秋に色着く №9
「イチゴノキ」(苺の木)の実が赤く色着いてきました。
此の時季には、花と果実を同時に視ることができます、理由は、開花期が、此の季節なのと
果実になるのが一年先なので、今年咲いた花と、去年咲いた花が実になったものが同居してるわけです。
名前の「イチゴノキ」(苺の木)は、果実が、「苺」の実に似ている故の命名とか
花は、同じツツジ科の「ドウダンツツジ」の花に似た釣鐘型の花を下垂した花茎に咲かせます。
花の色は、白、ピンクが有ります、葉は、肉厚で長楕円形、縁には鋸歯です。
果実は、淡い緑色からオレンジ、晩秋には、赤色と変化します、「ヤマモモ」(山桃)の果実と似ています。
食用になりますが、酸味が強いの「ヤマモモ」の様に甘くはないので、ジャム等に加工することが多いようです。
学名の unedo は、”一度食べる” の意味で、"二度と食べたくない” となるので、味は、不味いのです。
試しに食べてみると、確かにスカスカしていて「苺」の味とは、比較にも
ツツジ科、アルブッス属、常緑低木、地中海沿岸、ヨーロッパ、アイルランド、小アジア原産
学名 Arbutus unedo、英名 Strawberry tree、別名「ストロベリーツリー」、「アップル ウネド」
花と果実を同時に視ることができます。
下図は、「イチゴノキ」の果実に似た実を着けるヤマモモ科の「ヤマモモ」です。
似ていますが、果実を着ける季節が違う点と、果実の表面が、「ヤマモモ」の方が、艶が有ります。
”秋の夕陽色” と題して「マネッチア」、「レオノチス」の花を挙げます。
<「マネッティア」(「マネッチア」)>
花期が長く、初夏の頃から露地で咲き続けた「マネッチア」も今月で咲き終わります。
冬でも、室内で管理すると、濃いグリーンの葉とオレンジ色の花を愉しむことができます。
勿論、植物園の温室などでは、周年視ることができます。
赤い筒状花で、花冠が黄色で4裂、赤と黄色のツートンカラーが美しい花です。
炎が、燃え盛る様な鮮やかな赤と黄色が、印象的です、葉は、卵形で無毛、光沢が有ります。
肉厚の花の表面には、粗い毛が生えていて、別名「アラゲカエンソウ」(荒毛火焔草)の名前の由来です。
空が澄み切った初冬の夕陽の様に鮮やかです。
アカネ科、マネッチア(カエンソウ)属、非耐寒性蔓性多年草、パラグァイ、ウルグァイ、ブラジル原産
英名 Manettia luteorubra、英名 Firecracker vine、Brazilian firecracker、Cigerflower
Candy corn vine、別名「アラゲカエンソウ」(粗毛火焔草)
次は、「アスクレピアス」(トウワタ)です。
「アスクレピアス」>
「アスクレピアス」の仲間は、絹糸のような長い毛が、種子に着くので「トウワタ」属と呼ばれています。
北アメリカ、南アメリカ、アフリカ、アシアに多くの品種が分布しているとか
日本で主に栽育してるのは、「アスクレピアス・クラサヴィカ」Asclepias curassivica や
「アスクレピアス・ツベロサ」A.tuberosa とか
赤、橙色のツートンカラーが鮮やかな「クラサヴィカ」は、耐寒性が無いので
今月が、開花の限度で越冬が不可能です。
他方、「ツベロサ」は、耐寒性が有るので、越冬が可能です。
キョウチクトウ(ガガイモ) 科、トウワタ属、耐寒性多年草(非耐寒性一年草)
英名 Bloodflower、別名「トウワタ」、「ヤナギトウワタ」、「シュッコンパンヤ」等々