The Wilde Flowers "Impotence"
Belsize Parked
いつかやろうと思ってたカンタベリー・ロック特集。ついに始めちゃいます。
イギリスのロックにはカンタベリー・ロックという流れが存在します。欧米ではカンタベリー・シーン(Canterburry Scene)と呼ぶそうです。
簡単に言うと、プログレッシブ・ロック系の一派なんですが、そんなに派手にヒットしているわけではなく、一部のロック・ファンに愛されているマニアックなジャンルと言っていいでしょう。一部と言っても世界中にファンがいるようで、日本でもかなり熱烈なファンがおり、キャラヴァンという代表的なバンドは2019年に来日しています。
その流れは1964年、イギリスのカンタベリー地方に住んでいた音楽好きの若者、ホッパー兄弟、ロバート・ワイアット、ケヴィン・エアーズの4人がバンドを作ったところから始まります。
バンドの名前はワイルド・フラワーズ(The Wilde Flowers) (注意!「Wilde」というスペルにしないと別のバンドがヒットしてしまいます。)。
今回、ネットに残っていた音源を拾いましたが、はっきり言って、古い音だし、混沌としていて、それほど魅力的には感じません。でも、このバンドからあの、ソフト・マシーンとキャラヴァンが生まれると思うと、なんかただならぬものを感じてしまいます。
バンドはメンバーの変化がありつつ1967年に活動停止。メンバーはソフト・マシーンとキャラヴァンという二つのバンドに分かれ、さらに別のバンドに枝葉が広がり、カンタベリー・シーンという魅力的なロックの流れをつくっていくのです。
The Wilde Flowersに参加した人間を列挙すると、ケヴィン・エアーズ(v)、ブライアン・ホッパー(g)、ヒュー・ホッパー(b)、ロバート・ワイアット(d、v)、リチャード・シンクレア(g、v)、デイブ・シンクレア(k、v)、グラハム・フライト(v)、パイ・ヘイスティングス(g、v)、リチャード・コフラン(d)、デイブ・ローレンス(b)。この連中がくっついたり、離れたり、戻ったりして、色んなバンドで、色んなことをやります。実に面白い!
まずは、ワイルド・フラワーズから始まった!そして、すごいメンバーがいた!それが大事です。
Those Words They Say