Fleetwood Mac Peter Green - Black Magic Woman (Live Boston Tea Party) 1970
Fleetwood Mac - Black Magic Woman, Stereo 1968-73 CBS 45 record.
友人のK君から、リクエストがあり、この名曲をとりあげます。
ピーター・グリーン、亡くなったは昨年の7月だったんですね。73才でした。フリートウッド・マックを辞めた理由がLSDの摂取によるということですから、不健康なことをしたわりに長生きしたとも言えます。亡くなられたのは残念ですが、最近まで存命していたことには驚いてしまいます。じゃ、ブルース・ブレイカーズでピーターの先輩だったエリック・クラプトンはどんなんだ?と言われると、彼については現在も元気そうで、もっと驚いてしまいます。現代ロック・ギタリストの生き証人というか元祖みたいな人ですからね。ドラッグ漬けだったとは思えません。
さて、この曲です。
もちろん、サンタナのビッグ・ヒットで有名な曲ですね。サンタナがレコーディングしたのが1970年で、オリジナルのフリートウッド・マック版は1968年ですから、2年しか離れていません。当時は、発表された曲をすぐカバーするのが当たり前だったんですね。カバーした方が大ヒットさせるという例もたびたびありました。
ブラック・マジック・ウーマン/サンタナ Black Magic Woman/Santana
サンタナ・バージョンの方が、単純に洗練されていて、おしゃれというか艶っぽい曲になってます。ラテン・フレーバーもあります。一般人には聴きやすいのは間違いないでしょう。単純に録音もきれいです。
対して、オリジナルの方は、泥臭いブルース曲です。スタジオ盤のレコードは録音の音質も悪い。でも、玄人好みの雰囲気があります。ピーター・グリーンのギター・ソロは完全にブルースで、ブルース好きの方はこっちの方が好きでしょうね。ネットで、聴き比べを発表している方たちのコメントをみると、ピーターの方が好きという意見が多いんです。キレイにヒット曲として整理されてしまったサンタナ版は鼻につくのかもしれません。ギターのプレイスタイルの違いもあるでしょう。
皮肉にも、サンタナの大ヒットで、オリジナルが注目されたということもあり、ピーター・グリーンにとっては、ラッキーな面もあります。
それにしても、「黒魔術の女」という歌詞には時代を感じさせます。当時はこういう言葉が受けたんでしょうね。
サンタナの「Black Magic Woman」がフリートウッド・マックのカバーであることは知ってましたが、実際にオリジナルをじっくり聴いたのは初めてかも。
マックのバージョンも意外と凝った作りだったんですね。しかも途中からブルースフィーリングに転換するところとか、後のフリートウッド・マックからは想像できませんね(っていうか別バンドと捉えた方がいいかも)。
やはり、ブルースっぽさがいいですね。
演奏者によってイメージが変わりますね。
マックの変革はドゥービーの変革と同じように、業界を生き残るために必要なことだったと思います。
結果は大正解でした。
ありがとうございます。
サンタナからこの曲に入る人の方が多いでしょうね。
私もそうです。
ウッドストック、見たくなりました。しばらく見てません^^;