ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

エリック・カズ特集⑧アメリカン・フライヤーのカズの仲間たち~地味だけどいい仕事してました。

2021-01-03 16:20:36 | シンガーソングライター

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

マニアックな特集を続けています。こういう特集をすると自分でも発見があって、面白いんですよね。

Pure Prairie League Amie High Quality

アメリカン・フライヤーで、エリック・カズと活動を共にしたメンバーは、有名グループ出身であるので、アメリカン・フライヤーは「スーパー・グループ」とも呼ばれるのですが、「地味だよねー」と言われてしまいます。でも、振り返ってみると、けっこういい仕事をしているのです。

まずは、クレイグ・フラーです。上記の曲「愛しのエイミー」はクレイグ・フラーが作った曲で、PPLで発表されています。PPLはカントリー色強い、オハイオ州出身のバンドで、1972年デビューですね。クレイグはすぐ脱退しているんですが、この曲は後にシングル・カットされています。

Call Me, Tell Me by PPL

アメリカン・フライヤーにも収録されていますが、PPLでもやってますね。クレイグにとって大事な曲なのかもしれません。PPL時代バージョンはちょっと古さを感じさせます。

クレイグ・フラーは再結成リトル・フィートにも参加しています。1987年から1993年までで、何と3枚のアルバムを発表しているんですね。故ロウエル・ジョージの後釜のギター&ヴォーカルを担当してます(ポール・バレアもギター&ヴォーカル)。でも、ロウエル至上主義の人にとっては、あまり認めたくない感じがするのでは・・・。音を聴くと、それなりにかっこいいし、いい作品だったりします。リッチー・ヘイワードの独特のドラムを聴くとまさにリトル・フィート!でも、クレイグ・フラーの歌にはロウエルのようなアクの強さはありません。そして、全体的に洗練されて、メロディアスに。初期のファンにとっては「これは別のバンド」という意見が出てもやむなしかな?私個人としては、けっこう好きです。

Hate to Lose Your Lovin'

One Clear Moment

クレイグ・フラーのリトル・フィート時代って、日本ではほとんど評判を聴きません。リトル・フィート=ロウエル・ジョージというイメージが強く、アメリカでもヒットしてませんでしたからね。でも、こうやって聴くと、新発見があるかも。

さて、アメリカン・フライヤーのメンバーであるダグ・ユールも似たような立場にあっているかも。彼が参加していたバンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドはコアなファンにとって、ルー・リードのバンドもしくはルー・リードとジョン・ケイルのバンドであったため、けっこう彼は非難されている。ヴェルヴェッツ原理主義者にとっては、やはりヴェルヴェッツは前衛的なバンド。ジョン・ケイルの後釜としては、彼のようにスタジオ・ミュージシャンのような特徴がなくて何でも無難にこなすと言うミュージシャンは嫌だったのかも。彼は、ルー・リードがいなくなったあと、何とかバンドを維持して、レコード会社との契約を果たしているが、そこはあまり評価されていないような・・・。ルー・リードがいなくなり、他のメンバーもいなくなって、スタジオ・ミュージシャンを使って作った最後の作品「スクイーズ」を聴くと、ちょっと哀しい感じがする。真面目で、器用な彼は損をしているのかな?「スクイーズ」の中からは「リトル・ジャック」を紹介します。ザ・フーの「ピンボールの魔術師」に似ているのが印象的。これが、彼のソロ・アルバムとして発表されていれば、このアルバムの評価は違ったかも。

最後はスティーブ・カッツ。彼はブルース・プロジェクトとBS&Tで活躍しているのですが、高名なアル・クーパーやD・C・トーマスほどは名前を覚えてもらってない感じです。やはり、地味でしょうか。彼のBS&Tでのヴォーカル曲を紹介しましょう。何となく、ムーディ・ブルースっぽいような感じがするような。

Sometimes in Winter / Blood, Sweat & Tears

 

エリック・カズ特集、まだ続けますので、よろしくお願いいたします。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする