Barclay James Harvest - Mocking Bird
イギリスの牧歌的叙情派プログレ・バンド、バークレイ・ジェイムス・ハーヴェスト。
かつて、このバンドの優しさ溢れるのどかな音世界に浸った人もいたかもしれません。
バンドは、1966年9月、ジョン・リーズ(g、v)、レス・ホルロイド(b、g)スチュアート・ウーリー・ウォルステンホルム(k、v)、メル・プリッチャード(d、per)で結成。全盛期は1970年代前半でしょうか?
この手のサウンドなら、キャメルとか、ムーディー・ブルースとの共通項があり、日本でもっと売れてよかったような気がしますけど、全盛期、それほど売れていなかった印象があります。
ちょっと、音が柔らかすぎた感じがしますね。インスト面で刺激的な音が欲しかったかな?日本人はもうちょっとハードな音があった方が好みだったりしますからね。あと、ジャジーだったりする面が欲しかったりします。
でも、この Mocking Bird(1971年、Once Again 収録) は、シンフォニックでけっこうドラマティックですね。
4人体制が崩壊し、3人体制になって、音が今風になった頃の音も悪くないと思います。
Eyes of the Universe (1979年)からこの曲を聴きましょう。
イントロの哀愁を帯びたギターが好きです。
Play To The World
Turn of the Tide (1981年)からは、この曲。
軽快で可愛い感じの曲です。完璧にポップです。これは聴きやすいけど、重厚感は失われたかな。
時代を反映している感じの曲ですね。
Life Is For Living
彼らのファーストアルバムしか知らないのですが、アルバムは燦然と輝くシンフォニック・ロックの傑作でしたね。
文字通りオーケストラを起用し、壮大なアレンジの中でのびのびと演奏する印象です。
ハードでメランコリックに奏でられる、これぞブリティッシュロックというサウンドは彼ら独自のオリジナリティに溢れている気がします。
オーケストラを外すと少しクリムゾンの初期を連想される気がしますが?
確かにクリムゾンの初期を想起する人多いようですね。リリシズムというかメロトロンというか・・・
ただ、クリムゾンほど重みというか情念がないので、今一つ人気がでなかったのかなって思います。
ヨーロッパ的な感性はいいなって感じますけど。
このバンド、二つに分かれて、長く続いています。
人気のピークもこの頃かもしれませんが、創作面としては『宇宙の子供』(1974)がベストだという声が多いようですね~。
記事の曲では「Play To The World」はまだOKなんですけど「Life Is For Living」となると何か違うバンドみたい・・・(;^_^A
「Play to the World」この頃はこの辺のサウンドは聴いていなかったので、今回初めて聴いてみてスゴく新鮮でした。音もクリアだし。聴いた後の関連動画に彼らが、2006年にパリでオーケストラを従えてこの曲を演奏している動画があって観たのですが、素晴らしく美しい!
やはり時を経ても、心を揺さぶられるポイントは、変わらないのだな、と思いました。
すみません。いっぱい作品を出しているバンドの全盛期を飛ばしてしまいまして。
おっしゃるとおり70年代中盤が人気のピークだと思います。
後の作品を選んだのは確信犯ですね。
ポップになったところを聴いてみたくなったんです。
1981年くらいはスーパートランプみたいな感じでしょうか?
そうですね。70年代後半は音がクリアな感じがします。録音が変わったのでしょう。
全盛期は70年代前半から中盤ですが、そのあとのサウンドも美しい音を作り上げてますね。
2006年の動画も見てみます。ご紹介ありがとうございました。