以前、私のブログでナイスのリー・ジャクソン(b)とブライアン・デイヴィソン(d)とあのイエス参加前のパトリック・モラーツが組んだREFUGEEを取り上げた記憶がありますが、このJACKSON HEIGHTSはその前のバンドです。リー・ジャクソンがリーダーのバンドで計4枚のアルバムを残しています。
この作品は1973年発表のラストアルバムでして、けっこう好みです。
この時期のリー・ジャクソンはプログレというより、知的なイギリス・ポップスを表現したかったみたいで、ちょっと変わったサウンドを披露しています。
オーケストラ・アレンジが施されてたりして、奥の深い音を楽しむことができます。そして、ピアノが気持ちいい。こういうの、好きなんですよね。
ちなみに、このアルバムには何と、イアン・ウォーレス、マイケル・ジャイルズという二人のクリムゾンのドラマーがゲスト参加しています。ついでにイアン・ペイスも!どの曲かわかりませんけど(笑)。キース・エマーソンはムーグのプログラミングで参加です。
アルバム・ジャケットにも注目!
1曲の「Maureen」のピアノのイントロからやられてしまいます。
この声いいですねー。
不思議な浮遊感を感じるポップ・サウンドですね。コーラスが入ると、アバみたいです(笑)。
Maureen
次に、この曲を紹介します。「Bebop」。ピアノが独特なムードを作り上げ、メロトロンも活躍。ポップなんだけど、すごく広がる奥行きのある音世界が楽しいんです。やはり、バックグラウンドはプログレですね。そして、やはりイギリスらしさがあふれている。
Bebop
もう1曲はこれを紹介しましょう「Catch a Thief」。ジャジーなピアノがクールでかっこいい。緊迫感がある音作りですね。もしかして、キース・エマーソンが弾いたのか?と思ってしまいました。でも、メンバーのブライアン・チャットンですね。彼も相当な名手なようで、有名な人のようです。音のセンスが違いますね。今風に言えば、レベチといったところでしょうか。
ピアノを聴くだけで大満足の1曲です。
頭を空っぽにして、聴いてしまうピアノ・プレイです。
Catch a Thief
こちらバンドも知らなかったです。
パトリックモラーツのキーボードはさすがにブログレっぽいですね。
しかしクリムゾンのリズム隊にキースエマーソン参加は凄いですね、パープルのイアンペイスのプログレ参加も意外でした。
プリティメイズというハードロックでイアンがセッション参加しロジャーグローバーがプロデュースしたアルバムがありましたが良かったです。
で、Jackson Heights!これは素晴らしい!元々、美メロ、美構成系プログレ好きなので、このプログレになる一歩手前の陰影のあるボップ感はたまりませんね。そしてこれらはUSAのバンドでは表現できないでしょう。キーボードプレイにはクラシック、ジャズの両面の影響感じます。またメロトロンがイイ味、出してる!
とにかく、メッチャ気に入りました!
ジャケットもイイですね~。似たデザインコンセプトではサッドカフェというUKのバンドのアルバム「Fanx Ta-Ra」(哀しき酒場の唄)というのがあります、どちらもヒプノシスかな?サッドカフェも、ひねりの効いたイイバンドです。
あっそう言えば、前の「キャラバン」のサウンドも好みです。こちらもヒプノシスかな?
コメントありがとうございます。
確かにこのバンドを知ってる方は少ないと思います。
知っていただいてよかったです。けっこうクセになる感じのサウンドかな?
プリティ・メイズはパープル関係で名前を出てきますね。
コメントありがとうございます。
おお、気に入っていただけましたか?それはうれしいことです。イギリスらしい、インテリジェンスにあふれたロックですよね。そして、美しい。
そうですね。キャラヴァンもヒプノシスでした。
この時代におけるロックにおける鍵盤演奏は、けっこうスリリングですよね。
パトリック・モラーツ好きなんですね。
今回取り上げたブライアン・チャットンもいい感じだと思います。