Here Comes the Sun
3月17日、Steve Harley が死去しました。
私は1974年ごろからロックを聴いていたのに、彼というか彼が率いるコックニー・レベルというバンドはあまり聞いたことがありませんでした。
でも、もちろん名前は知っていました。
当時よく読んでいたミュージック・ライフ誌ではこのバンドはグラム・ロックのバンド群の一つとして取り上げていたような記憶があります。
日本では、あまり人気がなかったし、ラジオでもかからなかったのですが、コックニー・レベルという名前がすごく印象的で、頭にこびりつきました。
コックニーとはロンドン子という意味で、「コックニー訛り」なんて言葉もあったと思います。直訳はロンドンの反逆者という意味のようです。
さて、何曲か彼ら(彼)のヒット曲を振り返ってみると、イギリス特有のひねくれたポップ・センスがすごく特徴的です。当時のイギリスのロック・マーケットでは、こういう斜に構えた曲を作るのがすごくうまいバンドが出てきて、一定の評価を受けてます。芸術家的というかアーティスティックな感じで、一筋縄ではいかない曲作りが趣味人をうならせるという感じでしょうか。
わかりやすいのが、今回ご紹介するビートルズの名曲のカヴァー。
原曲の雰囲気を完全に変えてしまうアレンジに驚きます。でも、これはこれで楽しい。何回も聴くとクセになります。お試しあれ。
最大のヒット曲もご紹介します。
これは聴きやすいですね。
全英第一位になったようです。
Steve Harley & Cockney Rebel - Make Me Smile
よく言ってますけど、YouTubeの時代になり、こうして、青春時代に名前は知っていても、時間とお金がなくて聴くことがなかった素晴らしいアーティストの名曲に簡単に触れることができるようになったのは素晴らしいことです。
Steve Harleyのご冥福をお祈りいたします。
R.I.P.