Illusions On A Double Dimple
1969年結成で、キーボード・プレイヤーのユルゲン・フリッツ率いるトリアンヴィラート。
ちなみにバンド名はイタリア語で、ローマ時代の「三頭政治」のことです。
このバンド、ローマ時代をテーマにしているようですね。
以前、3作目の「スパルタカス」をアップしましたが、久々に取り上げます。
この作品は73年の2作目ですね。
プログレ・ファンならこのバンドは「ドイツのEL&P」としてご存じの方が多いと思います。
でも、このバンド、そんなにヒットしなかったことから、どうもB級バンドのイメージが強くて、まともに作品を聴く人ってあまりいないんじゃないのかな?または、作品を耳にすると、「ここが、EL&Pに似ている。」「キース・エマーソンの真似だ。」というような感じで聴いてしまい、素直な耳でこのバンドをとらえようとしない傾向がありそう。かくいう私もそんな傾向はあって、たまに聴いても、「所詮二番煎じ」みたいな感じで評価してたかも。
このバンドの最大の弱点はEL&Pに似ていることではなく、やはりEL&Pのようなポップ性というかわかりやすさに欠けていたということで、やはりドイツ人独特のメロディ・センスが当時のアメリカ、イギリスのマーケットに通用しなかったってことなのでしょう。真面目過ぎるプログレ・サウンドって気がします。
こうやって、この2作目のリード・トラックを聴くと、確かにEL&Pに似てるとこあるけど、まったく違うプログレ・サウンドとして構築されている部分がいっぱいあります。ある意味、EL&Pよりテクニカルで、複雑かな?
先入観を捨て、「プログレを楽しもう」という感じで聴くと、リズムの起伏の激しさや目まぐるしく変わる展開、ここぞというところでの美しいメロディに
けっこう興奮します。
EL&Pとの比較をするなというのは無理かもしれませんけど、EL&Pにはない魅力はどこだろう?という耳で聴いてみると、おお、結構いいバンドだなってなると思います。エンタメ性高い!録音状態もいい!
それにしても、70年代のロック、メジャーどころじゃなくても、けっこう楽しめます。
さっさと、カンタベリー・ロック特集を終わらせたいところですが、寄り道しちゃって、なかなかできません。
まあ、行き当たりばったりのブログなので・・・(笑)。
こちらのバンド初めて知りました。ドイツとクラウトロックばかり聴いてましたので。
聴いてみてEL&Pに対し、本作は女性コーラスを配した70年のキャッチーで明るめな曲調と、スピーディな展開のインストパートが混在したサウンドですね。
調べてみるとアメリカで人気の高いアルバムで、ローリングストーン誌の「最も偉大なプログレ・ロックアルバム50」にも選出されているとか?
キーボードが当時キース・エマーソンの影響を強く受けていたことは明らかに感じますね。
カンタベリー、ラストですか?残念(笑)
ご存じなかったですか?
私のようなジジイ・リアルタイム派にはけっこう有名です。なぜかというと、ELPが人気になったときに、似たようなバンドはないのか?とみんな探したからです。
アメリカでも人気高かったんですね。
カンタベリー・ロックはまだまだ続きます。取り上げたい作品がけっこうあるので。
たぶん、ご存じの作品ですよ。