いを歩いている姿が目に浮かびますね。
ギターの音が実に気持ちいい!未だにワクワクする曲です。男のスケベ心満載の曲ですけど(笑)。


コメント (7)
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